1988年4月から当院では個人用を導入しておりましたが(その後2台追加)、患者数の増加に伴い、2008年7月より先進メディカルセンターにて、多人数用を導入し、同時に最大で8名の患者を治療することが出来ます。
通常の気圧(大気圧)より2~3倍(水深10~20m)の気圧環境の中には入って頂きます。また、治療装置の中では100%の酸素を吸入することによって、血液中の酸素量を通常の10~15倍に増加させ、酸素不足の状態にある組織に対して、本来人間に備わっている自然治癒力を促進させ、改善を図ります。その結果、障害を受けた組織が速やかに修復されることが原理となっています。
治療時間は、圧力を所定の圧まで上昇する時間が約10~15分、その後一定圧の時間が60分、圧力を大気圧まで戻す時間が10~15分で、全部で約90分前後を要します
治療は通常1日1回です。治療回数は、適応疾患や患者様の症状によって主治医が判断します.少ない治療回数の場合で5回~7回、治療回数が多いときは40回位になります。
重症の熱傷や凍傷による循環障害、交通外傷による血管断裂、脳血管障害(脳出血、脳梗塞)、頭の外傷や頭の手術の意識障害・脳浮腫および運動麻痺、心筋梗塞、網膜動脈閉塞症(眼に酸素を供給が途絶え目が見えなくなる)、難治性潰瘍(糖尿病による四肢の血行障害で生じた酸素欠乏)、突発性難聴(急に耳鳴りや聞こえが悪くなる)、低酸素性能機能障害(頭に送る酸素が不足して起こる)、皮膚移植、骨髄炎、放射線壊死、重症の圧挫滅創(重い荷物などが落ちてきて生じたけがの修復)などがあります。
ガス壊疽(酸素があっては生きていけない菌は死滅し、酸素があってもなくても生きていける細菌は発育増殖の阻止を行います)。その他に、脊髄などに感染を起こした化膿性脊髄炎や急性脊髄障害などの脊髄疾患、広範囲な挫傷後の感染抑制などがあります。
一酸化炭素中毒またはその他のガス中毒(例えばトイレ洗浄に使用する塩素ガス)、 腸閉塞(腸の中で発生したガスの除去)、減圧症(スキューバーダイビング時の急浮上)、空気塞栓(血管の中に空気が混入したとき)などがあります。
抗癌剤治療と併用しその副作用を軽減したり、抗癌剤の効果を高める作用が分かって参りました。また、手術的に除去できない症例や手術後の抗癌剤の投与が必要な症例に適応します。
トップアスリートのサポートとして、治療(筋組織損傷・打撲・腫脹を伴った四肢の靭帯損傷(特に膝・足関節)の回復を早め、同時に患部の痛みをやわらげます。)、ならびにコンディショニング調整や疲労回復のための治療も行っております。これらは保険の適応外となることから、自費診療とさせていただいております。
尚、御不明な点がございましたら聖マリア病院 高気圧酸素治療室へご連絡下さい。