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呼吸器外科

臨床部長 蒔本好史

臨床部長  蒔本 好史

はじめに

本年度4月より、当院の呼吸器外科臨床部長に赴任しました蒔本好史です。本年度4月からスタッフが一新した呼吸器内科の医師と協力し、これまで以上により良い呼吸器系疾患の診療を行って行きたいと考えております。

専門分野

呼吸器外科全般、特に低侵襲手術(胸腔鏡下手術)

診療概要

当科では肺、縦隔、胸壁、横隔膜などの外科系疾患を取り扱っています。主な疾患は肺癌、転移性肺腫瘍、良性肺腫瘍、縦隔腫瘍などの腫瘍性疾患に加え、気胸をはじめとする嚢胞性肺疾患や膿胸などの感染性疾患にたいする外科手術を行っています。

手術に際しては高度な胸腔鏡下手術(VATS:video assisted thoracic surgery)を積極的に取り入れており、低侵襲な手術を目指しています。

当科での胸腔鏡下手術は3箇所の小さな皮膚切開(0.7cmの皮切、1cmの皮切、1.5-4cmの皮切)で行い、肺癌をはじめとする胸腔内の疾患に応用しています。従来の手術法に比べ、美容面、術後疼痛、社会復帰の面からも有利であり、また根治性においても遜色ありません。

主な疾患と治療

肺癌
悪性新生物による死亡において男女の合計で肺癌による死亡数は第一位となりました。当科では早い段階の肺癌(I-II期)にたいしては積極的に胸腔鏡下手術を導入しています。また他の組織の合併切除や、気管支や血管の形成が必要な患者さんには従来の標準開胸手術を行っています。また呼吸器内科、放射線科、病理、専門リハビリテーションのスタッフがそろっておりますので質の高い集学的治療が可能です。
転移性肺腫瘍
肺は悪性腫瘍が転移してくる好発部位です。原発巣が十分にコントロールされている場合には、肺の転移巣を切除することで予後の延長が得られると報告されています。当科では基本的に胸腔鏡下手術にて部分切除や区域切除、必要があれば肺葉切除を行っています。
縦隔腫瘍
縦隔腫瘍は症状に乏しく多くは検診での胸部CTで発見されます。術前に診断が確定しないことが多く、治療方針の決定には手術所見と病巣の病理組織診断が重要になります。胸腔鏡下手術で診断のための組織採取や良性の腫瘍であれば完全切除を行っています。また周囲組織の合併切除が必要な場合は開胸手術を行っています。
自然気胸
若年の痩せた男性に多い疾患です。初発の場合は保存的治療を優先させますが、保存的治療で軽快しない場合や再発する場合は手術を行います。原則的に胸腔鏡下手術を行い、通常術後3-4日で退院です。

外来診療体制

毎週水曜日午前中となっていますが、他の曜日でも可能な限り対応させて頂きます。

最後に

当科では低侵襲手術を積極的に取り入れております。従来の開胸手術に比べ、より早期の社会復帰が可能です。しかしながら従来の標準手術もおろそかにはしておらず、適応に応じて術式の選択を行っています。

院内他科の医師との連携はもとより、福岡大学呼吸器外科教室とも密に連携をとり、個々の症例にたいし最適な治療を提供できるように努めております。

また地域の先生方とのコミュニケーションをはかり、スムーズな診療連携を行っていきたいと思っております。皆様のお役に立てるよう頑張って行きますので、今後とも宜しくお願いいたします。

更新:2009年06月