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平成29年度 聖マリア病院 病院指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2,967 733 684 939 1,074 1,445 2,814 3,115 2,392 633

当院の入院の患者の動向は二峰性にあります。
周産期センターや小児科を有するために0~9歳までの年齢区分のピークと高齢者のピークです。小児の入院患者の変動は大きくはありませんが高齢者の入院は増加傾向にあります。入院をみるとそのピークは60代から70代に移行して来ています。入院総数の36%が70歳以上との結果となっています。
80歳以上の年齢の入院率の大幅な増加が特色と言えます。さらに80歳以上で見るとその70%以上は緊急入院となっています。
今後、人口減少の前に高齢化社会への序章が始まっているものと思われます。地域医療機関との連携をますます深めこの問題に取り組んでいきたいと思います。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340XX03X00X 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 54 15.13 10.61 11.11 73.35
060140XX97X00X 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 54 11.43 10.71 18.52 71.04
060210XX99000X ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 7.79 8.98 2.38 68.5
060190XX99X0XX 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし 39 10.05 9.06 0 65.9
150010XXXXX0XX ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 37 7.27 5.5 0 56.24

当院消化器内科の特徴は、消化器疾患に対するさまざまな検査や治療のほとんどを内視鏡を用いて行えることです。中でも、胃・大腸の腫瘍性病変をはじめとした消化管腫瘍性病変の内視鏡的治療は年間約500件、特に大腸ポリープなどの大腸の腫瘍性病変に対して年間約400件の内視鏡下摘除を行っています。通常は2泊3日程度の入院の上での治療を行っており、病変が小さな場合には外来での日帰り治療も行っています。また2㎝を超えるような大きな病変に対しては粘膜下層剥離術という手法を用いて内視鏡下に治療を行うことが可能です。
救急搬送される患者さんが多いことも当科の特徴です。その中でも胃・十二指腸潰瘍や大腸憩室などをはじめとした消化管出血や胆石・胆のう炎、胆管結石に伴う胆管炎などの患者さんが多く搬送されます。ここでも内視鏡の果たす役割は大きく、消化管出血の患者さんに対する内視鏡的止血術や、胆管結石に伴う胆管炎の患者さんに対する内視鏡を用いた採石や胆管ドレナージ術などを行っています。

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030XX99X40X 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 66 19.47 16.48 9.09 60.36
130010XX97X2XX 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり 52 41.37 40.97 1.92 51.33
130030XX97X40X 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 27 26.3 33.42 7.41 66.3
130010XX99X2XX 急性白血病 手術なし 手術・処置等2 2あり 11 25.55 13.34 9.09 55.45
130030XX99X30X 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 10 30.8 17.04 10 66.5

急性白血病に対しては、多剤併用化学療法を行い再発難治性の症例に対しては積極的に同種造血細胞移植を行っています。
急性リンパ性白血病に対しては、臨床試験を通じて微小残存病変の有無による治療方針の選択を行っています。
悪性リンパ腫はリスクを層別化することにより治療方針を選択しています。近年低悪性度リンパ腫やT細胞性リンパ腫に対する新薬の導入も積極的に行っています。高齢者の再発低悪性度リンパ腫に対しては放射免疫療法も行っています。
多発性骨髄腫に対してはfrailtyの評価を行い、耐用性のある患者さんでは標準療法である自家末梢血幹細胞移植を併用した治療を行っています。移植非適応の症例においても新規低分子化合物や抗体療法を併用して積極的に治療しています。
骨髄異形成症候群に対しては、高リスク移植適応患者には積極的に同種造血幹細胞移植を行っています。非適応患者に対してはアザシチジンを中心とした化学療法を行っています。低リスク骨髄異形成症候群に対しては免疫抑制療法やESA、輸血、鉄キレート療法を行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 88 22.81 20.83 52.27 82.26
040040XX99040X 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 56 14.61 11.99 10.71 69.8
040110XXXXX0XX 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 44 28.11 19.65 36.36 76.52
040040XX9910XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 41 3.68 3.59 0 71.54
040040XX99000X 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 13.72 14.6 13.79 75.21

呼吸器内科は、肺疾患に対する診療科です。当科への入院患者数では高齢の患者さんに発症する誤嚥性肺炎が最も多く、地域の救急医療を担う当院ならではの特徴であります。肺がんの治療は、それぞれ化学療法や放射線治療、検査入院、緩和治療が内訳となります。肺がん治療ガイドラインに従い治療方針をカンファレンスで決定しています。間質性肺炎は、さまざまな原因で肺が硬くなる(線維化する)病気で、原因によって抗線維化薬やステロイドなどの抗炎症治療、免疫抑制治療などを使い分けて治療しています。

脳血管内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060X2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 155 20.77 16.38 38.06 70.39
010230XX99X00X てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 95 9.16 6.32 6.32 51.65
030400XX99XXXX 前庭機能障害 手術なし 82 3.56 5.15 0 69.99
010060X2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 1あり 発症前Rankin Scale 0、1又は2 52 22.54 18.34 51.92 75.42
010060X2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 41 20.8 16.51 17.07 70.29

急性期脳梗塞は、当科の全入院患者数の60%を占め、年間600例を超える急性期脳梗塞・一過性脳虚血発作の患者さんの治療を行っており、福岡県南地域の包括的脳卒中センターとして重要な役割を担っています。今や一般的治療となった血栓溶解薬アルテプラーゼの点滴静注療法に止まらず、2015年にその効果が確認され、現在世界で普及しつつある「急性期脳梗塞に対する緊急血管内再灌流療法(カテーテル治療)」をいち早く標準的治療法として導入して、より多くの脳梗塞患者が機能回復と社会復帰を果たすことができるよう積極的に先進的治療を行い良好な治療実績を上げています。
国内の急速な高齢化の進行に伴って、高齢の方に新たに発症する「高齢者てんかん」が年々増加しています。突然意識を失って全身の痙攣を繰り返す「てんかん重責状態」で初めて発症する方も多く、重度の重責状態に陥ると緊急気管内挿管や人工呼吸管理などの集中治療が必要になったり、後遺症として認知症や運動・嚥下機能障害を残すことも多く、治療が難しいことが特徴です。
めまい症は、良性の耳鼻科疾患(最も多いのは「良性発作性頭位めまい症」です)がその多くを占めますが、一部に決して良性とはいえない脳梗塞や脳出血などの脳卒中や脳動脈解離などの緊急疾患が含まれているため、ERでは脳神経・脳血管内科や脳神経外科医が診療にあたることが多い症状です。
髄膜炎や脳炎、脳膿瘍などの中枢神経感染症は、迅速かつ適切な治療が行わなければ命にかかわる緊急疾患です。一昔前と比べれば、新たな抗菌薬の開発・普及によって治療成績が改善したとはいえ、近年になって高齢化や免疫抑制剤使用の増加によって重症例が増加傾向にあります。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050XX02000X 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 189 4.8 4.62 0.53 68.79
050050XX99100X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 179 3.22 3.03 0 68.17
050070XX01X0XX 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2 なし 110 4.8 5.3 0.91 66.08
050050XX99200X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 89 3.18 3.19 0 67.45
050030XX97000X 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 79 11.8 12.72 3.8 67.58

当院においては、虚血性心疾患の患者さんを多く治療しています。虚血性心疾患の患者さんには、内科的治療、カテーテル治療、外科的な治療の中から最適な治療法を選択します。カテーテル治療である冠動脈形成術を行う際は適応をしっかり見極めます。冠動脈形成術は虚血の有無および病変の支配域を冠動脈CTなどで虚血域の大きさを判断し、冠動脈血流比などの検査で虚血の程度を見極めて必要な患者さんに必要な治療を行うように心がけています。通常は再狭窄を予防するためのステントを留置するのがスタンダードな治療になっています。緊急の治療を要する心筋梗塞や不安定狭心症の患者さんの治療は24時間365日行うことができるように体制を構築しています。救急搬入後すぐに治療が行えられるよう循環器内科の医師が院内に常駐しています。
不整脈のカテーテル治療である経皮的カテーテル心筋焼灼術は、不要な不整脈の流れをカテーテルにより焼灼することにより不整脈が起こらないようにする治療であり、予後改善や心機能の改善などが見込まれます。薬剤治療だけでは不十分であることが多く不整脈の抑制には十分ではないため全国的にもカテーテル治療が主流となっています。当院でもこのカテーテル治療の適応疾患である頻脈性不整脈の入院が徐々に増加しています。
この他、心不全患者の原因精査のため心臓カテーテル検査、MRI、CT、心臓エコー、PETなどさまざまな検査を行いながら診断し治療を行っています。心サルコイドーシスや心ファブリーなどの患者さんの治療も手掛けています。また、徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療に対しても最新のヒスペーシングやリードレスペースメーカーなどが行えるように体制を整えています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090XXXXXX0X 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 251 6.13 5.94 2.39 0.97
040100XXXXX00X 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 177 6.34 6.32 3.95 3.95
150040XXXXX0XX 熱性けいれん 手術・処置等2 なし 163 3.81 3.91 0.61 1.84
150010XXXXX0XX ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 137 3.82 5.5 0.73 3.3
0400801199X00X 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 110 6.52 5.7 3.64 3.12

