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平成28年度 聖マリア病院 病院指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2754 709 695 998 1075 1319 2854 2767 2273 517

 当院は、社会医療法人として救急医療、災害時における医療、周産期医療、小児医療、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患など幅広い疾患に対応しています。
 平成28年度において退院された患者さんの年齢階級別(10歳間隔)の集計です。
 全退院患者数は15,961名となっており、60歳以上の患者さんが占める割合は50%以上となっています。また、総合周産期母子医療センター、久留米広域小児救急センターの機能があるため、20歳未満が20%近く占めていることも当院の特徴であり、 0歳から後期高齢者まで幅広い年齢層を対象に診療を行っています。
 *自動車賠償責任保険や労災保険、自費等の患者さんは含まれておりません(厚生労働省に提出したデータに基づくため)。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 293 3.98 2.72 0.34 65.61
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 処置2なし 定義副傷病なし 72 14.28 11.06 9.72 76.67
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍,胃憩室症,幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 処置2なし 定義副傷病なし 46 11.8 10.93 8.7 68.96
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 処置2なし 41 10.07 7.24 7.32 54.44
060130xx99000x 食道,胃,十二指腸,他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 41 9.24 7.44 14.63 62.85

 当院消化器内科の特徴は、消化器疾患に対する様々な内視鏡を用いた検査や治療のほとんどを行えることです。中でも、胃・大腸の腫瘍性病変をはじめとした消化管腫瘍性病変の内視鏡的治療は年間約450件、特に大腸ポリープといわれるような大腸の腫瘍性病変に対して年間約350件の内視鏡下摘除を行っています。通常は2泊3日程度の入院の上での治療を行っており、病変が小さな場合には外来での日帰り治療も行っています。また2cmを超えるような大きな病変に対しては粘膜下層剥離術という手法を用いて内視鏡下に治療を行うことが可能です。また、救急搬送される患者さんが多いことも当科の特徴です。その中でも胃・十二指腸潰瘍や大腸憩室などをはじめとした消化管出血や胆石・胆のう炎、胆管結石に伴う胆管炎などの患者さんが多く搬送されます。ここでも内視鏡の果たす役割は大きく、消化管出血の患者さんに対する内視鏡的止血術や、胆管結石に伴う胆管炎の患者さんに対する内視鏡を用いた採石や胆管ドレナージ術などを行っています。その他、細菌やウイルスなどの感染性腸炎や便秘、動脈硬化などを背景とした虚血性腸炎(腸管に栄養を供給している血液の流れが一時的に途絶えるために腸炎を発症する)、消炎鎮痛剤(いわゆる痛み止め)や抗菌薬(抗生物質)などの副作用による腸炎など、様々な原因による腸炎で入院加療を必要とする場合があります。基本的には絶食・点滴による治療が基本で、それに原因に対する治療を行います。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 処置2_2あり 44 50.89 41.96 4.55 54.68
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 35 20.17 16.83 0 67.49
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 処置2_4あり 定義副傷病なし 23 32.04 34.90 0 63.26
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 処置2_3あり 19 29.47 36.08 0 58.74
130040xx97x5xx 多発性骨髄腫,免疫系悪性新生物 手術あり 処置2_5あり 17 32.65 43.48 11.76 72.71

1)急性白血病に対して多剤併用化学療法を行っています。治りにくいさんや再発した患者さんに対しては造血幹細胞移植治療を行っていますが、HLA型が半分合った血縁者からの移植を推進し提供者がいないために造血細胞移植ができない患者さんは現症しました。
2)B細胞性非ホジキンリンパ腫は主にリツキサンを併用した抗がん剤治療を行い、必要に応じて自家末梢血幹細胞移植を行っています。再発・難治の低悪性度のリンパ腫に対してはゼヴァリン(放射免疫療法)も行うことも可能です。当院はゼヴァリン治療が行える福岡県南部唯一の施設です。
3)多発性骨髄腫に対する新規薬剤が続々と登場しており当科では最新の薬剤まで使用できるよう体制を整えています。
4)骨髄異形成症候群はご高齢の方に多い病気ですが、可能な患者さんには同種造血幹細胞移植を積極的に行います。比較的体力のない方やご高齢の方にはビダーザ治療を行い、治療成績を上げています。
●病気の種類に関わらず、診断された時から全人的なつらさを和らげるように緩和ケアを積極的に取り入れています。また、治療困難な場合にもご本人に丁寧に説明し、ご本人・ご家族とともに治療方針を決定するよう心がけています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 100 21.13 21.25 47 79.96
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 処置2なし 69 5.16 3.68 0 70.59
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 57 20.46 12.35 1.75 65.88
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 53 16.79 19.92 11.32 71.49
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 定義副傷病なし 37 8.57 6.42 2.7 45.32

 呼吸器内科は肺疾患に対する診療科です。当科への入院患者数では高齢の患者さんに発症する誤嚥性肺炎が最も多く、次に肺がんの患者さん(検査入院、手術以外の治療)が入院患者さんの上位を占めます。次に多い間質性肺炎は、さまざまな原因で肺が硬くなる(線維化する)病気で、ステロイドなどの免疫抑制が必要になる病態です。5番目に多い疾患としては気管支喘息があり、救急外来からの入院も多くあります。

脳血管内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 発症前Rankin Scale 0,1又は2 173 23.22 16.54 39.31 67.86
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 88 11.42 7.12 18.18 58.91
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 73 4.32 5.24 1.37 66.32
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 処置2なし 60 9.08 6.38 1.67 65.23
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,JCS10未満) 手術なし 処置1なし 処置2_4あり 定義副傷病1あり 発症前Rankin Scale 0,1又は2 37 25.05 18.76 51.35 77.22

 国内の高齢人口の増加に伴って高齢者の脳梗塞、てんかんが増加しています。当院は、突然発症するこれらの急性期脳梗塞の患者さんを、24時間・365日対応で受け入れアルテプラーゼ静脈療法だけでなく、緊急血管内再灌流療法(血栓除去術等のカテーテル治療)まで行うことのできる、包括的脳卒中センターです。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,1,2あり 処置2なし 定義副傷病なし 229 4.88 4.71 0.87 68.73
050050xx99100x 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_1あり 処置2なし 定義副傷病なし 160 3.35 3.06 0 69
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む),再発性心筋梗塞 その他の手術あり 処置等1_なし,1あり 処置2なし 定義副傷病なし 90 13.11 13.02 4.44 70.54
050050xx99200x 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 処置等1_2あり 処置2なし 定義副傷病なし 86 3.45 3.22 0 67.57
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 処置2なし 79 4.82 5.51 0 59.7

