研修科目のご案内
脳神経外科
科の概要
脳血管内科、神経放射線科との3科合同による脳血管障害の診断と治療は極めて高度です。小児脳神経外科(奇形、血管障害、脳腫瘍、外傷)は殊に経験が多く、患者の分布は広域におよびます。さらに、形成外科と共同で[頭蓋・顔面異常]専門のユニットをもっています。研修指定病院ですので、希望により各科ローテートできます。なお、学会のA項指定を受け、独自に専門医の育成に取り組んでいます。
得意とする専門分野
年間の手術症例は420例。うち、脳・脊髄腫瘍の直接手術は60例前後、それに脳動脈瘤、脳・脊髄動静脈奇形の直接手術は100例前後。三叉神経痛、一側顔面けいれんの微小血管減圧術の手術成績は卓越しています。また、小児例としては二分脊椎が2例、狭頭症が10例、脳血管障害が10例あり、水頭症や外傷などは約110例あります。さらに、頚椎症などに対する脊椎・脊髄外科手術も増加しており、年間30例が行われています
全ての疾患は搬入、初期治療から診断まで6時間以内に行うことができ、手術は24時間体勢で取り組んでいます。特に脳動脈瘤の手術は超急性期に行うことができるため、術後の治療も積極的になされ得ます。
最近、脳ドックにより末破裂動脈瘤の手術が増加しつつあります
大きな動静脈奇形は神経放射線科により血管内外科的処置をした後に直接手術を施行、または近郊のガンマナイフセンターに治療を依頼しています。
小児脳神経外科は、わが国で最も大きな新生児施設を有しているため、症例数がひときわ多いのが特徴です。
- 医療設備
- CT、ヘリカルCT、MRI、DSA、SPECT、アンギオ、カラードップラー
スタッフ紹介
診療部長:中島 進、医長:中川 摂子、下川 尚子、医員:1名
研修到達目標
GIO(一般目標)
- 将来sub specialistとしての技能を身につけるための基本的技術と知識のトレーニング
- 自分のスタンダードをどこにおくかを考えてゆく能力
SBO(個別到達目標)
各科にわたる基本的な診療についての知識と応用力と技能及び態度を身につける、医師としての常識を身につける、これには以下の諸項目が含まれる。(一般臨床医として)
- 脳神経外科入院患者についてPOS方式にのっとり、カルテを正しく記載することができる
- 意識障害の患者を正確に評価し、意識障害の程度をJCSならびにGCSにて表現できる
- 神経学的診断法を修得し、神経局在診断がおおむねできる
- 神経画像診断法を理解し、その臨床的有用性に合わせて検査計画を立てられる
- 頭部CT、MRI、SPECT、脳血管造影などの神経画像診断法を用いて、典型的な病的状態を正確に診断できる
- 脳神経外科入院患者のvital signsより病態の把握と適切な処置ができる
- 主な脳神経外科疾患につきそれらの病態および手術適応と実際の手術治療の概要を述べることができる
- 上記の手術治療の合併症について述べることができる
- 脳神経外科手術の基本手技(穿頭術、脳室ドレナージ、開頭術、閉頭術、シャント術、頭蓋陥没骨折整復術、急性硬膜外、下血腫除去術、定位的脳内血腫除去術など)理解し、穿頭術に関しては術者となり実際に行える
- 脳動脈瘤、脳腫瘍などの開頭術の助手を務めることができる
- 各種モニター(EEG、ABR、SEP、ICPなど)の取扱とその臨床的有用性について理解している
- 救急脳神経外科疾患患者(外傷、脳血管障害など)の病態を正確に判断し、輸液管理ならびに呼吸循環管理などの適切な処置が可能である
- 主治医として患者、家族との信頼関係を大切にし、患者退院後のfollow up studyができ、さらにcomedical staffとのチームワークを円滑に行うことができる、14)受け持った疾患について学術活動(学会発表、論文発表等)が適切にできる