当院小児科は、24時間365日小児救急診療を断らない方針を継続しており、救急疾患の代表である呼吸器感染症(急性肺炎/気管支炎、細気管支炎、上気道炎(乳児発熱))、尿路感染症、消化器感染症(ノロ、ロタなどウイルス性腸炎に伴う脱水症)など、感染症が多くを占めています。また、アレルギー疾患(気管支喘息発作)や中枢神経疾患(救急車搬入されることが多い熱性けいれんや特に無熱性けいれん(てんかん))などは精査(脳波、頭部MRIなど)を行っています。
2017年度の特徴としては、RSウイルス細気管支炎に細菌感染合併を契機に呼吸増悪し入院した患者さんが多く、入院加療にて輸液管理/加湿酸素に加え抗菌薬投与も必要となりました。また、気管支喘息においては新規診断ではなく、コントロール不良ケースが大発作を発症しステロイド薬静注やイソプロテレノール持続吸入療法を行い、退院時には吸入ステロイドの導入を行いました。最後に、複雑型熱性けいれん(痙攣重積型)においては急性脳症が原因疾患として含まれ、脳保護目的で脳低体温療法を2016年度より多く施行しました。

小児循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031XX09910XX 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 41 3.29 4.32 0 12.68
14029XXX97X0XX 動脈管開存症、心房中隔欠損症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 33 5.67 6.33 0 17.45
14029XXX9900XX 動脈管開存症、心房中隔欠損症 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 25 2.32 5.28 0 11.84
14029XXX9910XX 動脈管開存症、心房中隔欠損症 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 13 3.31 4.33 0 2.15
14031XX19910XX 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 12 3.17 4.52 0 0

総務省統計局がこどもの日に発表した統計では、日本でのこどもの数(15歳未満)は1553万人で総人口に占める割合は12.3%となっています。1年前に比べ、17万人減少し数も割合も過去最低となっており、1982年より37年連続で低下しているのが現状です。久留米市でも同様でこどもの数(15歳未満)は42813人で人口に占める割合は14.0%で国の平均よりやや高くなっていますが1年前に比べて352人減少しています。また年間の出生数は約1700人で、周辺の市町村まで合わせて約3000人前後が1年で出生しています。一方、出生時に何らかの心臓の問題を抱えている新生児は約1%で、これらから久留米周辺で生まれつき心臓に問題がある子供たち(先天性心疾患)は年間約300人が存在していると推測されます。
先天性心疾患は沢山の種類と組み合わせがあり非常に複雑なのですが、統計では心室中隔欠損症、肺動脈弁狭窄症、心房中隔欠損症、ファロー四徴症、動脈管開存症の5種類の頻度が高く、全体の約85%を占めており当院でも同様です。当科では、それ以外の生まれた後にかかってしまう川崎病後心後遺症、不整脈、心筋疾患の患児、患者さんも診療しています。
現在、小児循環器内科と標榜はしていますが、受診される年齢幅は生後0日から86歳までと幅が広いのも特徴です。理由として、当院は約40年前(1980年)から先天性心臓病の手術を行っているため、成人になった先天性心臓病の方たちのフォローアップなどを行っていることやカテーテルなどでの治療技術が進歩したことにより成人で発見された先天性心疾患の方々を九州一円より紹介していただいているためです。外来受診者数は2015年2860人、2016年3013人、2017年3071人と増加し、成人先天性心疾患の患者さんも多くなってきたため、(成人を主な対象とする)循環器内科の先生方と協力し土曜日の午前に成人先天性心疾患外来を開設しました。仕事や遠方のためなかなか受診できない方、開業の先生方で治療方針を悩むような方々の受け皿となる外来です。

新生児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010X199X00X 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 146 8.04 6.18 0 0
140010X299X0XX 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 89 16.64 11.49 0 0
140010X199X1XX 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 1あり 41 11.83 11.5 2.44 0
140010X299X2XX 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 2あり 34 25.44 27.18 0 0
140010X299X1XX 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2 1あり 33 28.06 23.51 0 0

当院では、総合周産期母子医療センターとして、筑後地域のハイリスク母体などへの高度周産期医療に対応した出生後の新生児および地域の産院での、出生後の新生児の予期せぬ全身状態変化による、緊急搬送依頼に対応しています。このため、ハイリスク母体から出生した出生体重1500g以上2500g未満、あるいは2500g以上の早産児で児自体には染色体異常などの基礎疾患は無いものの、早産に伴う呼吸障害への対応や全身管理が必要となる新生児への対応が多いのが特徴です。それぞれの体重別域において、呼吸障害への対応は、近年の母体ステロイド投与の普及により酸素投与などの軽度の対応のみで改善する症例が多いですが、呼吸障害が顕著で人工呼吸器などの積極的呼吸器管理が必要な新生児や、早産や慢性肺疾患に伴うパリビズマブの投与適応となる患者さんも多く治療しています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335XX02000X 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 131 9.5 7.4 2.29 58.6
060150XX03XXXX 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 50 6.88 5.56 2 36.8
060035XX01000X 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 16.61 15.61 6.52 71.65
060150XX02XXXX 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 36 9.94 9.88 11.11 47.14
060210XX9700XX ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 33 16.82 14.71 15.15 70.24

当院は地域がん診療連携拠点病院で、胃がん、大腸がん、食道がん、肝がん、胆道がん、膵がんなど、幅広い分野の悪性腫瘍の手術を施行しています。近年、患者さんにとってからだに優しい腹腔鏡手術に積極的に取り組んでおり、2017年度は、胃がん手術56例(腹腔鏡:48%)、大腸がん手術105例(腹腔鏡:89%)、胆嚢結石・総胆管結石165例(腹腔鏡:93%)、急性虫垂炎74例(腹腔鏡:92%)、ヘルニア85例(腹腔鏡:61%)と腹腔鏡手術は増加傾向です。当院では日本内視鏡外科学会が認定する内視鏡技術認定医の指導のもと、安全な内視鏡手術の促進に努めています。低侵襲で術後の疼痛が少ないため、入院期間の短縮化が実現しています。
2018年からは、早期胃がんに対するロボット支援手術を導入し、患者さんに安全でhigh qualityの医療を提供できるよう努めています。また、当院は日本肝胆膵外科学会高度技能医制度認定施設で、高度技能指導医のもと肝がん・胆道がん・膵がんなどの高難易度手術も積極的に行っています。
急性虫垂炎は、症例によって抗菌剤を投与して数カ月後に手術をする待機手術、あるいは保存治療が増加しています。当院では周術期に、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、ソーシャルワーカー、栄養サポートチームなど他職種でカンファレンスを行い、質の高い医療が提供できるよう努めています。

乳腺外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010XX99X40X 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 41 9.41 4.49 0 59.17
090010XX03X0XX 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 16 8.25 6.37 0 57.25
090010XX97X40X 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 12 10.5 7 0 59.58
090010XX01X0XX 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 11 14.55 11.45 0 69.18
090010XX02X0XX 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 10 11.4 10.15 0 59.9

当院は、地域がん診療連携拠点病院として乳がん治療に対し専門的なスタッフをそろえ、診断、手術(乳房再建含む)、薬物治療、放射線治療、リンパ浮腫治療など乳がん治療に必要なすべての治療行うことができます。乳がん治療を一貫して行える当院では、再発患者の紹介も多く、化学療法は、より安全に安定して行えるように静脈ポート(持続注入用植込型カテーテル)を留置しています。患者さんの状況に応じて入院での治療も受けられるようしており、入院中は乳がん看護認定看護師や薬剤師もサポートしながら患者さんが安心して治療を受けていただけるような体制をとっています。