 狭心症の治療には薬物で行う場合、カテーテルによる治療および開胸手術があります。経皮的冠動脈形成術はカテーテルによる治療です。急性心筋梗塞も同様ですが日本ではカテーテル治療を行うことが非常に多いです。頻脈性不整脈に対してもカテーテルにより治療を行うことが増えてきています。従来根治出来なかった病気も根治が可能となってきました。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎,急性細気管支炎,下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 204 6.5 6.02 0.49 0.62
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 定義副傷病なし 191 6.53 6.42 2.09 3.5
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 148 6.67 5.79 2.7 3.7
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 処置2なし 130 3.32 3.95 0.77 2.13
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 99 9.67 12.43 6.06 1.79

 当院小児科は24時間365日小児救急診療を断らない方針にて、救急疾患の代表である肺炎・細気管支炎などの呼吸器感染症や乳児の尿路感染症、アレルギー疾患である気管支喘息、また救急車での搬入される熱性けいれんで入院患者の約半数以上を占めています。本年度もウイルス・マイコプラズマ肺炎などの間質性肺炎やRSウイルス細気管支炎などの加湿酸素投与が必要になる重症例が多く、入院加療を行いました。また、気管支喘息に関しては、中~大発作のステロイド薬静注やイソプロテレノール持続吸入療法を必要した患児が受診されました。当院は小児での救急車搬入件数は増加傾向にあり、代表疾患である熱性けいれん、特に痙攣重積の場合は急性脳症のケースがあり、脳保護目的で脳低体温療法を施行しています。

小児循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症,心房中隔欠損症を除く)(1歳以上) 手術なし 処置1あり 処置2なし 42 3.48 4.39 0 12.62
14029xxx97x0xx 動脈管開存症,心房中隔欠損症 その他の手術あり 処置2なし 32 5.53 6.45 0 11.31
14029xxx9900xx 動脈管開存症,心房中隔欠損症 手術なし 処置1なし 処置2なし 20 2.2 4.98 0 8.6
14031xx19910xx 先天性心疾患(動脈管開存症,心房中隔欠損症を除く)(1歳未満) 手術なし 処置1あり 処置2なし 19 4.11 4.62 0 0
14029xxx9910xx 動脈管開存症,心房中隔欠損症 手術なし 処置1あり 処置2なし 13 3.38 4.65 0 12.62

 先天性心疾患と言われる生まれつきの心臓病の方や生まれた後にかかってしまう川崎病後心後遺症、不整脈、心筋疾患の患児、患者さんを診療しています。 小児循環器と標榜はしていますが、受診される年齢幅は生後0日から86歳までと幅が広いのが特徴です。 その理由としては当院は約40年前(1980年)から先天性心臓病の手術を行っているため、成人になった先天性心臓病の方たちのフォローアップなどをおこなっていることやカテーテルなどでの治療技術が進歩したことにより成人で発見された先天性心疾患の方々が九州一円より紹介していただいているためです。外来受診者数は2015年は2860人、2016年は3013人と増加し、成人先天性心疾患の患者さんも多くなってきたため、昨年より循環器内科の先生方と協力し土曜日の午前に成人先天性外来を開設しました。仕事や遠方のためなかなか受診できない方、開業の先生方で治療方針を悩むような方々の受け皿となる外来ですのでご紹介よろしくお願い申し上げます。入院では先天性心臓病の術前カテーテル検査、カテーテル治療、心臓手術前や手術後の方たちの管理を新生児科・心臓血管外科・麻酔科・小児科・産婦人科と協力して行っています。昨年は成人先天性を含めた開心術51例(心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、ファロー四徴症、房室中隔欠損症、グレン手術、フォンタン手術など)を含めた先天性心臓病手術70例の術後管理を行いました。外来通院からカテーテル検査・治療、術前・術後管理、外来フォローまで責任をもって治療を行い、出来るだけお待たせしないような治療・手術計画を立てるようにしています。

新生児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 118 8.85 6.18 0 0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 処置2なし 92 17.51 11.55 0 0
140010x299x2xx 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 処置2_2あり 47 28.4 27.33 0 0
140010x199x1xx 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 処置2_1あり 40 13.13 12.00 7.5 0
140010x299x1xx 妊娠期間短縮,低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 処置2_1あり 20 28.5 23.53 5 0

 最も多い症例は、出生体重2,500g以上の新生児です。手術や中心静脈栄養を必要としない呼吸障害、循環障害など適応障害のほか、感染症を含みます。出生体重1,500g以上2,500g未満の症例が次に多く、手術や中心静脈栄養を必要としない呼吸障害、循環障害など適応障害のほか、感染症を含みます。3番目に多いのは出生体重1,500g以上2,500g未満の症例で、中心静脈栄養を必要とする消化管疾患のほか、呼吸障害、循環障害など適応障害のほか、感染症を含みます。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫,胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 127 9.06 7.61 3.15 59.09
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 32 6.47 5.60 3.13 36.53
060160x002xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 31 8.19 4.97 3.23 61.23
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除,亜全切除又は悪性腫瘍手術等 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 30 17.97 15.92 0 71
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 処置2なし 29 15.48 17.65 0 69.86

 当院は福岡県より指定された地域がん診療連携拠点病院です。2016年度、外科では、悪性腫瘍をはじめ、消化器・一般外科で899例(全身麻酔、硬膜外麻酔、腰椎麻酔)の手術を施行しています。当院は、年間約10000台の救急車を受け入れる救急病院で、外科手術の35%は緊急手術(消化管穿孔、腸閉塞、急性虫垂炎など)です。
 悪性腫瘍は、消化器内科、放射線科、病理、外科のカンファランスにて、術前診断、及び治療を検討し、質の高い医療を提供できるように努めています。肝癌(肝細胞癌、胆管細胞癌、転移性肝癌)、胆道癌、膵癌に対しては、積極的に高難度手術を施行しています。大腸癌肝転移、進行胆道癌、進行膵癌に対しては、術前化学療法を併用して、癌遺残のない根治手術をめざします。
 近年は、患者様にとって低侵襲な腹腔鏡手術が増加し、2016年度の胃癌手術61例(腹腔鏡:57%)、大腸癌手術112例(腹腔鏡:64%)、胆嚢結石・総胆管結石:162例(腹腔鏡:86%)、急性虫垂炎78例(腹腔鏡:88%)と積極的に腹腔鏡手術を施行しています。急性虫垂炎は、症例によって抗生剤を投与して数カ月後に手術をする待機手術、あるいは保存治療が増加しています。

