極めて微量の放射能をもった薬(RI:RadioIsotope:放射性同位元素)を、患者様のからだの中に入れて、その動きを、からだの外側から、高感度のカメラで追跡しようというものです。
この薬は、血流に乗って、からだの色々な臓器に出はいりするために、たとえば心臓や肝臓や腎臓、さらには甲状腺や脳などが、どれだけ活発に働いているか、また逆に機能が落ちている程度が、写真で見ることができます。
大きな視野の2つのカメラで撮影します。全身の骨や炎症・腫瘍を含め、肺・腎臓・肝臓など、全ての部位の検査が可能です。
RI(アールアイ)の画像は、ファンクショナル・イメージ(機能画像)と呼ばれ、他の検査と区別されることがあります。
この意味は、一般の写真では、皆様ご愛用のカメラも含めて、”かたち”が写し出されます。ところがRI(アールアイ)の写真には”はたらき”が写っているのです。このことには大変おおきな意味があります。
皆様の大切なからだが悪くなるときは、大抵の場合は徐々に徐々に時間をかけて機能がおちてゆき、やがては本来のはたらきができなくなってゆきます。そして”かたち”に変化があらわれるのは、一般的にはかなり病状が進んでしまった場合が多いのです。
最初に「高感度のカメラ」と申しましたが、これはわずかな信号を捉えるという意味とともに、からだの”はたらき”の悪化、つまり病気の進み具合を非常に感度よく、早い時期から知ることができるという意味を合わせもっています。また「血流に乗って」、酸素や栄養がはこばれてゆきます。各臓器は、この血の流れが悪くなっても、しばらくは我慢しますが、それが続くとついには壊れてしまいます。
RI(アールアイ)は血流の働きも、間接的に追いかけます。それゆえに早期に病気の発見が可能なのです。
この部屋には3検出器型ガンマカメラ、島津製PRISM3000xpを設置しております。
この装置は主に、心筋血流を撮像します。この検査には心臓専用型の収束コリメータ、カーディオファンを採用し、高速で高解像度のデータ収集可能です。さらに心電図と同期した回転断層であるゲートスペクトによる三次元解析から、心駆出率や左室壁の運動状態をとらえることが出来ます。
汎用性に優れた広視野型2検出器を備えた東芝製e-CAMを設置し、全ての臓器を対象として検査を行います。
最も検査数の多い骨シンチにおいては、前後の全身像、6枚のスポット像、更には頭頂から膝上までの断層であるホールボディースペクトなどの大量でクリアーな画像を短時間で得ることができます。またe-CAMは画質劣化の最大要因である散乱線の除去機能TEWを搭載し、脳血流スペクトの測定精度を向上させ、さらに全身の腫瘍や、炎症の検索に多大な効果を発揮しています。