移植外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280XX991X0X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 19 6.95 7.35 0 45.16
110280XX97X00X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 17.78 - -
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 12.23 - -
- - - - - - -
- - - - - - -

移植外科では、2015年11月より筑後地域の末期腎不全の患者さんに対して、生体腎移植プログラムを開始しました。これまでに延べ28名の、昨年は7例の患者さんに生体腎移植を実施し、全例合併症なく順調に経過しています。当科の特徴として、夫婦間移植、血液型不適合移植がそれぞれ1/3、透析導入前に腎移植を行う先行的腎移植が全体の半分を占めています。また献腎移植実施施設にも認定されたことから、今後は献腎移植登録も開始する予定です。

小児外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150XX99XX0X 虫垂炎 手術なし 定義副傷病 なし 36 12.06 7.01 0 9.36
060150XX03XXXX 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 25 7.28 5.56 0 10.28
140590XX97XXXX 停留精巣 手術あり 25 2 3.26 0 1.8
060170XX02XXXX 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 19 2 8.33 0 2.68
060150XX02XXXX 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等 11 10.73 9.88 0 9.73

病院として小児の救急疾患を積極的に受け入れており、小児外科でも虫垂炎に代表される小児急性腹症が件数上で上位を占めています。
臍ヘルニア、鼠径ヘルニア、停留精巣といった小児外科での一般疾患のほか、直腸肛門奇形やヒルシュスプルング病、小児の肝胆道疾患など満遍なく診療が行われています。
虫垂炎と肥厚性幽門狭窄症の一部において、手術を希望されず保存的治療を施行した症例では在院日数がやや延長していますが、その他の疾患では短期間の在院日数での治療が行われており、更に転院率からも自院での治療で完結しています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140XXXXXXXX 口蓋・口唇先天性疾患 74 11.78 9.64 0 7.24
160200XX0200XX 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 71 7.92 5.6 1.41 24.93
020230XX97X0XX 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 34 2.29 3.29 0 69.71
080007XX010XXX 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし 28 6.86 4.14 0 36.29
161000X199X0XX 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 25 18.56 12.1 4 35.52

当院では、口唇口蓋裂の患者さんが多く、現在でも最も多くの入院加療を行っています。小児形成外科全般に力をいれていますので、こちらに挙がっている副耳・耳瘻孔以外にも多指症合指症や、臍ヘルニア、頭蓋縫合早期癒合症、先天性眼瞼下垂などの手術も行っています。
加えて、当院は救急病院という性格上、顔面外傷の手術が多く、鼻骨骨折や眼窩底骨折、胸骨骨折などの手術治療も多く行っています。
近年眼瞼下垂の患者さんの増加により、眼瞼下垂手術が増えてきています。短期滞在手術センターの充実により、2016年度からは多くの眼瞼下垂手術を日帰り手術として行っています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800XX01XXXX 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 298 25.96 27.09 92.28 80.8
160690XX99XX0X 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 122 18.71 19.94 86.07 77.3
160740XX97XX0X 肘関節周辺の骨折・脱臼 手術あり 定義副傷病 なし 83 7.69 5.16 4.82 17.75
160760XX97XX0X 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし 74 9.14 5.21 4.05 37.2
160980XX99X0XX 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 46 26.8 19.97 80.43 78.7

大腿骨近位部骨折、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折は高齢者の3大骨折です。
大腿骨近位部骨折は入院して手術を行う必要があります。早めに手術して歩行訓練などのリハビリを行います。骨粗鬆症の治療も一緒に行います。
脊椎圧迫骨折は、変形しないように3カ月間のコルセット装着を行います。通常はコルセットで治療しますが、破壊が高度な場合や麻痺のある場合には手術治療を行うこともあります。
橈骨遠位端骨折はギプス固定による治療を行いますが、転位が大きい場合や関節内骨折は手術治療をおすすめします。
当院は小児の骨折(肘、前腕など)も多く来院されます。通常はギプス固定などの治療を行いますが、転位が大きい場合は手術を行います。小児骨折は、骨癒合しやすい変形が成長と共に改善する自家矯正などの特徴があります。しかし、成長障害を起こすこともあるので骨癒合した後も定期的に経過観察します。
近年は、高齢化に伴い脆弱性骨盤骨折が増加傾向です。通常はリハビリで治療しますが、疼痛が強く離床できない場合は低侵襲の手術治療を行うこともあります。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040200XX01X00X 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 50 9.34 10.04 4 28.88
040040XX97X0XX 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 37 15.24 12.35 8.11 71.7
040150XX97X00X 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 16.4 31.43 20 64.3
160450XX99X1XX 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2 あり 10 17.4 11.22 40 75.3
040200XX01X01X 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり - - 19.09 - -

当科はがん診療拠点病院としてがんの治療に取り組んでいますが、若年者の自然気胸や高齢者の膿胸、胸部外傷など住民の生活に寄り添った身近な疾患に対する手術も幅広く行っています。また救急科や麻酔科などと連携し、外傷性の気胸などに対しても、即日の手術も行える体制を整えています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 137 8.64 7.34 20.44 46.34
160100XX97X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 132 12.27 9.68 23.48 73.15
010040X099X00X 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 102 19.25 19.1 57.84 70.01
010040X199X00X 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 33 21.3 21.36 57.58 74.88
010040X101X1XX 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 脳血管内手術+脳動静脈奇形摘出術等 手術・処置等2 あり 18 39.56 39.72 100 58.56

当院では、2016年度10000件を越える救急搬入がありましたが、脳神経外科としてもやはり救急疾患がメインとなっています。初期救急から3次救急まで幅広く診療しているため、取り扱っている疾患内容としては特に頭部外傷と脳卒中が多く、中でもクモ膜下出血は年間40~50件前後の搬入件数があり、九州圏内でも有数の症例数です。また、病院の特徴からも小児の脳卒中も多く、破裂の脳動静脈奇形やモヤモヤ病といった脳血管奇形や先天疾患も多く見られます。また最近ではこういった脳血管障害に対してのカテーテル治療も多く行っており、2017年度も年間100件を超えるカテーテル手術件数がありました。
初期救急から2次・3次救急まで幅広く診療しており、多くの場合は手術にならないことが多く、その場合は保存的(投薬加療)とリハビリテーションでの治療となります。リハビリテーションスタッフが充実しているのも特徴であり、早期リハビリ・早期復帰を目指して診療を行っています。

糖尿病内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070XX99X100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 39 13.97 14.27 7.69 59.15
100070XX99X000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 31 8.32 11.16 0 59
100071XX99X110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 あり 85歳未満 21 17.86 15.63 4.76 63.62
100040XXXXX00X 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 18.57 13.57 33.33 61.1
100070XX99X110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 あり 85歳未満 13 14.15 15.87 15.38 65.77

当科は、糖尿病教育入院を入院診療のメインにしています。教育入院の期間は1週間です。入院患者は2型糖尿病が多数ですが、1型糖尿病や妊娠糖尿病もおられます。また、糖尿病合併妊娠の血糖コントロールも担当しており、1型糖尿病合併妊娠の場合はCSIIやSAPといったインスリンポンプ療法を行っています。
高血糖緊急症(ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群)や低血糖症の治療も診療の柱にしており、ケトアシドーシスは年間21例担当しています。高血糖は治療中断が原因になることが多く、低血糖の大半は高齢者です。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050170XX02000X 閉塞性動脈疾患 動脈形成術、吻合術 指(手、足)の動脈等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 16.67 16.5 13.33 73
050163XX03X0XX 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2 なし 14 14.93 12.51 0 77.07
050170XX03000X 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 8.5 5.68 7.14 76.14
050080XX01010X 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 13 30.54 23.93 23.08 71.15
050163XX02X1XX 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 1あり 12 30.17 21.4 8.33 73

当科が対象とする疾患は、血管疾患と大動脈弁や僧房弁などの心臓弁膜症や冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)、大動脈疾患(動脈瘤や解離性大動脈瘤)です。小児の心疾患は小児循環器内科の手術対象となるものも含みます。動脈硬化に伴う血管疾患として下肢の閉塞性動脈硬化症や大動脈瘤、心臓では冠動脈疾患や大動脈弁の狭窄症もこの一連の疾患となります。手術療法ではステントで対応できるものはカテーテル治療であるステントで行い、手術で加療を行うものは手術と個々に応じた治療を行っています。カテーテル治療は専用のハイブリッド手術室で行っています。弁膜症でも動脈硬化と関連して大動脈弁狭窄症が増加して来ています。基本的には人工弁による置換術となります。耐久性や生体に優しい人工弁の選択が可能となってきています。解離性大動脈瘤は突然激痛を伴い発症しタイミングを逸すると死に至る病気です。当院の救命救急センターや近隣の救急病院と連携・提携してより多くの患者さんを救命できるように努めています。