小児外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 71 2 2.87 0 4.07
060160x102xxxx 鼠径ヘルニア(15歳未満) 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 55 3 2.89 0 5.25
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 20 2 3.29 0 2.8
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 定義副傷病なし 13 14.38 6.91 0 10.15
060170xx02xxxx 閉塞,壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 11 2.36 8.57 0 3.73

 小児外科は主に手術治療を必要とする小児の診察を行っています。小児期に手術を必要とする疾患として最も多いのが鼠経ヘルニアです。手術には経鼠経手術と鏡視下手術がありますが、当院では身体構造の違いから女児にのみ腹腔鏡下手術を行っています。虫垂炎に対する治療方針は炎症の重症度により異なります。緊急に手術を行うのではなく、抗菌剤で保存的に治療した後に腹腔鏡手術を行う待機手術は重症例ほど効果的で、術後合併症の発生も低下します。その他、小児外科疾患全般も対応しています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxxxx 口蓋・口唇先天性疾患 63 12.46 9.91 0 7.24
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 処置2なし 59 2.44 3.44 0 69.51
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔,咽頭損傷を含む) 鼻骨骨折整復固定術等 処置1なし 処置2なし 58 8.21 5.80 1.72 28.12
020320xx97xxxx 眼瞼,涙器,眼窩の疾患 手術あり 31 3.74 3.46 0 51.26
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 処置2なし 21 10.9 12.64 0 22.33

 当院では、口唇口蓋裂治療チームとして、口唇口蓋裂の治療を行っておりますので、口唇口蓋裂での入院がもっとも多くなっております。最近では眼瞼下垂の手術にも力をいれておりますので、眼瞼下垂の入院手術も増えております。また当院は救命救急センターとなっておりますので、顔面外傷や熱傷などの治療も多く行っております。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩,股等 312 29.04 27.63 86.86 80.48
160690xx99xx0x 胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む) 手術なし 定義副傷病なし 132 20.01 20.57 84.09 78.23
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 65 10.38 5.49 3.08 32.15
160740xx97xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病なし 61 10.46 5.33 3.28 20.82
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 処置2なし 39 21.64 20.45 71.79 74.38

 大腿骨近位部骨折、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折は高齢者の3大骨折です。大腿骨近位部骨折は入院して手術を行う必要があります。早めに手術して歩行訓練などのリハビリを行います。骨粗鬆症の治療もいっしょに行います。脊椎圧迫骨折は変形しないように3か月間のコルセット装着を行います。通常はコルセットで治療しますが、破壊が高度な場合や麻痺のある場合には手術治療を行うこともあります。橈骨遠位端骨折はギプス固定による治療を行いますが、転位が大きい場合や関節内骨折は手術治療をおすすめします。当院は小児の骨折(肘、前腕など)も多く来院されます。通常はギプス固定などの治療を行いますが、転位が大きい場合は手術を行います。小児骨折は骨癒合しやすい、変形が成長と共に改善する自家矯正などの特徴があります。しかし成長障害を起こすこともあるので、骨癒合した後も定期的に経過観察します。 近年は高齢化に伴い脆弱性骨盤骨折が増加傾向です。通常はリハビリで治療しますが、疼痛が強く離床できない場合は低侵襲の手術治療を行うこともあります。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 処置2なし 定義副傷病なし 69 10.26 10.09 1.45 32.99
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 処置2なし 55 15.44 12.73 3.64 70.45
160450xx99x1xx 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 処置2あり - - 11.36 - -
160450xx99x0xx 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 処置2なし - - 9.50 - -
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染,膿瘍形成 手術あり 処置2なし 定義副傷病なし - - 31.34 - -

 成長期の気胸と成人後の気胸(ほとんどはタバコが原因)では治療戦略を変えています。若者は、入試や修学旅行など、人生の貴重な時間を健やかに過ごせる様、迅速かつ最適な治療法を提案します。成人~老人の方には、禁煙指導を含め、生活習慣の見直しも含め、治療を行います。肺癌につきましては、安全かつ確実さを最重視した手術を短時間で終えるように心掛けています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 159 8.32 7.52 17.61 37.59
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 115 21.15 19.35 66.09 67.96
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 処置2なし 定義副傷病なし 115 12.23 9.87 19.13 71.93
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 31 21.42 22.05 67.74 78.42
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 処置1あり 処置2なし 30 3.47 3.20 0 60.63

 当院では年間約10000件の救急搬入があり、脳外科としてもやはり救急疾患がメインとなっています。特に頭部外傷と脳卒中が多く、中でもクモ膜下出血は毎年年間60件前後の搬入件数があり、九州圏内でも有数の症例数と思われます。また病院の特徴からも小児の脳卒中も多く、破裂の脳動静脈奇形やモヤモヤ病といった脳血管奇形や先天疾患も多く見られます。また最近ではこういった脳血管障害に対してのカテーテル治療も多く行っており、2015年度は年間100件を超えるカテーテル手術件数がありました。また初期救急から2次・3次救急まで幅広く診療しており、多くの場合は手術にならないことが多く、その場合は保存的(投薬加療)とリハビリテーションでの治療となります。リハビリテーションスタッフが充実しているのも特徴であり、早期リハビリ・早期復帰を目指して診療を行っております。

糖尿病内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全なし) 手術なし 処置2_1あり 定義副傷病なし 85歳未満 32 16.44 14.61 3.13 50.84
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全なし) 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 85歳未満 30 10.2 11.48 0 60.47
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全あり) 手術なし 処置2_1あり 定義副傷病あり 85歳未満 27 16.89 16.40 0 62.48
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス,非ケトン昏睡 処置2なし 定義副傷病なし 15 23.67 13.78 26.67 55.53
100071xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全あり) 手術なし 処置2なし 定義副傷病あり 85歳未満 - - 12.94 - -

 当科は糖尿病教育入院を入院診療のメインにしています。教育入院の期間は1週間で年28回行っています。参加者は2型糖尿病が多数ですが、1型糖尿病病や妊娠糖尿病もおられます。また、糖尿病合併妊娠の血糖コントロールも担当しており、1型糖尿病合併妊娠の場合はCSIIやSAPといったインスリンポンプ療法を行っています。ERから紹介される高血糖緊急症(ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群)や低血糖症の治療も診療の柱にしており、年間25例程度担当しております。高血糖は治療中断が原因になることが多く、低血糖の大半は高齢者です。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 処置1なし 処置2_1あり 定義副傷病なし 16 27.25 24.70 31.25 75.75
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤,腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 処置2_1あり 15 25.87 21.94 13.33 74.4
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり - - 3.34 - -
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 その他の手術あり 処置2_1あり 定義副傷病なし - - 28.23 - -
050050xx0101xx 狭心症,慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む) 単独のもの等 処置1なし 処置2_1あり - - 23.36 - -

