研修科目のご案内
糖尿病内分泌内科
科の概要
糖尿病を中心に、各種内分泌疾患(主として甲状腺疾患や下垂体疾患)や高脂血症、肥満症など、内科全般を担当しています。学際的チームアプローチによる分かりやすく元気になる患者教育を基礎に、「患者と共に生きる」姿勢で、総合病院の特徴を生かした高いレベルの糖尿病治療を展開しています。膵臓移植を除くあらゆる病態に対応できています。糖尿病学会認定教育施設で、学会のガイドラインに沿った診療連携を積極的に展開します。
得意とする専門分野
糖尿病初期教育、糖尿病性腎症、糖尿病性壊疸、肥満症、糖尿病緊急症
外来の新患患者は年間約400人で、糖尿病患者約1700人、内分泌疾患約150人を継続管理しています。外来保健指導センターでは個人・グループ指導、調理実習、運動指導ができ、日本でも稀な1.5次予防のためのIGT教室、在宅訪問看護なども実施しています。日本糖尿病協会の分会であるマリアつばさ会の会員は約150人で、春の講演会、秋の旅行など、相互交流が盛んです。入院患者は年間約250人で、糖尿病人形を用いた2週間の教育入院システムつばさを確立し、その概要は医学書院から“セルフケア能力を高める糖尿病患者の保健指導”というタイトルで出版されています。現在20名の福岡県糖尿病療養指導士がおり、運動療法士や臨床心理士なども含めた学際的チームによる心理面にも配慮した教育が特徴です。教育効果が高く、10年間の教育目的の再入院率は約3%と極めて低率でした。平成12年にはさらにエンパワーメントされ、楽しく個人化された日本を代表するシステムになっています。また新たに、青壮年期の忙しい人と再教育のための1週間教育入院を開始しました。糖尿病昏睡、壊疸、糖尿病性腎症の治療成績は極めて良好で、高度肥満症への超低カロリー食、妊娠糖尿病、小児糖尿病、心理的問題のある糖尿病、2次性糖尿病、糖尿病患者の手術などのあらゆる病態に対応しています。剖検率は通算約70%で、学会活動も盛んです。院外教室の依頼も多く、某社では、3年間に約1.3億円の保険費用の減額効果がみられました。筑後佐賀糖尿病療養指導士認定制度、糖尿病病診連携広場をはじめ、日本糖尿病協会理事、日本糖尿病学会学術評議員、糖尿病地域医療研究会や日本糖尿病心理と行動研究会の幹事などとして、地域医療連携の輪を全国的に展開しています。
内分泌、高脂血症、その他の代謝疾患
内分泌疾患は九州大学第2内科内分泌研究室と連携して、甲状腺疾患、下垂体疾患などを中心に診療しています。
スタッフ紹介
副院長:布井 清秀、糖尿病内科診療部長:佐藤 雄一、内分泌内科診療部長:溝上 哲也、医員:3名
研修到達目標
GIO(一般目標)
糖尿病を中心に内科系疾患の患者中心の診療の進め方を身につける。
SBO(個別到達目標)
- 内科医に必要な問診、診察、カウンセリング、EBM技術の基本を身につける
- 糖尿病の成因と病態、社会心理的背景の考察ができ、具体的な治療指針が出せる
- 糖尿病の慢性合併症(網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化)の評価ができ、病態に適した治療方針が出せる
- 患者教育の実際と糖尿病の生活療法(食事、運動、ストレス管理)を体験し、患者教育の進め方と薬物療法の効果と限界について考察できる
- チーム医療の一員として、適切に行動できる
- 糖尿病の救急(高血糖・低血糖昏睡、病気の日など)への基本的対処ができる
- 各種内分泌疾患の鑑別診断ができ、一般的な内分泌疾患の治療の進め方が理解できる
- 高脂血症や高尿酸血症など他の代謝疾患の診断、治療ができる
- 慢性疾患の継続治療の進め方について概略を述べることができる
方略と形成的評価及び総括的評価の方法等については研修開始時に説明指導する