精神科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070XXXXX00X 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 1.94 3.58 25 42.63
170040XXXXXXXX 気分[感情]障害 - - 19.36 - -
170020XXXXXX1X 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病 あり - - 6.69 - -
160580XXXXX0XX 腹壁損傷 手術・処置等2 なし - - 8.48 - -
- - - - - - -

総合病院精神科の役割として精神科疾患患者の身体合併症の治療に重点を置き、骨折などの外傷や消化器疾患など身体的加療が必要な症例を周辺地域の施設から多数受け入れています。また、2012年11月から多職種で構成される精神科リエゾンチームを立ち上げ、一般身体科病床に入院した精神疾患患者、せん妄・認知症に対応しています。精神科リエゾンチームへの院内依頼件数は900件前後、毎日往診を実施し年間3300件の診察を行い多様なニーズに対応しています。
当院の特徴である救急医療の分野では、救命救急センターに搬送された自殺未遂の患者さんや混乱状態にもリエゾンチームで介入しています。救急科と連携して毎年100人前後の自殺未遂者の治療に当たっており、自傷手段として最も多数(約45%程度)を占めるのが急性薬物中毒です。刃物などでの自傷で入院加療が必要な場合は、各科と連携し身体的な治療を安全性の高い閉鎖病棟で行っています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180XX01XXXX 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 132 11.62 9.75 0 33.04
120170XX99X0XX 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2 なし 80 26.96 20.41 10 30.06
12002XXX99X40X 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 70 9.33 4.98 1.43 62.73
120060XX01XXXX 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 59 12.12 9.91 0 45.75
120170XX01X0XX 早産、切迫早産 子宮破裂手術等 手術・処置等2 なし 48 25.63 31.42 0 32.71

産科は、健康保険と自費併用の患者さんが多く、お産に関わる入院は上表では集計対象外となります事をご留意願います。産科は、総合周産期母子医療センターを担っています。そのため近隣の産婦人科医院よりハイリスク症例の外来紹介や母体搬送を多く受けています。ハイリスク妊娠が多く、その内訳としては、切迫早産、前期破水(早産期)、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病が多い疾患です。双胎妊娠、胎児発育不全、精神疾患合併妊娠や高年妊娠なども数多く診療しているのが、当科の特徴です。
婦人科では、各疾患に対応したクリニカルパスを使用して、質の高い医療を効率的に提供しています。手術は子宮・卵巣の良性腫瘍に対する開腹手術が腹腔鏡手術へ移行し、徐々に症例数も増加してきています。悪性腫瘍は日本婦人科腫瘍学会の専門医を中心に診療を行っています。近年、若年者や高齢者の患者さんも増えてきており、個々の症例に応じて、女性ライフプランも考慮し集学的な治療を積極的に行っています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160XX97XXX0 網膜剥離 手術あり 片眼 81 12.83 10.21 0 59.4
020200XX9711XX 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 1あり 61 6.38 9.54 0 67.72
020180XX97X1X0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 1あり 片眼 52 6.46 11.09 0 59.23
180040XX97X0XX 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 28 4.18 15.25 0 75.39
020220XX97XXX0 緑内障 手術あり 片眼 22 15.23 8.51 0 70.09

網膜剥離は、治療が遅れると視力障害を残したり、失明する可能性のある疾患です。当科ではできるだけ早急に手術を行うことを心がけ、良好な手術成績を残しています。また黄斑前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症などの網膜疾患に対する硝子体手術に特に力を入れていますが、最近では緑内障手術にも力を入れています。流出路再建術、濾過手術だけでなく、チューブシャント手術もできる体制です。最新の手術用顕微鏡、広角眼底観察システム、硝子体手術装置を2台ずつ導入し、安全かつ低侵襲の手術を目指しています。

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230XXXXXXXX 扁桃、アデノイドの慢性疾患 167 8 8.01 0 11.96
030428XXXXXXXX 突発性難聴 106 14.46 9.18 0 52.89
030350XXXXXXXX 慢性副鼻腔炎 78 8.37 7.23 0 49.85
030240XX99XXXX 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 63 6.33 5.48 0 41
030150XX97XXXX 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 21 7.67 7.58 0 51.24

鼻・咽頭・喉頭・頚部の疾患に対する治療のうち、主に手術や急性炎症症例の入院加療を行っています。手術は慢性扁桃炎、扁桃肥大症、アデノイド増殖症に対するものが最も多く、急性炎症は急性扁桃炎や重篤な病態である扁桃周囲膿瘍、急性喉頭蓋炎症例が多くを占めます。また保存的治療で改善がない慢性副鼻腔炎や鼻炎に対し鼻内内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っています。
当院では、急性難聴である突発性難聴に対する高気圧酸素療法を行っています。ステロイド全身投与を併用し高気圧酸素療法は1日1回、計12回の治療を行うため、入院期間が13日程度となります。高気圧酸素療法目的に近隣のクリニックから多くのご紹介をいただいています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011XX99XXXX 急性膿皮症 手術なし 41 10.56 11.73 4.88 60.34
080020XXXXXXXX 帯状疱疹 33 8.03 8.95 0 66.76
161060XX99X0XX 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2 なし 11 1.55 4.01 0 44.91
080100XXXX0XXX 薬疹、中毒疹 手術・処置等1 なし - - 10.89 - -
080110XXXXX0XX 水疱症 手術・処置等2 なし - - 29.24 - -

当科は救急病院であることもあり、入院患者は感染症が大部分を占めています。細菌感染症としては蜂窩織炎・丹毒、ウイルス感染症として帯状疱疹が多く治療しています。全身症状を伴なう重症型薬疹やウイルス性発疹症も含めた中毒疹も比較的多く認めます。自己免疫性水疱症の治療も行なっています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070XX0200XX 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 67 6.22 7.31 4.48 76.54
11012XXX020X0X 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 24 6.42 5.75 0 62.38
110310XX99XX0X 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 19 8.74 12.34 0 62.26
110070XX99X20X 膀胱腫瘍 手術なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 16 15.5 11.31 0 71.88
11013XXX06XXXX 下部尿路疾患 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術等 14 4.57 5.74 0 73.86

当科において入院患者数が最も多いのは、膀胱がんです。多くは表在性膀胱がんであり、それらに対し経尿道的切除を行っています。膀胱がんは膀胱内再発の多いがんであり、再発予防のため外来にて膀胱内に薬剤を入れる膀胱内注入療法などを行うなどして、できるだけ膀胱を温存出来るようにしています。それに続くのが尿管結石症で経尿道的結石除去術を受ける患者さんです。当院では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や経皮的尿路結石除去術(PNL)も行っており、症例により適切な治療法を考え選択しています。次に多いのが尿路感染症です。救急病院であり、尿管結石などによる閉塞性腎盂腎炎からの敗血症のような重症感染症も多く、できるだけ早く尿管ステント留置などにより閉塞解除する様にしています。
以下、手術実績もご参照ください。

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 55 14.38 12.23 9.09 70.4
110310XX99XX0X 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 15 17.07 12.34 20 67.2
110280XX02X00X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 18.14 8.5 7.14 64.36
110280XX991X0X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 13 17.46 7.35 0 46.46
100393XX99XXXX その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 11 10.18 10.05 18.18 80.27

当院では、腎疾患に関しては検尿異常から腎生検・治療まで行い、腎不全に対しては積極的な進展予防に取り組んでいます。腎生検を含む検査入院、治療のための入院、教育入院も行っています。また、電解質異常の精査加療を行っています。腎不全が進行すればその評価・透析導入も行っています。急性腎不全は多数の救急患者がいるため相当数の方が入院されておられますが、当科で併診するとともに当科自体でも担当医となって加療を行っています。薬物中毒は主に歩いて救急室に来られた患者さんを担当しており、救急科・精神科医と連携をとりながら診療を行っています。最近は、精神疾患の薬物の大量服薬が増えています。

