本文を読む

PET-CTによるがん検診

聖マリア病院とPET-CT

PET-CT装置聖マリア病院は福岡県より「がん診療連携拠点病院」としての指定を受けていることもあり、「がんの治療とケア」と並んで「がんの早期発見」にも力を注いでいます。
聖マリア病院では従来のがん診断、がん検診の精度をさらに向上させることを目的として、平成20年8月にPET-CT装置を導入しました。
聖マリア病院の健診部門である国際保健センターでは、このPET-CT装置を用いた「より効果的な総合がん検診」として、「PET-CTによるがん検診」を実施しています。

PET-CT検査の有効性

最近の統計では日本人の2人に1人が「がん」になり、3人に1人は「がん」で亡くなるといわれています。日本人は男女とも「がん」が死亡原因の1位です。

PET-CTは、「がん」の早期診断方法として近年最も注目されている検査であり、ほぼ全身にわたってがんの有無を精査することができます。検査に際しては痛みもなく、特に50歳以上の方や、喫煙者、女性特有の「がん」(乳がん、子宮がん、卵巣がん等)を心配されている方などにおすすめです。

PET-CT検査の原理

正常細胞、がん細胞PETとは、Positron Emission Tomography(陽電子放出断層撮影)の略です。多くのがんは、ブドウ糖を正常細胞に比べて約3~8倍多く取り込む性質があります。PET検査は、ブドウ糖の一種であるFDG(フルオロデオキシグルコース)という検査薬を静脈から注射し、がんなどの病変部への集積を撮影することで、がん細胞の活動状態などの情報を得るのに適しています(図A)。
一方CT(コンピュータ断層撮影)検査は、組織やがんの大きさ、部位などの構造的情報を得るのに適しています(図B)。
PET-CT検査は、両者を一体化することで一度に全身のPET画像とCT画像を得ることができ、からだのどこに「がん」があるのか、より正確に判別することができます(図C)。

PET検査図

(図A)PET検査

CT検査図

(図B)CT検査

PET-CT検査図

(図C)PET-CT検査

PET検査だけの画像に比べて、病変の位置やその範囲がより正確に判別できます。また、CT画像で異常部位についての質的評価が可能であり、診断の精度が向上します。

PET-CTの限界

優れた検査ですが、限界もあります。例えばブドウ糖を多く取り込む性質のある脳や、FDGが排泄される腎臓、尿管、膀胱などに発生したがんなどについては、評価は困難な場合があります。また、1cm以下程度の小さながんや、ブドウ糖をあまり取り込まない性質のがん、胃腸のがんなどについても、評価が困難な場合があります。

このため、当センターではPET-CTに血液検査(腫瘍マーカー)をはじめとする他の検査を組み合わせることで、がんを発見しやすくする工夫をしています。また、正確な診断を行うためには、検査をお受けいただく前にいくつかの注意事項をお守りいただく必要があります。

PET-CT検査の被ばくと副作用について

検査薬のFDGについては、現在まで重篤な副作用(ショック、死亡など)の報告はありません。
PET検査では放射線による被ばくが生じますが、その量は通常のCT検査のおよそ5分の1から10分の1程度であり、これにCT検査による被ばくが加わっても、身体的な傷害が生じる量にはなりません。

検診コースのご紹介

PET-CTは従来のがん検診ではカバーできなかった部分を補うことを得意としているため、当センターでは血液検査(腫瘍マーカー)をはじめとする他のがん検査との組み合わせにより、より精度の高いがん検診を行う工夫をしています(PET-CT検査は全てのがんが発見できる万能なものではありません)。
また、PET-CT基本コース以外にも、人間ドック(日帰り・宿泊)を組み合わせたコースも準備しております。

  PET-CT基本コース129,150円
日帰りドック157,500円
宿泊ドック184,800円

検査項目検査内容
問診 
身体測定身長・体重・標準体重・肥満度(BMI)・復位・血圧測定
PET-CT全身PET-CT検査
超音波検査腹部エコー
便検査潜血反応(2日法)
血清検査CRP
腫瘍マーカーCA-19-9(膵臓がん)
PSA(前立腺がん) ※男性のみ
CA-15-3(乳がん) ※女性のみ
CA125(卵巣がん) ※女性のみ
CEA(大腸がん)
AFP(肝臓がん)
尿中BFP(膀胱がん)
CYFRA・SCC(食道がん)

検査の流れ

PET-CT検査の流れ

受診に際してのご注意

  • 妊娠中の方は受診をお控えください。
  • 授乳中の方は検査はできますが、当日の授乳はお控えください。
  • 糖尿病など病気治療中の方は、受診の可否についてかかりつけの医師にご相談ください。
  • 胃透視や注腸検査など、バリウムを使った検査を1週間以内に受けた場合、当検診が受診できなくなります(体内にバリウムが残っていると検査結果に支障がある場合があります)。
  • 検査の前日より、運動、肉体労働などはお控えになり、安静にお過ごしください。同様に、検査当日は遠距離からの徒歩、自転車での来院もご遠慮ください。
  • 検査予約時刻の4時間前から絶食となります。水分は、水やお茶などカロリーのない飲み物を十分におとりください。なお、ガムや飴類はカロリーが無いものでも、あごの筋肉を使用することで検査の精度に影響を及ぼす場合がありますのでお控えください。
  • 当日は温かい服装でお過ごしください。お体が冷えますと、病気以外の部分に検査薬が集まり、検査の精度が落ちる場合があります。
  • 検査時は専用の検査着に着替えていただきますが、肌着、下着はご準備ください。
  • 貴重品類はなるべく持参されないようお願い致します。
  • 検査後、当日は身体に残った放射線による周辺の方々への被ばくを防ぐため、なるべく人ごみを避けてください。特に妊産婦などの方との接触はお控えください。
  • キャンセルは1週間前までにお知らせください。

    〒830-8543
    福岡県久留米市津福本町422(聖マリア病院内 第7診療部)
    聖マリア病院 国際保健センター

    電話:0120-79-0722
    0942-36-0721
    0942-35-3322(代表)
    FAX :0942-31-3216

更新:2009年12月