 当科が対象とする疾患は、血管疾患と大動脈弁や僧房弁などの心臓弁膜症や冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)大動脈疾患(動脈瘤や解離性大動脈瘤)です。小児の心疾患は小児循環器の手術対象となるものも含みます。血管疾患は静脈疾患と動脈疾患があります。そのうちの静脈疾患が下肢の静脈瘤で短期滞在手術にて対応しています。動脈硬化に伴う血管疾患として下肢の閉塞性動脈硬化症や大動脈瘤、心臓では冠動脈疾患や大動脈弁の狭窄症もこの一連の疾患となります。手術療法ではステントで対応できるものはカテーテル治療であるステントで行い、手術で加療を行うものは手術と個々に応じた治療を行っています。カテーテル治療は専用のハイブリット手術室で行っています。弁膜症でも動脈硬化と関連して大動脈弁狭窄症が増加して来ています。基本的には人工弁による置換術となります。耐久性や生態に優しい人工弁の選択が可能となってきています。解離性大動脈瘤は突然激痛を伴い発症しタイミングを逸すると死に至る病気です。当院の救命センターや近隣の救急病院と提携してより多くの患者さんを救命できるように努めています。

精神科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 処置2なし 定義副傷病なし 18 9.89 3.64 22.22 37.5
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 - - 20.63 - -
161070xxxxx11x 薬物中毒(その他の中毒) 処置2_1あり 定義副傷病あり - - 11.54 - -
- - - - - - -
- - - - - - -

 当院の救急救命センターには多くの自殺未遂患者が搬送され、その自傷手段として最も多数(約45%程度)を占めるのが急性薬物中毒です。また、年間約100例の自殺未遂患者に対して、身体的加療とともに他職種で構成されたチーム(精神科リエゾンチーム)にて介入を行い、精神症状の評価を行い、再企図の防止の観点から入院もしくは外来治療の必要性を判断し治療を行っています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 134 10.82 9.88 0 32.13
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮筋腫摘出(核出)術 腟式等 処置2なし 71 5.79 3.31 0 38.59
120170xx99x0xx 早産,切迫早産 手術なし 処置2なし 65 26.82 20.79 6.15 30.4
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 63 9.08 5.12 0 59
120170xx01x0xx 早産,切迫早産 子宮破裂手術等 処置2なし 55 28.89 32.16 0 32.4

 当院は周産期母子医療センターであるため、当科には切迫早産や早産期での前期破水、妊娠高血圧症候群などの早産に関連するような疾患を中心に、さまざまなハイリスク症例を開業医の先生よりご紹介頂いています。そのため、多胎や既知の胎児異常や早産関連疾患が多いのが特徴です。また、婦人科悪性腫瘍に関しては婦人科腫瘍専門医を配置し患者様のQOLに配慮し、手術、化学療法、放射線治療と連携した集学的治療を行っており、臨床試験にも積極的に参加しています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障,水晶体の疾患 手術あり 片眼 211 3.06 2.91 0 77.13
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 83 11.05 10.53 0 56.84
020200xx9711xx 黄斑,後極変性 手術あり 処置1あり 処置2_1あり 67 6.58 9.66 0 69.34
020180xx97x1x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 処置2_1あり 片眼 49 5.8 11.27 0 60.9
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 30 9.57 9.15 0 64.63

 日帰り手術を含めると年間に1,200例以上の手術を行っています。白内障の手術(水晶体再建術)が最多ですが、散瞳不良例、チン小帯脆弱例などの難症例はもちろん、心臓病や腎臓病、精神科疾患などの全身疾患のある患者さんでも手術が可能です。また網膜剥離や糖尿病網膜症などの網膜疾患に対する硝子体手術に特に力を入れており、手術症例数の1/4程度を占めています。広角眼底観察システムや最新式の手術装置、手術用顕微鏡を導入し、安全かつ低侵襲の手術を目指しています。

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃,アデノイドの慢性疾患 171 7.98 8.12 0 15.39
030428xxxxxxxx 突発性難聴 101 14.69 9.37 0 52.48
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍,急性扁桃炎,急性咽頭喉頭炎 手術なし 59 6.54 5.50 1.69 42.8
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 42 8.07 7.47 0 49.48
030430xx97xxxx 滲出性中耳炎,耳管炎,耳管閉塞 手術あり 34 3.06 3.32 0 5.12

 鼻・咽頭・喉頭・頚部の疾患に対する治療のうち、主に手術や急性炎症症例の入院加療を行っています。手術は慢性扁桃炎、扁桃肥大症、アデノイド増殖症に対するものが最も多く、急性炎症は急性扁桃炎や重篤な病態である扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎症例が多くを占めます。また保存的治療で改善がない慢性副鼻腔炎や鼻炎に対し鼻内内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っています。当院では高気圧酸素療法が可能であり、急性難聴である突発性難聴に対する高気圧酸素療法を行っています。1日1回、計12回の治療を行うため、入院期間が13日程度となります。高気圧酸素療法目的に近隣のクリニックから多くのご紹介をいただいています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 54 9.09 8.96 5.56 69.43
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 38 10 11.97 5.56 60.82
080100xxxx0xxx 薬疹,中毒疹 処置1なし 15 11.4 11.28 0 52.93
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 処置2なし - - 8.78 - -
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 処置2なし - - 4.19 - -

 入院患者は感染症が大部分を占めています。細菌感染症として蜂窩織炎・丹毒、ウイルス感染症として帯状疱疹が多い状態です。また、全身症状を伴う重症型薬疹やウイルス性発疹症も含めた中毒疹も比較的多く認めます。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 処置1あり 123 2.08 2.68 0 69.77
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 処置1なし 処置2なし 70 7.11 7.44 0 72.9
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病なし 23 8.65 12.43 17.39 75.3
11001xxx01x0xx 腎腫瘍 腎(尿管)悪性腫瘍手術等 処置2なし 20 12.8 12.52 0 67.3
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 15 8.13 9.98 0 71.4

 当科で入院患者数が最も多いのは、前立腺がん疑いにて確定診断のため前立腺生検目的に入院する患者さんです。経直腸的エコーガイド下生検を行っております。基本的に一泊二日の入院としております。
 近年、前立腺がん患者は増加しております。治療法の選択肢が多いがんであり、できるだけ早期発見し適切な治療を行うように心がけています。
 次に多いのが膀胱がんです。多くは表在性膀胱がんであり、それらに対し経尿道的切除を行っております。膀胱がんは膀胱内再発の多いがんであり、再発予防のために外来にて膀胱内に薬剤を入れる、膀胱内注入療法を行い、できるだけ膀胱を温存出来るようにしています。
 それに続くのが尿路感染症です。救急病院であり、尿管結石等による閉鎖性腎盂腎炎からの敗血症のような重症感染症も多く、できるだけ早く閉鎖解除するようにしています。 ※以下、手術実績参照。

