研修科目のご案内
耳鼻いんこう科
科の概要
耳鼻いんこう科は現在2名のスタッフで外来入院患者の治療をおこなっている。手術も極力最新の治療を取り入れ患者に提供できることを目標にしている。基本方針としては患者さんに優しく、患者さんの訴えをよく聞き診断治療を行うことを基本においている。特に手術が必要な患者さんの中には術後機能障害をおこす可能性がある症例もあり種々の治療法の良い点、悪い点を患者さんに説明し納得、受け入れてもらうことを目標としている。耳鼻科領域は耳、鼻、喉と多岐にわたりめまいや急性感染症などのように輸液、抗生物質投与を行うような内科的治療から、腫瘍性疾患、慢性炎症にたいしての手術治療、また、他科との境界領域である歯原性上顎病変に対して口腔外科と共同手術も行っている。頭頚部癌の治療において放射線治療は必須であり、手術だけでなく放射線治療で治癒するものはできるだけ形態機能を残し治療することを放射線科と共同で行っている。また、重篤な合併症を持った気管内挿管患者の気管切開、悪性リンパ腫が疑われる頚部リンパ切生検などに対してはできるだけ速やかに対応し他科の治療に協力している。さらに、当科では特に嚥下治療に力を入れており喉頭ファイバースコープ、食道透視などを用いて嚥下評価を行い必要があれば気管切開術、輪状咽頭筋切断術を、また、進行性の嚥下障害の症例には喉頭全摘出術をおこないできるだけ経口摂取ができるような治療を目指している。
診療実績
外来診療は毎日午前中の通常外来と毎週午後火曜日午後より当科と放射線科と合同で治療を行った腫瘍の患者の専門外来を行っており、再発症例はすぐに治療を開始できるよう対処している。患者数は少しずつ増えてきており現在40名近くの患者の経過観察をおこない良好な成績を収めている。また木曜午後には喉頭専門外来を行っており喉頭の慢性炎症、声帯疾患の術後症例、また喉頭癌に及ぶまで喉頭ファイバーを用いた診察をおこなっている。通常の外来診療は主に術後の患者の診察を行っているが近郊の耳鼻咽喉科を中心に患者の手術依頼、精査依頼も多くあり平成13年の新患に占める紹介患者は約30%であった。手術は当科では土日を除いて毎日おこなっている。2名の医師しかいないので再建を伴うような手術はできないが良性腫瘍のほとんど、また再建を伴わない悪性腫瘍の手術を施行している。手術器具、手技に関しては極力、最新のものを患者さんに提供しているが平成13年より鼻の手術に本格的に硬性内視鏡を用いた手術を開始した。これは症例数の多いアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎の患者に外切開をすることなく鼻内より病変部位の処置をおこなうもので昨年だけで約50例近くの症例に使用した。従来の手術に比べ安全に、短時間に手術を行うことができるようになった。また、日帰り手術も20例おこなっており、内訳はすべてアレルギー性鼻炎による鼻閉に対する下甲介レーザー手術であった。アレルギー性鼻炎の患者は徐々に増えてきており今後もこの日帰り手術を受ける症例も増えるものと思われる。
スタッフ紹介
臨床部長:白水 英貴、医員:1名
研修到達目標
GIO(一般目標)
耳鼻いんこう科疾患に対し基本的な診察ができるための基礎的な知識と技能を身につける。
SBO(個別到達目標)
- 耳鼻いんこう科的視診法ができる
- 耳鏡、鼻鏡、咽喉頭鏡による視診ができる
- ENTファイバースコープ使用法を理解できる
- 耳鼻いんこう科検査法の意義が理解でき、主要な所見をしてきできる
- 耳鼻いんこう科領域のレントゲン検査
- 平衡状態検査
- 聴力検査
- 耳鼻いんこう科手術の適応と術式を述べることができる
- 扁桃摘除術
- 鼻、副鼻腔手術
- ラリンゴマイクロサージャリー
- 局所処置ができる(ことに救急患者)
- 鼻出血に対する処置
- めまいに対する処置