後期研修科目のご案内
病理科
後期研修の特徴、目標
病理専門医を取得し、外科病理医として一般病院での診断業務を担当出来る病理専門医を育成することを最大の目標とする。当院では病理組織診断、術中迅速診断、細胞診断、病理解剖といった一般病理医に必須な症例を多数経験することが可能で、病理専門医受験資格の症例数に関しては1、2年で充足できる。また、病理専門医である指導医は2名おり、関連施設を含めて外部のコンサルト体制も整っている。
Ⅰ.臨床研修年次別プログラムと目標
- 1年次:
- 病院規程の専修医プログラムに従って研修。将来専門分野として興味がある科や消化器・乳腺外科、消化器内科、産婦人科、呼吸器内科、呼吸器外科、血液内科など病理診断と関係の深い科での追加の研修も検討可能。
- 2年次:
- 病理科の基本業務を習得する。病理組織診断は年間3,000件、病理解剖は年間25体を目標とする。出来るだけ学会、研究会での発表を目標とする。
- 3年次:
- 病理組織診断、術中迅速診断、剖検診断、細胞診断の修練。年間3,000件の病理組織診断を経験し、専門医の指導のもと、基本的な病理組織診断を独自に行えることを目指す。病理解剖は年間25体を目標とする。学会(地方会など)発表を行う。
- 4年次:
- 3年次に同じく。加えて専門医の指導のもと、病理組織診断、術中迅速診断を独自で最終診断まで行えることを目指す。学会(総会)発表、症例報告や論文作成を行う。
- 5年次:
- 日常病理業務を独自で行うことができる。専門医の取得を目標とする。
- 6年次以降:
- 引き続き当院で細胞診指導医・専門医や臨床検査専門医の取得を目指す。大学院進学を目指す。当院や他院での病理科スタッフとして勤務する、など希望に沿った進路選択が可能。
Ⅱ.臨床教育プログラム
- 総合CPC(毎月第2火曜日)
- 消化器内科、外科術前・術後カンファランス(毎週1回)
- 乳腺カンファランス(毎月1回)
- 呼吸器カンファランス(毎月2回、※2009年度休会中、近日再開予定)
- 細胞診勉強会(毎月1回)
- その他(久留米大学病理の各種カンファランス、九州沖縄スライドコンファレンスなどの院外カンファランスも多数あり、参加可能)
Ⅲ.取得可能な専門医、認定医
-
全員が取得可能なもの 死体解剖資格 日本病理学会認定病理専門医 希望者が取得可能なもの 日本臨床細胞学会認定細胞診指導医・専門医 日本臨床検査医学会認定臨床検査専門医
<病理専門医試験について>
- 受験資格:
- 死体解剖保存法による死体解剖資格を取得していること
- 出願時3年以上継続して日本病理学会会員であること
- 厚生労働大臣の指定を受けた臨床研修病院における臨床研修(医師法第16条の2第1項に規定)を修了していること
- 上記の臨床研修を修了後、日本病理学会の認定する研修施設において、4年以上人体病理学を実践した経験を有していること。また、その期間中に病理診断にかかわる研修を修了していることとし、以下の項目を満たすこと。
イ.著しく片寄らない症例について自らの執刀による病理解剖を行い、病理解剖最終診断報告書を作成した剖検例を50例以上経験していること。
ロ.著しく片寄らない症例について自ら病理組織学的診断を行った生検ならびに手術切除検体5,000例(50例以上の術中迅速診断を含む)以上を経験していること。
ハ.日本病理学会(支部を含む)、国際病理アカデミー日本支部等の主催する病理組織診断に関する講習を受講していること。
二.日本病理学会等の主催する細胞診に関する講習を受講していること。 - 人体病理学に関する原著論文または学会報告が3編以上あること。
- 受験年次:
- 5年次
- 試験の内容:
- Ⅰ型試験(30題の写真問題と20題の文章問題)、Ⅱ型試験(鏡検試験)、Ⅲ型試験(剖検症例問題、面接)
- 合格率:
- 約85%
- 備考:
- 経験剖検数の規定は年々減収傾向にある。近年中に40体に変更予定。
Ⅳ.当科研修のその他の特徴
久留米大学病理学教室と密接に連携しており、久留米大学病理の専門領域である肝臓、血液・リンパ節、脳神経の他、膵臓、乳腺などの研鑽が可能。細胞診でも筑後地区での中核施設であるので、症例も豊富で、細胞診指導医の資格も取りやすい。また臨床検査学会の認定施設であり、検査専門医が行っているので(輸血科部長)、臨床検査専門医資格も取得可能。
学位取得希望者には大学院進学を勧める(久留米大学大学院であれば学位取得後の留学も可能)。
病理専門医や細胞診専門医は全国でも数が少なく、多くの施設で募集されており、引く手あまたである。もちろん最終的に聖マリア病院病理科のスタッフとして一緒に働いてもらえれば最も嬉しい。なお、女性医師の出産や育児期間にも比較的柔軟に対応することも可能である。