研修科目のご案内
産科・婦人科
科の概要
産科
産婦人科の救急患者を取り扱っていますが、他施設からの二次、三次救急患者の紹介の約90%は産科患者です。緊急母体搬送で分娩に至った例は、当院の総分娩数の40%近くを占めています。最近では緊急母体搬送ではなく、あらかじめ母・児いずれかにリスクをもった妊婦が早期に外来に紹介されるケースが増加しています。外来の妊婦の90%以上が、ハイリスク妊婦で母児管理を行っています。なお、切迫早産管理などで母体搬送され入院していた妊婦が、早産因子が解消され他にリスクがないときは、紹介先の施設に逆搬送しています。
婦人科
『マリア精神』にのっとり、急患は原則として断らず全例受け入れており、また、外来患者も入院待ちがなく、患者の状態及び都合に応じて入院が可能で、患者とその家族へのインフォームド・コンセントを重視した患者中心の看護ケア及び治療を行っているのが最大の特徴です。日勤帯はもちろん、準夜、深夜では、当直医、第一、第二拘束医3人ですべての急患に対応し、各患者に対しては、受持医が中心となりその他のスタッフがバックアップするというチーム医療体制をとっています。婦人科救急医療、婦人科検診、婦人科癌の診断と治療、更年期医療など婦人科全般を取り扱っています。
得意とする専門分野
産科
- 産科救急
- 妊娠初期から後期の全期間、分娩、産褥までの産科救急をとり扱っています。 常位胎盤早期剥離や、胎児仮死などの迅速性が強く要求される疾患のときは、当院搬送後、児娩出までの時間を30分以内に完了できる体制をとっています。
- 早産関連疾患
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- 妊娠中毒症、腎疾患合併妊娠、抗リン脂質抗体症候群で、胎児発育遅延を来たしなおかつ、早産を来たし易い妊娠
- 多胎妊娠
- 超極小低生体重児の娩出の可能性の高い時期の切迫早産、胎胞形成例、前期破水など
- 妊娠22週未満の胎胞膣内脱出や、羊水過小を来した前期破水の例などいわば早産の末期的症例に対しても、特別な治療を行い、高い救命率を得ています
婦人科
- 婦人科検診
- 子宮頚癌に対しては、妊婦も含めて初診患者全例に、細胞診やコルポ診によるスクリーニングを行い、要精検者に対しては、専門医がコルポ診下の生検を行い、癌の確定診断を行っています。子宮体癌に対しては、一般的な内膜細胞診に加えてセルブロック法による組織診を同時に行い、見逃されやすい高分化型腺癌や内膜増殖症などの検出を行っています。
- 子宮頚部初期病変の治療
- 高度異形成および上皮内癌(O期)までは円維切除術、Ⅰa期は症例に応じて単純性子宮全摘術を施行するなど、患者の精神的、肉体的浸襲を可能な限り軽減する治療を行っています。独身、不妊症、挙児希望および妊娠では妊孕性温存を考慮した管理、治療を行っています。
- 高齢婦人科癌の集学的治療
- 検診が普及し、初期癌の発見率が上昇している中・高齢化社会も進み、高齢進行癌が増加する可能性もあります。これら患者は、様々な重篤な合併症を持っていることが多く、他科のバックアップでQOLを考慮した集学的治療を行っています。
- 更年期医療
- 更年期障害、卵巣欠落症状、尿失禁、骨粗鬆症など整形外科や泌尿器科とタイアップして診断、治療を行っています。
- 進行子宮頚癌、体癌の治療
- 予後不良な子宮頚癌Ⅲb期以上、子宮体癌Ⅰc期以上に対して、手術または放射線治療の前に化学療法(特に動脈内注入法)を行い、予後の改善に努力しています。
スタッフ紹介
総合周産期母子医療センター長:河野 勝一、産科診療部長:前田 哲雄、国際保健センター副センター長・婦人科主幹:葉 清泉、婦人科診療部長:村上 文洋、医員:6名
研修到達目標
GIO(一般目標)
一般の医師に必要な産科・婦人科の知識、技術などを習得し、全ての女性の患者を母子保健の立場から対応できる医師として育成できることを目標とする。
SBO(個別到達目標)
- 入院患者について分娩介助を行わせ、また助手として手術に参加させる。また、外来患者について妊娠の経過観察、異常の早期発見につとめるとともに、妊婦の指導にも当たるものとする
- 産科・婦人科的内診による婦人科疾患(腫瘍、炎症など)産科の診断法
- 超音波断層検査による正常・異常妊娠(胎児発育異常を含む)の診断法
- 超音波断層検査による、婦人科疾患(腫瘍、内分泌)の診断法
- 各種X線診断、MRI 診断、内視鏡的診断法
- 細菌、原虫検査法
- 細胞診、コルポスコピー診断
- その他性機能検査成績の判定