本文を読む

小児歯科

診療部長 落合聡

診療部長  落合 聡

成長過程にある小児の顎顔面および口腔領域の疾患に対する治療および予防を行うことにより、健全な口腔機能の育成を行っています。 また、障害者の場合は成人であっても歯科治療を含めた口腔ケアーを行っています。

得意とする専門分野

う蝕予防、う蝕治療

低年齢児の歯科治療は、患児の疾患に対する理解を得ることが困難で、治療が円滑に進まないことが多いため、特に乳歯う蝕の場合は永久歯と生え変わるからといった考えから適切な処置が行われていないことも多い。

乳歯のう蝕を未治療のまま放置しておいた場合、幼児期の歯列および咬合関係は崩壊し、食生活だけでなく発音等にも大きな問題を引き起こすことになります。

また永久歯との交換にも障害を及ぼし、一生涯を通じての歯列、咬合そして口腔衛生状態を悪化させる根源であるといっても過言ではありません。

当科では小児の口腔内の健康増進を重視し、年齢に応じた適切なう蝕予防および歯科治療を行っています。

各々の患児の状態に応じてやむを得ず強制的治療も行いますが、一般的には患児に不要な恐怖心を抱かせないように、低年齢児でも十分に説明説得し、場合によっては笑気吸入鎮静法なども応用しています。また、成長過程に見られる歯列や咬合異常に対する咬合誘導治療は矯正歯科と連携治療を行っています。

障害児および有病児に対する全身麻酔下歯科治療

脳性麻痺、精神発達遅滞、自閉症およびてんかん等の障害児や先天性心疾患等の有病児の場合は、全身状態のケアが最優先されるため、口腔の衛生管理は後回しになりやすく、重症なう蝕に罹患していることが珍しくありません。

外来での治療に対して理解や協力が得られない場合や多数回にわたる頻繁な歯科治療が患児の基礎疾患に対して好ましくない場合、2泊3日の入院管理下で全身麻酔下にて一度に歯科治療を行っています。

成人障害者に対する歯科治療

障害児の歯科治療システムに準じて診療に当たっています。

唇顎口蓋裂児に対する歯科治療、人工口蓋床を用いた哺乳障害の改善および顎発育誘導治療

新生児期の唇顎口蓋裂児に人工口蓋床を装着することで、哺乳障害の除去および上 顎歯槽弓形態の改善を行います。人工口蓋床の装着は、出生後可及早期に開始することで良好な治療結果が得られます。入院中の患児については往診治療も可能です。

摂食・嚥下機能訓練

人の摂食・嚥下機能は、生後数年のうちに完成すると言われています。しかしながら、障 害を持つ子供達や、中には健常な子供達でも、これらの機能が充分に発達していないケースも少なくなく、摂食・嚥下機能訓練を通して、顎口腔系機能の成長・発育をサポートしています。