腎臓内科・透析内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし 61 21.03 12.84 13.11 68.33
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術,吻合術 その他の動脈等 処置2_1あり 37 47.22 37.06 10.81 67.03
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 処置2なし 15 30.8 12.65 0 67.2
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 処置2なし 12 6.33 3.44 0 76.42
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 12 12 10.17 25 74.58

 腎臓内科では、尿異常、慢性糸球体腎炎の精査加療、維持透析の導入(血液透析・腹膜透)、維持透析患者の合併症管理などを行っています。腎臓病原疾患の検討のための腎生検は10例前後ですが、減少傾向にあります。IgA腎症などの治療のための入院が年間数例あります。CKD教育入院は腎不全への進展防止と末期腎不全時のスムーズな療法選択のために欠くことができないものです。腎臓内科では透析導入期のアクセスの作成。内シャントの閉塞や感染。腹膜透析のカテーテル挿入術を行っております。透析導入数は50例前後です。透析導入後の維持期のブラッドアクセストラブルも入院の理由となっており、手術件数は年間120例前後となっております。また、入院は一部だけになりますが、ブラッドアクセスの経皮血管拡張術も年間120件おこないました。

救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 処置2なし 定義副傷病なし 27 4.56 3.64 22.22 55.56
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 17 5.12 5.24 5.88 63.18
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病なし 16 2.31 2.60 12.5 50.94
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし 15 3.13 7.52 13.33 66.47
160610xx99xxxx 四肢筋腱損傷 手術なし 14 11.36 12.91 78.57 77.64

 久留米地区は精神科医療機関の数が多く、加療中の患者が処方されている薬剤をover doseして救急搬送となる症例が比較的多く、また医薬品に限らず農薬・洗剤などの誤飲や自殺企図の大量服薬症例もみられる。
 高齢化の進展に伴い、高齢者の転倒による頭部外傷、四肢外傷も増加している。
 中高年のめまい・ふらつき・嘔気を主訴とする救急搬送例も多く、症状の改善が不良な場合、脳神経疾患が疑われる場合は入院の上、精査加療となることが多い。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 処置2_4あり 定義副傷病なし 56 9.14 4.64 0 61.21
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 処置2_6あり 24 8.83 4.56 0 58.04
090010xx97x40x 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 処置2_4あり 定義副傷病なし 16 11.56 8.17 0 61
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む))等 処置2なし 16 12.56 11.57 0 68.13
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 処置2なし 15 12.13 10.30 0 60.33

 当院は地域がん拠点病院として乳癌治療に対し専門的なスタッフをそろえ、診断、手術(乳房再建含む)、薬物治療、放射線治療、リンパ浮腫治療とすべての治療を他科と連携しチーム医療を行っております。また、近隣のクリニックとの地域連携も密に行っております。化学療法に関しては静脈ポート(持続注入用植込型カテーテル)を留置し、入院でも治療を受けられるようし、乳癌認定看護師や薬剤師もサポートしながら患者さんが安心して化学療法を受けていただけるような体制をとっております。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010155xxxxx2xx 運動ニューロン疾患等 処置2_2あり 12 16 17.8 8.33 78.75
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 処置2あり 定義副傷病なし - - 21.15 - -
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 処置2なし 定義副傷病なし - - 14.14 - -
010170xx99x10x 基底核等の変性疾患 手術なし 処置2あり 定義副傷病なし - - 17.57 - -
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 処置2なし 定義副傷病なし - - 18.71 - -

 神経内科では脳・神経・筋疾患の的確な診断を診療の大きな柱としています。その中で、運動ニューロン疾患に対しては、電気生理学的検査を中心に診断をおこない、また、多発性硬化症については、MRIや脳脊髄液検査による診断のもと、急性期および慢性期(再発予防)の治療も積極的に取り組んでいます。パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症といったパーキンソン病関連疾患(基底核等の変性疾患)では、MRIや心筋シンチグラム、ドパミントランスポーター(DAT)スキャン、脳血流シンチグラム等の検査法を駆使して診断をおこない、専門的立場で治療を行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 46 15 32 45 10 29 1:UICC TNM分類 第7版
大腸癌 43 69 82 108 10 50 1:UICC TNM分類 第7版
乳癌 54 20 - 16 - 97 1:UICC TNM分類 第7版
肺癌 44 13 26 64 - 67 1:UICC TNM分類 第7版
肝癌 12 11 - - - 12 1:UICC TNM分類 第7版

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

 当院は地域がん診療拠点病院として指定を受け、がん治療を積極的に提供しております。UICC病期分類とは、UICC病期国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリーによってがんを早期(I期)から末期(Ⅳ期)に分類したものです。2016年度の当院を退院した患者さんの統計を上の表に記載しております。当院を受診される時点で、Ⅲ、Ⅳ期の患者さんが多い傾向にあるようです。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 7.92 42.46
中等症 21 14.38 64.52
重症 19 23.95 80.32
超重症 - - -
不明 - - -

 市中肺炎とは、一般社会生活を送っているに人に見られる肺炎のことをいいます。免疫低下した状態の方や病院内で発生した肺炎、明らかな誤嚥による肺炎などは除かれます。市中肺炎は、成人市中肺炎診療ガイドラインに示された症状・身体所見・年齢による重症度分類(A-DROPシステム)により重症かどうかが判断され、治療の場所や内容が決定されます。軽症(重症度スコア0)の患者さんは外来で治療することもありますが、中等症(重症度スコア1~2)、重症(重症度スコア3)の患者さんは入院のもとで治療を行います。治療は抗菌薬と中心とした薬物療法が主体となりますが、患者さんの呼吸不全の程度に応じて酸素療法、人工呼吸管理といった呼吸管理を行っていきます。当院では中等症以上のの患者さんが入院治療の中心となっています。軽症に比べて、中等症や重症では高齢の患者さんが多くなる傾向にあり、また重症度が上がるほど呼吸不全や他の臓器の合併症が増加するため、長い治療期間が必要となっています。

脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 67 9.84 65.18 2.99
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 462 35.19 74.19 53.25
その他 63 25.79 69.02 50.79
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 11 8.91 67.36 0
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