透析内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280XX02X1XX 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり 29 48.55 36.38 13.79 68.38
180040XX01X0XX 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術・処置等2 なし 19 31.68 12.41 21.05 72
180040XX99X0XX 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置等2 なし 12 19.17 9.74 0 66.42
110280XX99000X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 13.27 12.23 0 69.27
110280XX99010X 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし - - 14.55 - -

当院では、透析導入後の透析患者は透析内科担当となりますので、同一入院中に腎臓内科から転科することになります。基本的に院内外の透析患者の入院を担当しています。疾患は内科的合併症やブラッドアクセスの異常も対応しています。また、外科などの手術目的の入院の際は併診して透析管理は当科で継続するようにしていますが、統計の中には入っていません。この他、腹膜透析のカテーテル留置およびカテーテル入れ替えなども対応しています。

リウマチ科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560XX99X0XX 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 30 12.17 17.16 3.33 59.2
070470XX99X0XX 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 なし - - 13.72 - -
070470XX99X2XX 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 2あり - - 23.43 - -
- - - - - - -
- - - - - - -

リウマチ膠原病内科での入院症例を層別化して概観すると、①関節リウマチ類縁疾患(37%)、②血管炎症候群(22%)、③強皮症(18%)、④皮膚筋炎・多発筋炎(12%)、⑤全身性エリテマトーデス(11%)のような構成疾患群から成り立っています。最近のサイトカイニン療法や分子標的薬などの特化デザインされた新薬の登場により、免疫病(リウマチ・膠原病・自己炎症)の寛解導入が比較的容易となり、外来療法である寛解維持療法もシームレスに継続できるようになり、その恩恵を当院でも享受できる状況にあります。今後もこのような新薬ラッシュの恩恵を間髪入れずに患者さんに導入していけるように効率の良い治療選択ができるように基盤整備を推進していく方針です。

救急科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070XXXXX00X 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 65 4.86 3.58 12.31 49.4
170020XXXXXX0X 精神作用物質使用による精神および行動の障害 定義副傷病 なし 39 1.92 2.66 2.56 46.64
160100XX99X00X 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 3.68 7.34 12 54.6
040081XX99X00X 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 21 18.38 20.83 71.43 83.43
030400XX99XXXX 前庭機能障害 手術なし 20 5.05 5.15 0 69.65

当院救命救急センターは、病院運営方針にも掲げられた「救命救急医療を通じ、断らない医療を推進する」を基本原則に、年間一万台以上の救急搬送患者を受け入れています。当科は各診療科と連携を取り、24時間365日、さまざまな救急疾患に対応できる診療体制を整えています。
救急科では初期対応を行い、診断が確定した時点で必要に応じ各専門科に引き継ぎをしますが、重症度の高い多臓器にまたがる患者さんや、特に多発外傷や中毒などの重症患者については救急科が主治医となり入院治療を行います。当科が診療を担当する最も多いのは中毒患者で、精神科などと連携を取り対応を行っています。多くは数日で退院されますが、重症患者は集中治療室での管理を行います。その他では頭部外傷や誤嚥性肺炎、前庭機能障害といった患者さんが多いですが、さまざまな疾患を抱え、かつ患者さんを他科へ転科することの多い当科では、統一された統計が出にくい傾向があります。

神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160XX99X10X パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし 12 15.92 20.55 16.67 71.83
010155XXXXX2XX 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2 2あり 10 15.3 17.26 0 74.5
010110XXXXX40X 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし - - 16.95 - -
- - - - - - -
- - - - - - -

神経内科では脳・脊髄・末梢神経・筋疾患の的確な部位診断と治療を診療の大きな柱としています。その中で、運動ニューロン疾患に対しては、神経学的所見・電気生理学的検査を中心に診断しています。ギラン・バレー症候群や慢性炎症性脱髄性ニューロパチーなどの自己免疫性ニューロパチーが増加傾向にありますが、治療の進歩(大量免疫グロブリン投与など)により治療成績が向上しています。パーキンソン病、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症といったパーキンソン病関連疾患(基底核などの変性疾患)では、MRIや心筋シンチグラム、ドパミントランスポーター(DAT)スキャン、脳血流シンチグラムなどの検査法を駆使して診断を行い、専門的立場で治療を行っています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 48 20 38 81 4 41 1:UICC TNM分類 第7版
大腸癌 53 67 87 142 3 53 1:UICC TNM分類 第7版
乳癌 28 9 1 24 3 51 1:UICC TNM分類 第7版
肺癌 28 8 44 90 8 69 1:UICC TNM分類 第7版
肝癌 9 8 1 2 1 14 1:UICC TNM分類 第7版

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院は地域がん診療連携拠点病院として指定を受け、がん治療を積極的に提供しています。UICC病期分類とは、UICC病期国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリーによってがんを早期(I期)から末期(Ⅳ期)に分類したものです。当院を受診されるがん患者さんの特徴として、Ⅲ、Ⅳ期の患者さんが多い傾向にあります。進行したがんの治療は難しくなりますが、がん相談・診療支援センターや緩和ケアセンターを効率的に運営することで患者さんを多面的にケアしています。2017年からはロボット手術センターを設立し、積極的にがんのロボット手術に取り組んでいます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 9.44 42.75
中等症 15 14.33 70.27
重症 14 24.93 79
超重症 - - -
不明 - - -

<A-DROPシステム(重症度分類)>
1.男性≧70歳、女性≧75歳
2.尿素窒素≧21mg/dl または脱水
3.酸素飽和度≦90%
4.意識障害
5.収縮期血圧≦90mmHg

軽 症:1~5いずれも満たさない
中等症:1つまたは2つを有する
重 症:3つを有する
超重症:4つまたは5つまたはショック
不 明:1~5のうち1つでも不明であったもの

市中肺炎とは、一般社会生活を送っているに人に見られる肺炎のことをいいます。免疫低下した状態の方や病院内で発生した肺炎、明らかな誤嚥による肺炎などは除かれます。市中肺炎は、成人市中肺炎診療ガイドラインに示された症状・身体所見・年齢による重症度分類(A-DROPシステム(上記))により重症かどうかが判断され、治療の場所や内容が決定されます。
軽症(重症度スコア0)の患者さんは外来で治療することもありますが、中等症(重症度スコア1~2)、重症(重症度スコア3)の患者さんは入院のもとで治療を行います。治療は抗菌薬と中心とした薬物療法が主体となりますが、患者さんの呼吸不全の程度に応じて酸素療法、人工呼吸管理といった呼吸管理を行っていきます。当院では中等症以上の患者さんが入院治療の中心となっています。軽症に比べて、中等症や重症では高齢の患者さんが多くなる傾向にあり、また重症度が上がるほど呼吸不全や他の臓器の合併症が増加するため、長い治療期間が必要となっています。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 484 25.25 74.38 51.24
その他 81 22.95 71.16 38.27

脳梗塞の入院患者総数は565名です。このうち、発症3日以内の急性期入院が86%と多くを占め、救急中心の診療体制を取っています。
平均年齢は73.9歳で、高齢化は進んでいます。
平均在院日数は25日、転院率は49%で、早期からの治療・リハビリテーションを行うことにより、半数の患者さんが自宅や施設に帰られています。回復期リハビリ病棟を中心とする転院先との連携も深め、地域に根ざした切れ目のない医療・介護体制の構築にも努めています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 241 1.12 2.11 0.41 66.96
K654 内視鏡的消化管止血術 78 1.38 11.51 21.79 74.59
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 58 2.71 14.24 12.07 71.1
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 43 1.3 2.37 0 65.6
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 36 1.69 16.75 25 80.17

