イベント開催報告
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2025.03.25 第74回聖マリア医学会学術集会 最優秀演題賞授賞
2024年12月に聖マリア研究センターで開催された第74回聖マリア医学会学術集会の最優秀演題賞に退院支援室の「聖マリア病院退院支援室退院支援実績の報告」が選ばれました。
発表は過去5年間の退院患者さんに対する支援の分類分けを行い、現状分析と今後の課題がどういったものかを”見える化”した内容です。「分析の結果、複雑化した退院支援が増えていることが分かった。患者さんに合った適切な退院支援が可能な組織作りに注力していきたい」と退院支援室の皆さんは語っています。
聖マリア 教育・研修センターの蓑田ヒロミ部長は、「当院の課題である後方連携体制についての非常に重要な資料となり、今後の当院の活動に資する演題だった」と話しました。

賞状を渡し拍手を送る 聖マリア病院 谷口雅彦 病院長

チームの受賞と語る 発表者 退院支援室 吉岡さん

吉岡さんを囲み、受賞を喜ぶ退院支援室の皆さん
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2025.02.21 職員44人による防災訓練実施
聖マリア病院の病棟で火災が発生した想定で、防災訓練が行われました。患者役15人、避難誘導15人、その他14人が参加し、本番さながらに避難手順を確認しました。
今回訓練に参加した職員は、避難訓練後に消火用散水栓・消化器・排煙窓の使用方法などを実際に体験し、学びました。

通報連絡および応援の院内放送依頼を行う姿


(左)患者に合わせて歩き・車椅子・ベッドでの避難(右)院内放送を聞き駆け付ける職員


消火栓の使用方法を真剣に聞く職員ら

実際に水を出し、消火の練習を行う職員ら

排煙窓の使用説明を受ける職員ら -
2025.02.15 OB会と医師同門会が合併、新・聖マリアOB会へ
聖マリアOB会(筒井竹人会長)と聖マリア医師同門会(川原正士会長)の総会が2月15日、久留米市内のホテルで合同開催され、両組織を合併して4月に新しい聖マリアOB会を発足させることが決まりました。
合同総会には、聖マリア病院OBの医師・看護師のほか、さまざまな職種の元職員など約100人が参加。筒井氏は「衰えを感じる日々だが、集まれる人たちがまだいると確認ができてうれしい」と再会の喜びを添えてあいさつしました。合併後の聖マリアOB会の運営については、ウェブサイトや交流サイト(SNS)を通して情報発信していくことなどが説明されました。講演会もあり、聖マリアヘルスケアセンターの井手睦病院長が同センターの「10周年記念事業」について報告するなどしました。
その後の懇親会は和やかなムードで、元同僚との思い出話で盛り上がりました。「今後も開催してほしい」という声が多く聞かれました。
新しい「聖マリアOB会」の発足を決めた総会
懇親会を楽しむ筒井竹人会長(左)と聖マリア病院谷口雅彦病院長 -
2025.02.08 臨床研修医の同窓会を初開催
聖マリア病院で臨床研修医として勤務した医師らの同窓会(会長・福田賢治副院長)が初めての懇親会を2月8日、久留米市内のホテルで開きました。福岡県内各地や佐賀県、遠くは広島県の医療機関で働く元研修医たち約40人が集まり、旧交を温めました。現在の会員は約130人。事務局はさらに参加を呼び掛けています。
ビデオメッセージで乾杯の音頭を取った谷口雅彦病院長は「親睦を深めるとともに、将来多くの方々に帰ってきてほしいとの思いから発足しました」と潜在的人材としての期待も込めてあいさつ。病院に残る同窓生の福田会長は「今後、医療を取り巻く環境は激しく変わります。このネットワークを情報交換の場として活用してほしい」と呼び掛けました。会場は、指導を受けた先輩医師や同期生らと再会を懐かしみ、当時の思い出話で盛り上がりました。
同窓会は2024年12月、当院で臨床研修を修了した医師や歯科医師などの交流親睦と情報配信を目的として設立。副会長には、当院の副院長で救命救急センター長の古賀仁士医師と内視鏡センター長の上野恵里奈医師が選ばれています。

ビデオメッセージによる谷口病院長の音頭で乾杯する臨床研修医OBたち -
2024.12.25 イエズス・キリストの生誕を祝う 合同クリスマス会開催
聖マリア病院などを運営する社会医療法人雪の聖母会(井手義雄理事長)は、12月25日、クリスマス会を開催しました。当院が開院した1953年に始まり、今年で72回目の開催。現在は、グループ法人である学校法人聖マリア学院(井手三郎理事長)、社会福祉法人平和の聖母(井手信理事長)の3法人合同で開かれており、コロナ禍を経て、5年ぶりの通常開催となりました。
はじめに、聖マリア病院外来診療棟に隣接する雪の聖母聖堂でクリスマスミサが行われました。カトリック福岡教区長のヨゼフ・アベイヤ司教、当法人専属のジュセッペ・ピアッツィニ司祭ほか8人の神父が司式を務め、患者さんや地域住民、職員ら約100人が参加しました。
イエズス・キリストの生誕を祝い、世界の平和や人々の健康を祈りました
ミサ終了後は院内の照明を落とし、薄闇の中で職員や看護学生らがキャンドルを手に聖歌を歌いながら病棟を回るキャンドルサービスを行い、それに合わせて9人の神父が患者さんら約1000人一人一人にプレゼントのお菓子とメッセージカードを手渡しました。
2週間前から小児病棟に入院する小林佳歩ちゃん(6)は、プレゼントを楽しみにしていたと言い、喜びみに満ちた様子でケーキを受け取りました。婦人科病棟に入院する50代女性は「直接プレゼントを受け取れて嬉しいし、心の癒しになった。ぜひ、これからも続けてほしい」と話しました。