 脳梗塞は早期治療が可能な緊急疾患です。特に発症から数時間以内は、血栓溶解薬の点滴と血管内カテーテル治療によって、たとえ重症例であっても治癒や後遺症の軽減が期待できます。また軽症の場合でも、発症から24~48時間以内に治療を開始すれば、そうでない場合と比べて再発、重症化を少なくするすることができます。よく見られる症状は、片手足や半身の脱力、顔面麻痺、呂律や言語の障害などで、重症例ではもうろう状態や意識障害を伴います。始めは軽症で一時的でも、高率に再発・進行が認められる疾患ですから、これらの症状が急に出現した場合は、その程度に関わらず、直ちに救急車を要請しましょう。当院では、24時間・365日最新の脳梗塞緊急治療が行える体制を整備し、積極的に実施しています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 268 1.03 1.98 0.37 65.75
K654 内視鏡的消化管止血術 68 0.62 10.82 19.12 69.75
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 66 2.76 12 16.67 75.27
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 58 1.05 2.43 0 68.55
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 40 0.65 10.95 10 73.2

 当院消化器内科の特徴は、消化器疾患に対する様々な内視鏡を用いた検査や治療のほとんどを行えることです。その中で最も多い内視鏡手技が胃・大腸の腫瘍性病変をはじめとした消化管腫瘍に対する内視鏡的治療で年間約450件行っています。その中で大腸がんは近年増加傾向にあるといわれており、非常に注目を浴びている病気です。当院では大腸ポリープといわれるような大腸の腫瘍性病変に対して年間約350件の内視鏡下摘除を行っています。その約80%は2センチ未満の病変で、2泊3日から3泊4日程度の入院の上での治療を行っており、病変が小さな場合には外来での日帰り治療も行っています。また残り20%が2cmを超えるような大きな病変で、そのような病変に対しても内視鏡を用いた治療が可能で、特に大きな病変に対しては粘膜下層剥離術という手法を用いて内視鏡下に治療を行うことが可能です。また、一部の早期胃癌に対しても粘膜下層剥離術の手法で摘除を行うことが可能です。胃・大腸の腫瘍は早期に発見されると、内視鏡を用いた治療で根治が期待できます。症状がみられない場合でも内視鏡検査を受けられることをお勧めします。次に多い内視鏡手技は胃・十二指腸潰瘍や大腸憩室をはじめとした消化管出血の患者さんに対して行われる止血術です。胃・十二指腸潰瘍を患われている患者さんにはヘリコバクターピロリ菌感染や鎮痛剤・抗血栓薬を内服されている方がほとんどです。そのような方では潰瘍ができないように予防をすること、また潰瘍をわずらっていないかを内視鏡で確認することも重要です。特にピロリ菌は発がんとも関連しており、内視鏡検査で感染の有無を診断することが可能です。胃の内視鏡検査を受けられたことのない方には検査をお勧め致します。 胆道や膵臓の疾患、特に胆道結石や胆管癌、膵臓癌などによる閉塞性黄疸に対しても内視鏡を用いた治療が可能です。具体的には、胆管結石が胆道を塞いで胆管の炎症を発症した際に内視鏡を用いて石を取り除く採石術や、結石や癌が原因で黄疸、胆管の炎症が発症した際にプラスチックや金属のステントを挿入して黄疸の治療を行う事が可能です。

脳血管内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 14 1 39.79 85.71 72.93
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
K178-2 経皮的脳血管形成術 - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの - - - - -
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 - - - - -

 経皮的脳血栓回収術、経皮的脳血管形成術は脳主幹動脈の急性閉塞に伴う脳梗塞に対して患者さんの症状を改善する目的で行われます。近年の脳梗塞の増加に伴っていずれも実施件数は増加傾向にあり、当院では積極的に時間短縮を目的とした体制整備に取り組み、良好な治療成績が得られています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 199 2.43 3.81 2.01 69.49
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 62 1.76 2.58 1.61 60.39
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 61 0.03 13.87 9.84 70.89
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 45 1.4 3.67 2.22 68.69
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 38 1.89 5.76 13.16 70.71

 経皮的冠動脈ステント留置術はカテーテルにより冠動脈を広げた後ステントという筒状のもので内貼りをしてまた細くなるのを防ぐ術式です。狭心症や急性心筋梗塞などの虚血性心疾患におこないます。経皮的冠動脈形成術 その他のものはステントを留置しなかったものです。最近はきれいに拡張出来た血管は再狭窄を予防するための薬物を塗布して終了することもあります。経皮的カテーテル心筋焼灼術は不整脈のカテーテル治療です。心房細動などの不整脈は従来根治できませんでしたがこの治療により根治できる患者さんも増えてきています。四肢の血管拡張術は下肢などの血管に対するカテーテル治療です。従来、下肢を切断せざる得なかった患者さんを助けることもできています。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの 12 0.25 1.58 0 2.08
K300 鼓膜切開術 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K665-2 胃瘻抜去術 - - - - -
K639-3 腹腔鏡下汎発性腹膜炎手術 - - - - -

 当院小児科は頻回の嘔吐や泣き止まないなどの全身状態不良である状況において腸重積症を鑑別に挙げ、早期に腹部エコーを施行している。症状出現から早期(12時間以内)に救急外来を受診している事もあり、非観血的(空気)に整復可能となっている。

小児循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 20 1.7 2.95 0 17.05
K5761 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの 15 4.27 9.47 0 0.73
K5621 動脈管開存症手術 経皮的動脈管開存閉鎖術 11 2.36 2.27 0 1.27
K570-2 経皮的肺動脈弁拡張術 - - - - -
K5741 心房中隔欠損閉鎖術 単独のもの - - - - -

 小児循環器科としての特徴は手術せずに心臓の治療を行うカテーテル治療を日本でのカテーテル治療が始まった1980年代よりおこなっていることです。設立時は動脈管開存症に対してporstman法や初期のバルーンを用いた肺動脈弁拡大術などをおこなっていましたが、治療技術や診断用機械、道具やデバイスの進歩とともに多くの疾患に適応できるようになりました。2006年からはAmplatzer閉鎖栓(ASO)を使用した心房中隔欠損症のカテーテル治療を九州で最初の認可施設として開始し、小児期から79歳の高齢者まで幅広く治療しています。また、2009年よりAmplatzer動脈管閉鎖栓(ADO)を用いた動脈管開存カテーテル治療の認可施設としての治療も行っています。Amplatzer閉鎖栓(ASO)を使用した心房中隔欠損症の治療は443例(2017.9月末現在)、Amplatzer動脈管閉鎖栓(ADO)を用いた動脈管開存カテーテル治療は79例(2017.9月末現在)で、九州内では最も多くの症例を治療しています。2015年10月よりハイブリッド手術室が導入され、心房中隔欠損症やステント留置などの複雑なカテーテル閉鎖術は原則その手術室で施行するようになり、より清潔で安全に治療できるようになりました。 そのほか新生児動脈管ステント留置術や動脈管コイル塞栓術、大動脈や肺動脈のバルーン弁拡大術、新しい閉鎖栓(vasucular plug)による側副血行路塞栓など積極的に行っています。また2016年2月より新しい心房中隔欠損症の閉鎖栓であるOcclutech Figulla Flex Ⅱというデバイスの認可がおり、今まで閉鎖困難であった方々も治療が可能となりました。昨年(2016年)の成績としてはカテーテル検査を行った125例の内でカテーテル治療は44例で施行し、大きな合併症もなくすべての方々で成功しています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 142 3.27 6.05 4.93 59.88
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 52 7.15 17.37 15.38 71.35
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 31 2.16 5.03 3.23 61.23
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 29 0.59 4.83 0 36.59
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 27 1.96 4.96 3.7 71.22

