輸血科
診療部長 鷹野 壽代
輸血は、骨髄抑制のために不可能と思われていた強力な化学療法や、大量の出血が予想されるため断念していた手術、大量の血漿を必要とする血漿交換などの治療を可能にしてきました。しかし輸血にはウイルス感染をはじめとする種々の感染症や、免疫反応など、時には命にかかわる副作用があり、患者様が安全で効果的な輸血を受けるためには、献血から始まって、種々の検査、供給や保管・管理、副作用の防止や発症時の迅速な対応など多くの体制を整備し、それらを有機的に運営する必要があります。一方、輸血用の血液は全て献血で賄われているため量に限りがあり、さらに高齢化社会の到来で血液の確保は困難な状況になりつつあります。これまで以上に、輸血血液の有効利用と適正な輸血の実践が叫ばれています。
聖マリア病院輸血科は、病院全体の輸血医療にかかわる種々の業務を一貫して引き受け、安全で効果的で適正な輸血を推進する部門です。さらに輸血に関する情報を各科に提供したり、輸血に関する相談に乗ったり、輸血に関する知識を広めたりして、 安全な輸血と輸血用血液の有効利用をバランスよく実践する部門でもあります。
特徴
今でこそ、多くの病院が独立した輸血部門を持ち、専任の臨床検査技師(時には医師も!)をおいていますが、以前は、大学病院以外では、かなりの規模の総合病院でも輸血部門が独立して輸血業務を一貫して行っている病院は少なく、まして専任の医師がいる病院はほとんどありませんでした。聖マリア病院では、平成5年 4月より他病院に先駆けて輸血科を独立した中央部門とし、血液の発注・保管・検査の一括管を開始し、質の高い輸血医療に取り組んでいます。現在は、病理科、臨床検査室と共に中央臨床検査センターを形成し、業務を行っています。また輸血業務に精通した専門技師である、認定輸血検査技師2名を擁しています。
聖マリア病院での輸血量は福岡県内で5指に数えられ、輸血を受ける患者様の数は年間約1400人にのぼります。輸血科ではこの患者様方が安全で効果的な 輸血を受けられる様、血液の発注、保管、管理、検査、記録、コンサルテーションなどの輸血業務を24時間対応で行っています。 また平成10年5月から、より安全な輸血を目指して自己血外来を開始し、自己血の採血、調製、保管、患者様への処方や採血後の輸液に一貫して対応しています。
輸血に関するご質問等がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
更新:2009年10月