当院消化器内科では年間約6000件の内視鏡検査および治療を行っており、当科における診療の主体を成しています。
内視鏡を用いたさまざまな検査や治療のほとんどを行っていますが、中でも胃・大腸をはじめとした消化管腫瘍性病変の内視鏡を用いた治療は年間約400件、特に大腸ポリープなどの大腸の腫瘍性病変に対しての治療は年間300件を超えています。通常は2泊3日程度の入院の上で、スネアという器具を用いた内視鏡的大腸ポリープ切除術を行いますが、病変が比較的小さな場合には外来での日帰り治療も行っています。また2㎝を超えるような大きな病変に対しては粘膜下層剥離術という手法を用いて内視鏡を用いた切除術を行うことが可能です。これらの内視鏡的治療は腺腫という良性の腫瘍粘膜から粘膜下層の表層という腸壁の浅い部分までにとどまるがんに対して適応となり、それ以上深く浸潤したがんに対しては根治が期待できません。
脳梗塞や心筋梗塞などのご病気を患われている患者さんでは、抗血栓薬という血液を固まりにくくする薬を服用している場合が多くみられます。抗血栓薬を内服したまま内視鏡的治療を行うと、出血の危険性が高くなるため休薬が必要です。その一方で落ち着いていた脳梗塞や心筋梗塞が再発する危険性が高くなります。当院では出血の可能性が少ない10㎜未満の小さな良性の腫瘍(腺腫)に対しては、抗血栓薬内服を継続し内視鏡的治療を行っており、良好な治療成績が得られています。また、胃や食道の浅いがんに対しては大腸の大きな病変と同様に、上述した粘膜下層剥離術という手法を用いて内視鏡を用いた切除術を行っています。
当院では、救急搬送される患者さんが多いことも特徴の一つです。その中で胃・十二指腸潰瘍や大腸憩室という大腸壁がふくろ状に拡がった部分からの出血など、さまざまな消化管出血により救急搬入される方が多くいらっしゃいます。このような患者さんには内視鏡を用いた止血術を行い、良好な治療成績が得られています。小腸からの出血に対しては、カプセル型内視鏡による診断、小腸内視鏡による止血術や放射線科と連携した血管内治療を行っています。胆石・胆のう炎、胆管結石に伴う胆管炎などの患者さんも数多く緊急搬送されます。ここでも内視鏡の果たす役割は大きく、胆管結石に伴う胆管炎の患者さんに内視鏡を用いて、十二指腸の乳頭部という胆汁の出口を切開し、引き続き採石や胆管ドレナージ術(チューブや金属ステントという物質を胆管に挿入することで胆汁の流れを良くする方法)を行っています。胃の手術を受けた方で、手術後に胃や腸の吻合方法が複雑な方が胆管結石に伴う胆管炎を発症した場合に、通常の内視鏡を用いた方法では採石や胆管のドレナージ術が困難な場合もありますが、当科では専用の内視鏡を用いて通常と同様の方法で治療を行うことが可能です。また胆のうや胆管、肝臓、膵臓などのがんを原因として胆汁の流れが悪くなることで生じる黄疸(閉塞性黄疸)の患者さんに対しても、同様の胆管ドレナージ術を行っています。

脳血管内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 24 0.04 30.58 87.5 73.79
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 18 9.94 13.78 16.67 70.33
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 - - - - -
K178-2 経皮的脳血管形成術 - - - - -
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等) 止血術 - - - - -

2015年にその効果が世界的に確認された「急性期脳梗塞に対する経皮的脳血栓回収術」を中心に、当科の脳血管内カテーテル治療の件数は年々増加し、当院は福岡県南地域における包括的脳卒中センターとして重要な役割を担っています。脳動脈硬化が高度な脳血管閉塞に対しては「経皮的脳血管形成術」が、血栓除去術と併用して行われる場合があります。
急性期脳梗塞では、元々は元気な方に以下のような症状が急に出現します。片側の手足の脱力(片麻痺といいます)、顔面麻痺や呂律不良、重症例では意識障害で受け答えが鈍くなり、会話ができなくなったり、共同偏視という眼球が左右一定方向に固定する症状を伴ったりする場合があります。本治療法は一刻も早く行うことで、より高い治療効果が得られることがわかっていますので、ご自身やご家族の方にこの様な症状が見られた場合は、直ちに救急車を要請してください。私たちは今後も、脳梗塞患者の更なる機能改善と社会復帰される方の増加を目指して、迅速な治療がいつでも提供可能な体制の維持・整備に努めます。
当院ではその他にも、高い脳卒中予防効果が確認されている「急性期および慢性期脳梗塞に対する頸動脈ステント留置術」や「未破裂脳動脈瘤に対する瘤内コイル塞栓術」などの治療も積極的に行っていますので、かかりつけ医の先生とよくご相談ください。ご紹介いただいた際には、積極的に治療を検討させていただきます。
「血管塞栓術」は、脳動静脈奇形や硬膜動静脈瘻などの比較的稀な頭蓋内疾患に対して行われる脳血管内カテーテル治療です。このような特殊で専門的な治療も当科では行っています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 152 1.8 3.25 1.97 68.12
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術 心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの 86 1.19 2.45 0 66.79
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 51 0.02 14.73 15.69 68.31
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 32 0.13 11.34 3.13 69.78
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 29 1.45 3.76 6.9 71.1

当院において、冠動脈形成術は虚血の有無および病変の支配域を冠動脈CTなどで虚血域の大きさを判断し冠動脈血流比などの検査で虚血の程度を見極めて、必要な患者さんに必要な治療を行うように心がけています。通常は再狭窄を予防するためのステントを留置するのがスタンダードな治療になっています。緊急の治療を要する心筋梗塞や不安定狭心症の患者さんの治療は24時間365日行うことができるように体制を構築しています。搬入後すぐに治療が行えるよう循環器内科の医師が院内に常駐しています。
また、最近では不整脈のカテーテル治療である経皮的カテーテル心筋焼灼術も積極的に行っています。不整脈のカテーテル治療により予後改善や心機能の改善などが見込まれる治療です。薬剤治療は不十分であることが多く、不整脈の抑制には十分ではないため全国的にもカテーテル治療が主流となっています。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの 15 0.2 2.53 0 2.6
K300 鼓膜切開術 11 2.73 4 0 0.82
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -
K653-2 食道・胃内異物除去摘出術(マグネットカテーテルによるもの) - - - - -
K6011 人工心肺(1日につき) 初日 - - - - -

当院小児科は血便を認める前の症状として、頻回の嘔吐や泣き止まないなどの全身状態不良で腸重積症を鑑別に挙げ、救急外来において腹部エコーを施行しています。症状出現から早期(12時間以内)に救急外来を受診している事もあり、非観血的に整復可能となっています。また当科は呼吸器感染患者の入院が多く急性中耳炎の合併も多く見られますので、当院の耳鼻いんこう科に紹介し鼓膜切開術を行っています。救急病院でもあり異物誤飲患者が受診され、ボタン電池などはマグネットカテーテルによって、またコインなどは当院消化器内科と協力して内視鏡的に摘出術を行っています。最後に劇症型心筋炎の症例において、心臓血管外科・小児循環器科の協力のもと人工心肺装置(PCPS)を用いた体外循環式心肺蘇生を行い、一命を取りとめリハビリを含め当院外来にて内服コントロールを行っています。

小児循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K574-2 経皮的心房中隔欠損閉鎖術 25 1.84 3 0 21.56
K570-2 経皮的肺動脈弁拡張術 - - - - -
K5621 動脈管開存症手術 経皮的動脈管開存閉鎖術 - - - - -
K5761 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの - - - - -
K5741 心房中隔欠損閉鎖術 単独のもの - - - - -

当科は胸を開くことなく心臓病の治療を行うカテーテル治療が日本で始まってから間もない1980年代より行っています。上記表は心室中隔欠損症、肺動脈弁狭窄症、心房中隔欠損症、ファロー四徴症、動脈管開存症などの方たちの治療や検査を示しています。設立時は、動脈管開存症に対してPorstmann法や初期のバルーンを用いた肺動脈弁拡大術などを行っていましたが、治療技術や診断用機械、道具やデバイスの進歩とともに多くの疾患に適応できるようになりました。2006年からはAmplatzer閉鎖栓(ASO)を使用した心房中隔欠損症のカテーテル治療を九州で最初の認可施設として開始し、小児期から80代の高齢者まで幅広く治療しています。また、2009年よりAmplatzer動脈管閉鎖栓(ADO)を用いた動脈管開存カテーテル治療の認可施設としての治療も行っています。Amplatzer閉鎖栓(ASO)を使用した心房中隔欠損症の治療は463例(2018年8月現在)、Amplatzer動脈管閉鎖栓(ADO)を用いた動脈管開存カテーテル治療は82例(2018年8月現在)です。2015年よりハイブリッド手術室が導入され、心房中隔欠損症やステント留置などの複雑なカテーテル閉鎖術は原則その手術室で施行するようになり、より清潔で安全に治療できるようになりました。そのほか、新生児動脈管ステント留置術や動脈管コイル塞栓術、大動脈や肺動脈のバルーン弁拡大術、新しい閉鎖栓(vascular plug)による側副血行路塞栓など積極的に行っています。また2016年2月から新しい心房中隔欠損症の閉鎖栓であるOcclutech Figulla Flex Ⅱというデバイスの認可がおり、今まで閉鎖困難であった方々も治療が可能となり、大きな合併症もなくすべての方々で成功しています。
カテーテル治療ができない方たちは、開胸での心臓手術が必要となりますが、手術前後の管理は新生児科・心臓血管外科・麻酔科・小児科・産婦人科と協力して行っています。2016年は成人先天性を含めた開心術52例(心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、ファロー四徴症、房室中隔欠損症、グレン手術、フォンタン手術など)を含めた先天性心臓病手術71例の術後管理を行いました。外来通院からカテーテル検査・治療、術前・術後管理、外来フォローまで責任をもって治療を行い、出来るだけお待たせしないような治療・手術計画を立てるようにしています。また今後、さらなるカテーテル治療用のデバイス(治療用具)が認可される予定で、カテーテル治療可能な疾患が広がっていくことになります。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 149 3.64 7.19 3.36 59.4
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 54 5.65 13.04 12.96 72.43
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 50 1.84 11.3 6 68.02
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 50 0.74 5.14 2 36.8
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 46 1.26 4.59 2.17 58.48