 当院は福岡県より指定された地域がん診療連携拠点病院です。2016年度、外科では、悪性腫瘍をはじめ、消化器・一般外科で899例(全身麻酔、硬膜外麻酔、腰椎麻酔)の手術を施行しています。当院は、年間約10000台の救急車を受け入れる救急病院で、外科手術の35%は緊急手術(消化管穿孔、腸閉塞、急性虫垂炎など)です。
 悪性腫瘍は、消化器内科、放射線科、病理、外科のカンファランスにて、術前診断、及び治療を検討し、質の高い医療を提供できるように努めています。肝癌(肝細胞癌、胆管細胞癌、転移性肝癌)、胆道癌、膵癌に対しては、積極的に高難度手術を施行しています。大腸癌肝転移、進行胆道癌、進行膵癌に対しては、術前化学療法を併用して、癌遺残のない根治手術をめざします。
 近年は、患者様にとって低侵襲な腹腔鏡手術が増加し、2016年度の胃癌手術61例(腹腔鏡:57%)、大腸癌手術112例(腹腔鏡:64%)、胆嚢結石・総胆管結石:162例(腹腔鏡:86%)、急性虫垂炎78例(腹腔鏡:88%)と積極的に腹腔鏡手術を施行しています。急性虫垂炎は、症例によって抗生剤を投与して数カ月後に手術をする待機手術、あるいは保存治療が増加しています。

小児外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 77 0 1 0 4.06
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 58 1 1 0 5.53
K836 停留精巣固定術 20 0 1 0 2.8
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 11 0 1.36 0 3.73
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 10 1.1 4.8 0 12.2

 鼠経ヘルニアに対しては従来通りの経鼠経手術と鏡視下手術のいずれにも対応しています。鼠経ヘルニアに次いで、小児で手術の必要となることの多い、停留精巣、臍ヘルニア、虫垂炎の他、小児外科疾患全般に対応しています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 48 0.04 1.38 0 66.42
K333 鼻骨骨折整復固定術 40 1.83 3.85 0 24.18
K2172 眼瞼内反症手術 皮膚切開法 26 0.5 1.65 0 49.92
K0912 陥入爪手術 爪床爪母の形成を伴う複雑なもの 19 0.26 7.42 0 46.84
K2193 眼瞼下垂症手術 その他のもの 18 0.44 3.17 0 51.11

 当院では近年眼瞼下垂や眼瞼内反症などを多くご紹介いただいております。また顔面外傷が多く、特に鼻骨骨折の治療が多く、エコーガイド下に精密な整復術をこころがけています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 260 4.69 20.89 77.69 76.67
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 103 3.65 20.59 31.07 46.02
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 86 8.77 22.59 89.53 79.41
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 56 1.32 6.41 0 34.93
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 44 5.43 19.27 27.27 51

 大腿骨近位部骨折は高齢者に多く、転倒などの軽微な外傷で起こります。治すためには骨接合術や人工骨頭置換術などの手術を行う必要があり、当院では年間300例前後行っています。麻酔科と協力して術前待機日数の短縮に努めており、数年前は10日前後でしたが2016年度は5日になりました。歩行能力を再獲得するためには術後のリハビリも重要になります。当院は近隣のリハビリ病院と連携しており、継続的なリハビリを行えます。骨内異物除去術(抜釘術)は以前は入院して行っておりましたが、最近は日帰り手術が可能となりました。日帰り手術で行えば仕事を休まずに済みますし、家族の負担も軽減します。 当院は救急病院であり、上肢、下肢、脊椎、骨盤など様々な骨折患者が来院されます。緊急を要する開放骨折や、難易度の高い複雑な骨折も多数治療しています。安全かつ精度の高いな手術を行い、良好な機能回復に努めます。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 78 3.72 7.28 3.85 36.13
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 35 3.17 12.46 2.86 69.26
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 14 2.79 9.14 0 71.57
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの 12 3 7.83 0 66.42
K5143 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの - - - - -

 我々は、退院を急がせません。ご本人が納得されるまで入院していただいております。長期の療養をご希望の場合は、すぐ近所の提携病院に転院していただき、退院まで協力して拝見しております。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 105 1.78 12.3 24.76 77.13
K1781 脳血管内手術 1箇所 26 2.46 20.12 30.77 65.38
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 18 2.94 36.33 55.56 64.78
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 17 0.18 29.41 94.12 64.53
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 14 10.43 47.43 35.71 60.07

 病院の運営方針にもある、救命救急医療を通じ、断らない医療を推進するという理念のもと、初期救急から3次救急まで全ての依頼を断らないよう、全ての疾患に対応できるよう心がけております。その特徴からやはり頭部外傷や脳血管障害といった救急疾患に対しての手術が多くなっておりますが、脳腫瘍や小児の疾患(髄膜瘤や先天奇形など)に対しても充実した設備(ナビゲーションシステムや術中の各種電気生理モニタリング、最新の画像構築ソフト)のもとに安全な手術を心がけて行っております。またカテーテル手術も多く行っており、2009年から血管内治療専門医が常在し徐々に症例数が増え、2015年度は100件を超える手術数がありました。最近ではハイブリッド手術室が導入され、手術室の中でカテーテル治療が行なえるようになりました。最新の血管造影機器(バイプレーン・フラットパネル)を用い、全身麻酔の症例は全て麻酔科専門医による麻酔管理・指導の下に安全に治療を行なっております。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 15 7.67 18.93 13.33 66.6
K5551 弁置換術 1弁のもの 13 5.85 23.08 46.15 66.31
K5606 大動脈瘤切除術(吻合・移植)腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの) - - - - -
K5607 大動脈瘤切除術(吻合・移植)腹部大動脈(その他のもの) - - - - -
K6171 下肢静脈瘤手術 抜去切除術 - - - - -

