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口唇口蓋裂センター

口唇口蓋裂とは

口唇口蓋裂とは、口唇・顎・口蓋などが、生まれつき裂けている状態を指します。日本人では、約500人に一人の割合で生まれると言われています。現在では治療が進んでおり、ほぼ正常に近い状態にまで治す事ができます。口唇口蓋裂は遺伝的な要因と、環境的な要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。

当院の特徴

口唇口蓋裂の治療は、一つの科だけで終わるものではなく、様々な専門科の協力が必要です。当院では20年以上前から、口唇口蓋裂センターとして、形成外科・小児歯科・矯正歯科・新生児科・言語治療科・耳鼻科などと連携し、口唇口蓋裂の治療を行ってまいりました。当院では、出生時から成人されるまで、口唇口蓋裂にかかわるほとんど全ての治療を行う事が可能です。また国際協力の一環として、ADRA JAPANによるネパールへの口唇口蓋裂治療ボランティアの派遣も行っています。

治療の流れ

口唇口蓋裂で初めて受診する赤ちゃん・ご両親へ

初診されますと、まず形成外科・小児歯科・新生児科(必要時)を受診していただきます。

形成外科口唇口蓋裂には様々な形があります。口唇裂・顎裂・口蓋裂の有無によって、今後の治療は変わってきます。診察の後、今後の治療方針・治療の流れについて説明いたします。
小児歯科手術に向けて、口や鼻の形を前もって整える術前顎矯正(PNAM)を行っています。また哺乳の問題がある赤ちゃんについては、哺乳の指導も行っています。
新生児科口唇口蓋裂でうまれた赤ちゃんには、心臓など他にも体の異常を合併している可能性が、通常よりも少し高いと言われています。必要があれば、そのような合併症がないか検査します。

これまで口唇口蓋裂の治療を受けてきた患者さんへ

希望される診療内容によって、異なります。可能であれば、これまで受診されていた病院の紹介状を持って、形成外科・小児歯科・矯正歯科いずれの科でも構いませんので、受診されてください。

         出生~1歳PNAM・口唇鼻形成術・口蓋形成術・哺乳指導
               ~6歳言語治療・口腔内ケア・咽頭弁形成術・瘻孔閉鎖術・口唇鼻形成術
              ~12歳矯正治療・顎裂部骨移植術
              ~18歳矯正治療・骨切り術・口唇鼻形成術(必要時)
         18歳~ 

各診療科紹介

病棟紹介

1診6階病棟

 母親学級:2か月に1回、主に初めて受診されたご両親を対象に行っています。

 患者の会:毎年12月に病棟主催によるクリスマス会を行っています。

口唇鼻形成術

口唇・鼻のかたちをできるだけ正常に近い状態にもっていく手術です。手術後のきずあとや、鼻・唇の変形を出来る限り目立たなくするような手術法を行っています。当院では、術前矯正(PNAM)を行っておりますので、矯正の効果が十分にでてくる3カ月~6カ月目に手術を行っています。

口蓋形成術

口蓋形成術では、口蓋を閉じる事により鼻咽腔閉鎖機能を獲得する事を目標にします。特に軟口蓋の筋肉を再建し、口蓋がより良く動く事ができるように注意して手術を行っています。口蓋形成術は、通常1歳~2歳までに行います。これは1歳~2歳にかけてが発語の時期ですので、この頃までに鼻咽腔閉鎖機能を獲得する事が重要だからです。

ADRA JAPAN ネパール口唇口蓋裂治療チーム派遣事業

ネパールの人々の多くは現金収入を得る手段がなく、医師や病院の数も少ないため、口唇口蓋裂で生まれてきた患者の多くは、手術を受ける事ができません。このため、患者の多くが、その見た目のために差別を受けてきました。

ADRA JAPANでは、1995年からこれまで計15回医療チームを派遣し、のべ800人近くの口唇口蓋裂患者を治療してきました。参加する医療従事者は全員がボランティアです。これにより、学校に通えるようになったり、友達ができたり、結婚できたりと、患者の生活の質は格段に向上しています。

当院では、口唇口蓋裂治療の一環としてこの事業に参加しています。2010年度は形成外科から雑賀医師が参加いたしました。

 

聖マリア病院形成外科                                
〒830-8543 福岡県久留米市津福本町422