2017年度、外科では、悪性腫瘍をはじめ、消化器・一般外科で860例の手術を施行しています。当院は、年間約10000台の救急車を受け入れる救急病院で、外科手術の34%は緊急手術(急性虫垂炎、急性胆嚢炎、消化管穿孔、腸閉塞など)です。待機手術に関しては、消化器内科、放射線科、病理診断科などの専門医と連携して、患者さんに最良な治療法を提供できよう努めています。
当院は、地域がん診療連携拠点病院で、胃がん、大腸がん、食道がん、肝がん、胆道がん、膵がんなど、幅広い分野の悪性腫瘍の手術を施行しています。近年は身体にとって低侵襲である腹腔鏡手術が増加し、当院でも日本内視鏡外科学会が認定する内視鏡技術認定医2名のもと胃がんの48%、大腸がんの89%を腹腔鏡手術で行っています。又、当院は日本肝胆膵外科学会高度技能医制度認定施設で、高度技能指導医2名のもと肝がん・胆道がん・膵がんなどの高難易度手術も積極的に行っています。2018年からは、早期胃がんに対するロボット支援化手術を開始し、患者さんに安全で質の高い医療を提供できるよう努めています。

乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 22 1.95 8.77 0 58.59
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 16 1.06 6.19 0 57.25
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) - - - - -
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの - - - - -
K4741 乳腺腫瘍摘出術 長径5cm未満 - - - - -

当院は、地域がん診療連携拠点病院として乳がん治療に対し専門的なスタッフをそろえ、診断、手術(乳房再建含む)、薬物治療、放射線治療、リンパ浮腫治療など乳がん治療に必要なすべての治療を行うことができます。化学療法に関しては、患者さんが安心して化学療法を受けられるように静脈ポート(持続注入用植込型カテーテル)留置を推奨し行っています。乳房全切除や乳房部分切除も患者さんの希望と病変の広がりに応じて適応を判断します。標準治療としてのセンチネルリンパ節生検は赤外線法を用いたリンパ節検出、OSNA法を用いた転移の診断法を取り入れています。

移植外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K780-2 生体腎移植術 7 15.86 17 0 55.29
K783-3 経尿道的尿管ステント抜去術 3 0 1 0 50.67
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 1 7 12 0 66
- - - - - - -
- - - - - - -

移植外科では、2015年11月より筑後地域の末期腎不全の患者さんに対して、生体腎移植プログラムを開始しました。これまでに延べ28名の、昨年は7例の患者さんに生体腎移植を実施し、全例合併症なく順調に経過しています。当科の特徴として、夫婦間移植、血液型不適合移植がそれぞれ1/3、透析導入前に腎移植を行う先行的腎移植が全体の半分を占めています。また献腎移植実施施設にも認定されたことから、今後は献腎移植登録も開始する予定です。

小児外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 79 0.01 1 0 3.18
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 51 0.98 1 0 5.29
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 25 1.4 4.88 0 10.28
K836 停留精巣固定術 24 0 1 0 1.83
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 19 0 1 0 2.68

代表的小児外科疾患である鼠径ヘルニアが古典的手術と腹腔鏡下でそれぞれ上位を占めます。
停留精巣や臍ヘルニアも代表的な小児外科疾患ですが、小児救急にも力を入れており、虫垂炎の患者さんも多いです。いずれの疾患も術前・術後ともに無駄な入院期間などなく速やかな入退院で治療が行われていると考えられます。また転院率からも自院での治療完結が達成されています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K333 鼻骨骨折整復固定術 48 1.33 4.06 0 17.54
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 23 0 1.09 0 71.43
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm以上4cm未満 22 1.09 1.55 0 11.68
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2cm未満 21 1.19 2.43 0 10.38
K227 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。) 16 2.56 8.13 0 29.31

当院では、顔面の外傷の患者さんが多く、鼻骨骨折や眼窩骨折観血的手術などの患者さんが多くなっています。近年、眼瞼下垂患者の増加に伴い、眼瞼下垂挙筋前転の手術が増加しています。しかし、当院では短期滞在手術センターの充実により、2016年度より眼瞼下垂手術の多くは日帰り手術に移行しているため入院手術の件数としては大きく減少しています。このような患者さん以外にも口唇裂・口蓋裂の手術も多数行っていますが、術式が細かく分類されているため、こちらのリストには挙がっていません。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 235 3.55 19.1 76.6 74.65
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 128 4.08 16.73 27.34 48.25
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 103 7.3 19.25 96.12 79.5
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 66 3.09 13.21 30.3 51.91
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 58 1.29 7.66 1.72 37.74

大腿骨近位部骨折は、高齢者に多く転倒などの軽微な外傷で起こります。治すためには、骨接合術や人工骨頭置換術などの手術を行う必要があり年間300例前後行っています。麻酔科と協力して術前待機日数の短縮に努めており、2017年度は待機日数5日未満になりました。歩行能力を再獲得するためには術後のリハビリも重要になります。当院は、近隣のリハビリ病院と連携して、継続的なリハビリを行えます。骨内異物除去術(抜釘術)は、以前は入院して行っていましたが、最近は日帰り手術が可能となりました。日帰り手術で行えば仕事を休まずに済みますし、家族の負担も軽減します。当院は救急病院であり、上肢、下肢、脊椎、骨盤などさまざまな骨折患者が来院されます。緊急を要する開放骨折や難易度の高い複雑な骨折も多数治療しています。安全かつ精度の高い手術を行い良好な機能回復に努めます。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 56 2.8 6.34 3.57 33.45
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 21 2.43 11.67 9.52 71.48
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの 14 2.79 10.14 0 58.07
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 - - - - -
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -

当科は患者さんに対して、低侵襲を優先として考えた手術を選択し、手術後の早期退院を目指した治療を行っております。近年では腹腔鏡下手術のみならずロボット手術も積極的に取り入れ、大きく寄与したいと考えています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 119 0.94 11.66 25.21 76.15
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 26 1.81 242.08 42.31 59.92
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの 21 0.19 39 100 60.86
K1781 脳血管内手術 1箇所 18 2.11 23.78 27.78 61.44
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 18 8.61 44 38.89 61.11

当院では2017年度10000件を越える救急搬入があり、脳神経外科としてもやはり救急疾患がメインとなっています。初期から3次救急まで幅広く診療しているため、手術件数としては慢性硬膜下血腫に対する穿頭血腫洗浄ドレナージ術が多く見られています。その他の特色としては、特に頭部外傷と脳卒中が多く、中でもクモ膜下出血は年間40~50件前後の搬入件数があります。また病院の特徴からも小児の脳卒中も多く、破裂の脳動静脈奇形やモヤモヤ病といった脳血管奇形や先天疾患も多く見られます。また最近ではこういった脳血管障害に対してのカテーテル治療も多く行っており、2017年度も年間100件を超えるカテーテル手術件数がありました。また脳腫瘍に対しても、ナビゲーション・新型CUSA・各種生理モニタリングなどの設備を揃え安全な手術を心がけています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 17 11.76 22.12 35.29 73.76
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 17 3.12 17.76 23.53 71.59
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 15 1.2 4.6 0 74.07
K5607 大動脈瘤切除術(吻合・移植)腹部大動脈(その他のもの) 11 3.18 18.82 0 73.55
K5601ニ 大動脈瘤切除術(吻合・移植)上行大動脈 その他のもの - - - - -