 当院心臓外科は、新生児心疾患から成人心疾患を含めた心疾患及び血管疾患を行っています。最近では動脈硬化による疾患の数が多くなりました。冠動脈狭窄症いわゆる狭心症や、下肢の動脈閉塞症や、大動脈瘤、大動脈弁狭窄症もこの要因の疾患で最近増加傾向にあります。大動脈弁の人工弁置換術の対象になります。狭心症に対する冠動脈バイパス手術は内科的治療の発達とともに当科での手術となる症例は高齢であったり、重症の複雑な症例や準緊急を要する手術が多くなっています。このため、当科ではなるべく早期の回復のためにリハビリの介入を術翌日から行っています。患者さんに安心して帰っていただけるように、外来心臓リハビリや必要であれば連携病院でのリハビリを協力いただいています。また大動脈のステント治療にもハイブリット手術室にて対応しています。先天性疾患については小児循環器科を参照ください。下肢静脈瘤の治療は短期滞在手術センターにて行っています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 151 5.36 8.27 0.66 33.25
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 150 6.4 8.27 0 32.43
K867 子宮頸部(腟部)切除術 70 0.99 3.91 0 39.07
K877 子宮全摘術 62 1.89 10 0 48.37
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 開腹によるもの 49 2.31 8.43 0 49.27

 当科はハイリスク分娩を取り扱う事が多いため、産科では帝王切開術率が高いのが特徴です。また、子宮頸部疾患に対して行う低侵襲な術式を行っております。若年者及び妊孕性に配慮し、また、妊娠合併時には周産期管理と併せて管理を行っています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 241 1.2 1.66 0.41 76.07
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 211 1.04 6.39 0.47 64.11
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 26 0.88 4.35 0 62.42
K2821イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの 17 0.88 2.41 0 73.47
K2684 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) - - - - -

 日帰り手術を含めると年間に1,200例以上の手術を行っています。白内障の手術(水晶体再建術)が最多ですが、散瞳不良例、チン小帯脆弱例などの難症例はもちろん、心臓病や腎臓病、精神科疾患などの全身疾患のある患者さんでも手術が可能です。また網膜剥離や糖尿病網膜症などの網膜疾患に対する硝子体手術に特に力を入れており、手術症例数の1/4程度を占めています。広角眼底観察システムや最新式の手術装置、手術用顕微鏡を導入し、安全かつ低侵襲の手術を目指しています。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 161 1 6.01 0 15.78
K309 鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術 37 1 1.3 0 4.95
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 36 1.17 5.97 0 52.39
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 17 1 6.06 5.88 51.29
K347 鼻中隔矯正術 13 1 6 0 33.46

 鼻・口腔・咽頭・喉頭・頚部疾患の手術を行っています。慢性扁桃炎、扁桃肥大症に対する口蓋扁桃摘出術が最も多く、1歳以降の幼児から大人まで幅広く行っています。小児が多くを占める保存的加療で改善しないまたは繰り返す滲出性中耳炎に対して鼓膜チューブ挿入術を日帰り手術で行っています。慢性副鼻腔炎に対し内視鏡を用いた鼻副鼻腔手術を行っています。多くは保存的加療で改善しない慢性炎症であり手術により症状の改善を図っています。 また頚部の良性疾患(耳下腺、甲状腺、顎下腺など)に対する手術も積極的に行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 70 1.73 4.16 0 72.23
K773 腎(尿管)悪性腫瘍手術 16 1.19 10.56 0 67.31
K8412 経尿道的前立腺手術 その他のもの 15 1 6 0 72.47
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 15 2.13 9.8 0 67.47
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 11 1.55 10.82 9.09 81

 当科の手術で最も多いのは、例年ではありますが、膀胱がんに対する内視鏡による経尿道的切除術です。膀胱がん患者にとって膀胱温存出来るかどうかは重要な問題であり、できるだけ経尿道的手術でコントロールできるように努力しています。
 次に多いのが、今回は腎がんや腎盂・尿管がんに対する、腎(尿管)悪性腫瘍手術、腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍術でした。特に腎がんに関しては、できる限り腹腔鏡手術や腎温存手術(腎部分切除)を行うようにしています。
 それに続くのが前立腺肥大症に対する経尿道的切除術です。当院ではスタンダードな電気切除を行っていますが、今後はホルミニウム・レーザーによる手術(HoLEP)の導入を考えています。
 次が尿管結石に対する経尿道的結石除去術(TUL)です。前年よりは減少していますが、当院では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や経皮的尿路結石除去術(PNL)も行っており、症例により適切な治療法を考え選択しています。

腎臓内科・透析内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 56 14.5 24.05 7.14 65.93
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 17 0.88 9.88 0 72.94
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -

 腎臓内科で行う手術は、透析のアクセス関連です。透析導入期の内シャント作成、動脈表在化、腹膜透析カテーテル挿入、合併症によるアクセス再建となります。また、経皮的血管拡張術も行っておりますが、ほとんどが外来のため上記の人数には一部しか反映されません。

救急科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 10 11.5 36.5 80 68.7
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 止血術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K0004 咽頭異物摘出術(複雑なもの) - - - - -
- - - - - - -

 久留米地区は高齢化率が高く、高齢者の転倒が多く、それに伴う創傷処理が多くみられる。
 重症意識障害・遷延性意識障害・繰り返す誤嚥性肺炎などによる呼吸不全患者、気管分泌物が多く自己排痰ができないような患者は気管切開が適応となることが多い。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 29 2.86 10.97 0 58.45
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 16 1.06 10.06 0 61.13
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 15 3.27 13.47 6.67 70.47
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 10 1 6.7 0 56
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) - - - - -

 当院では地域がん拠点病院として乳癌治療に対し専門的なスタッフをそろえ、診断、手術(乳房再建含む)、薬物治療、放射線治療、リンパ浮腫治療とすべての治療を行っております。化学療法に関しては患者さんが安心して化学療法を受けられるように静脈ポート(持続注入用植込型カテーテル)を留置し行っていただいております。手術に関しては、乳房を温存出来る部分切除も病理部と連携し、細心の注意を行いながら施行しております。そして、腋窩リンパ節郭清省略のための縮小手術として行っているセンチネルリンパ節生検は赤外線法を用いたリンパ節検出、OSNA法を用いた最新の転移の診断法を取り入れております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 21 0.13%
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 110 0.69%
異なる - -

更新履歴

2017年9月30日    病院指標を公開しました。

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