当院心臓血管外科は、新生児心疾患から成人心疾患を含めた心疾患および血管疾患に対する手術を行っています。最近では動脈硬化による疾患の数が多くなりました。冠動脈狭窄症いわゆる狭心症や、下肢の動脈閉塞症や、大動脈瘤、大動脈弁狭窄症もこの要因の疾患で最近増加傾向にあります。大動脈弁の人工弁置換術の対象になります。狭心症に対する冠動脈バイパス手術は、内科的治療の発達とともに当科での手術となる症例は高齢であったり、重症の複雑な症例や準緊急を要する手術が多くなっています。このため、当科ではなるべく早期の回復のためにリハビリの介入を術翌日から行っています。患者さんに安心して帰っていただけるように、外来心臓リハビリや必要であれば連携病院でのリハビリを協力いただいています。また大動脈のステント治療にもハイブリッド手術室にて対応しています。先天性疾患については小児循環器内科を参照ください。下肢静脈瘤の治療は、短期滞在手術センターにて行っています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 151 6.6 8.09 0 33.65
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 138 4.22 8.31 0 32.43
K867 子宮頸部(腟部)切除術 70 1.03 3.97 0 42.06
K877 子宮全摘術 62 1.58 11.03 0 49.66
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 53 0.89 4.25 0 38.64

産科は、健康保険と自費併用の患者さんが多く、お産に関わる入院は集計対象外となります。
産科は、総合周産期母子医療センターを担っています。そのため近隣の産婦人科医院よりハイリスク症例の外来紹介や母体搬送を多く受けています。2017年は、母体搬送182件、産褥搬送17件、外来紹介当日入院19件と多くの救急患者を受けました。そのため、632件の分娩のうち45%の289件は帝王切開術での分娩となりました。予定でなされる選択的帝王切開術も胎盤位置異常や双胎妊娠管理、近隣の産婦人科では対応困難な症例の紹介のためこのような件数となりました。
婦人科領域では、子宮・卵巣の良性腫瘍に対して患者さんの負担が少ない腹腔鏡手術を積極的に行い、平均術後日数の短縮に取り組んでいます。開腹手術は、良性疾患であっても重篤な合併症を有する症例や難渋すると思われる症例に集学的に取り組んでいます。がん検診による早期発見早期治療は死亡率の低下のために重要なことです。がん検診により紹介された子宮頸部高度異形成、上皮内がんなどの前がん病変・初期病変に対して早期治療として円錐切除を行っています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 266 1.08 1.36 1.5 76.55
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 224 1 6.9 0 63.79
K2821イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの 28 1.07 1.82 0 77.14
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの 27 0.89 5.19 0 74
K2684 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの) 12 2.33 14.92 0 69.67

日帰り手術を含めると年間1,200例以上の手術を行っていますが、水晶体再建術が最多です。散瞳不良例やチン小帯脆弱例などの難症例はもちろん、心臓病や腎機能障害、精神科疾患など全身疾患のある患者さんでも手術が可能です。
また網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、糖尿病網膜症などの網膜疾患に対する硝子体手術に特に力を入れていますが、最近では緑内障手術にも力を入れています。流出路再建術、濾過手術だけでなく、チューブシャント手術もできる体制です。最新の手術用顕微鏡、広角眼底観察システム、硝子体手術装置を2台ずつ導入し、安全かつ低侵襲の手術を目指しています。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 160 1.01 6.08 0 12.96
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 44 1 6.34 0 54.59
K340-4 内視鏡下鼻・副鼻腔手術II型(副鼻腔単洞手術) 36 1.33 6.11 0 54.33
K347 鼻中隔矯正術 19 1 6 0 37.53
K6261 リンパ節摘出術 長径3cm未満 17 0.76 4.35 5.88 63.35

鼻・口腔・咽頭・喉頭・頚部疾患の手術を行っています。慢性扁桃炎、扁桃肥大症に対する口蓋扁桃摘出術が最も多く、2歳以降の幼児から大人まで幅広く行っています。慢性副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症に対し内視鏡を用いた鼻副鼻腔手術を行っています。多くは保存的加療で改善しない形態異常と慢性炎症であり手術により症状の改善を図っています。頸部リンパ節腫脹を主訴に来院される方も多く、血液内科と併診でリンパ腫の診断や他疾患鑑別目的に頸部リンパ節生検を行います。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 71 1.3 4.03 4.23 77.14
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 25 1.24 4.36 0 62.84
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 17 1.94 10.76 29.41 74.18
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 14 5.07 16 14.29 70
K7981 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術 14 1 2.57 0 73.86

当科の手術で最も多いのは、例年ではありますが、膀胱がんに対する内視鏡による経尿道的切除術です。膀胱がんの患者さんにとって膀胱温存できるかどうかは重要な問題であり、できるだけ経尿道的手術でコントロールできるように努力しています。次に多いのが、尿管結石に対す経尿道的結石除去術(TUL)です。当院では体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や経皮的尿路結石除去術(PNL)も行っており、症例により適切な治療法を考え選択しています。次が経尿道的尿管ステント留置術です。当院は救急病院であり尿管結石などによる閉塞性腎盂腎炎からの敗血症のような重症感染症も多く、できるだけ早く尿路閉塞を解除することに努めています。その次に多いのが、腎がんや腎盂・尿管がんに対する腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術でした。特に、腎がんに関しては、できる限り腹腔鏡手術や腎温存手術(腎部分切除)を行うようにしています。
今後も患者さんに侵襲の少ない手術を行っていきたいと考えています。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 17 6.65 13 5.88 63.29
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの - - - - -
K6261 リンパ節摘出術 長径3cm未満 - - - - -

腎臓内科で行う手術は、そのほとんどが慢性人工透析のためのアクセスの増設です。血液透析では自家動静脈でのシャント増設、人工血管移植によるシャント増設、動脈表在化などを行っています。また、腹膜透析のカテーテル挿入も行っていますが、SMAP法を行っていないため、透析内科の集計に入っています。

透析内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 51 15.25 31.04 17.65 70.2
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 22 1.59 10.27 13.64 69.32
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 10 14.9 47.2 0 54.1
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 - - - - -

血液透析患者のアクセスの再建は、院内・院外の患者さんで行っています。また、内シャントの狭窄・閉塞に対して血管拡張術・血栓除去術を経費的に行っています。これは外来が主体ですが、他院からのご紹介などの場合は入院していただくこともあります。腹膜透析の導入やカテーテルトラブルの際は腹膜カテーテルの挿入・留置、抜去などを行っています。長期留置カテーテルの留置も行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 25 0.15%
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 139 0.82%
異なる - -

総務省消防庁の救急・救助の現況によればわが国の救急搬送数は年々増加しています。高齢化に伴うその救急搬送数の増加が主な原因とされています。当院は筑後地方の基幹となる医療機関ですが、前述の社会背景もあり、高齢者の救急搬送数や他院からの救急転院数は増加傾向にあります。これらの患者さんは、緊急および待機手術となる場合も少なくありません。
実際に当院の70~90歳までの手術件数は2014年度以降、毎年前年度に比べ増加傾向にあります。2017年度では80~89歳の年間手術件数は1000件を超え、特に90~99歳の年間手術件数も200件を突破しました。手術総件数自体が2017年度は2015年度と比べ1.11倍に増加していますが、特に70歳以上の手術総件数は1.21倍、80歳以上の手術件総数は1.24倍に増加しています。また、80歳以上の高齢者の緊急手術件数も2016年度から200件以上となっています。
当院における2017年度の敗血症ならびに手術・処置などの合併症の数は15、16年度と比較して、症例数の若干の増加が認められます(2017年度は2015年度と比べ、敗血症ならびに手術・処置などの合併症発生数はそれぞれ1.39倍/1.11倍)。敗血症の発生率の増加は、前述のような高齢者緊急(腹部)手術などの影響が考えられます。処置などの合併症の発生率の増加については、16年度の0.69%と比べれば増加していますが、15年度の発生率の0.80%とはほぼ変わりません。特に緊急手術が増加傾向にある限り、今後もこのような傾向は続くと考えられます。
むしろ、高齢者の手術件数の増加の割合に比べ合併症の発生数の伸びは少ないことを鑑みると、手術室、ICU、HCU系を含めた周術期の医療管理レベルが向上していると考えられます。
DICや真菌感染症については、例年通り10症例未満となっています。

更新履歴

2018年9月27日    平成29年度 聖マリア病院 病院指標を公開しました。

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