笑顔でプレゼントを受け取る小林佳歩ちゃん
一緒に頑張りましょうと声を掛けながらプレゼントを手渡す
ヨゼフ・アベイヤ司教と谷口雅彦聖マリア病院長
▼今回、司祭団を務めていただいた神父たちです。ご協力いただき、ありがとうございました。
・ヨゼフ・アベイヤ司教
・ジュセッペ・ピアッツィニ神父
・青木 悟 神父
・浦川 務 神父
・川上 惣一 神父
・田中 重治 神父
・寺浜 亮司 神父
・牧山 強美 神父
・宮﨑 保司 神父
・山頭原太郎 神父
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2024.12.14 第74回聖マリア医学会学術集会を開催
第74回聖マリア医学会学術集会学術集会(聖マリア病院など主催)が12月13、14の両日、聖マリア研究センターと聖マリア学院大学の各会場で開催されました。「チームで取り組もう! 目指すべき地域医療」をテーマに、各種講演会や展示、交流会が開かれ、市民やグループ職員など2日間で延べ約750人が来場しました。
13日の市民公開講座「認知症を知ろう and 落語」では、認知症が分かりやすく解説され、落語会では会場が笑いに包まれました(※別稿のイベント開催報告を参照)。
14日の学術集会では、当院の虐待対策委員会30周年の取り組みが紹介され、日本子ども虐待医学会副理事長を務める社会医療法人聖ルチア会 聖ルチア病院精神科の神薗淳司医師が「精神医学に学ぶ子ども虐待医療の展望」の題で記念講演しました。神薗医師は、子どもの虐待は生命や安全を脅かすだけでなく子どもへの重大な権利侵害であることを強調し、医療従事者が関わっていく大切さや課題などについて話しました。
そのほか、医療的ケアを必要とする子どもの対応について議論した看護実践交流会や福岡市に本部がある国際連合人間居住計画(国連ハビタット)の活動報告、厚生労働省幹部による今後の医療政策についての特別講演会、職員による一般演題のプログ
ラム(口演、ポスター展示)などが行われました。
神薗淳司医師を講師に迎えた虐待対策委員会30年の記念講演会

医ケア児の対応について議論した看護実践交流会
国の医療政策の方向性について解説した眞鍋馨厚労省課長
ポスター発表の説明を聞く来場者たち -
2024.12.13 市民公開講座「認知症を知ろう and 落語」で学びと笑い
聖マリア病院は12月13日、聖マリア研究センター 井手一郎ホール(久留米市津福本町)で市民公開講座「認知症を知ろう and 落語」を開催しました。認知症に関心を持つ市民や職員など約250人が参加しました。
講演会では、慶應義塾大学再生医療リサーチセンターの森本悟副センター長が「他人ごとではない。皆で認知症を知ろう」の題で講演しました。認知症の患者さんの症状や超高齢社会における認知症との向き合い方などについて解説し、介護者が孤立せず安心して介護に取り組める環境づくりが重要だと強調しました。
落語会では、FBSテレビ「めんたいワイド」でお馴染みの落語家立川生志さんが、落語家になるまでの自らの体験を笑いを交えて紹介したあと、古典落語の演目「井戸の茶碗」を披露しました。その軽妙な語り口が会場を沸かせていました。
当日は、今年4月に落成した聖マリア研究センターの見学会・研究紹介もあり、同センターの取り組みについて市民の皆さんに知ってもらう機会となりました。

認知症の症状・治療法、介護のあり方を話す森本悟副センター長
満席となり、賑わいを見せた井手一郎ホール
古典落語「井戸の茶碗」を披露した立川正志さん

市民の皆さんに研究センターを解説 -
2024.11.30 「アワオくん」病院ゆるキャラ総選挙で本格デビュー
手洗い運動推進のために生まれた聖マリア病院のキャラクター「手洗い天使 アワオくん」が2024年11月30日、熊本市の済生会熊本病院で開かれた「病院ゆるキャラ総選挙2024」の決勝ラウンド進出を決め、入賞しました。全国から36の病院ゆるキャラが応募した中で、決勝出場できたのは9キャラクターのみ。全国的にはあまり知られていなかった「アワオくん」ですが、大きな舞台で本格的なデビューを飾りました。手洗い運動の大切さを訴え、会場では多くの人に記念写真を求められるなど親しまれる存在となりました。
当院の安全・感染対策チームは2013年、「久留米を予防医療の先進都市に」を目標に掲げて手指衛生活動に乗り出しました。ユニセフが制定した毎年10月15日の「世界手洗いの日」に着目し、手洗いを学ぶ地域啓発イベント「てあらいフェスティバル」を毎年開催してきました。コロナによる影響で対外活動を自粛した時には、院内で感染防止研修や各病棟の感染対策状況の評価などを通して感染対策に努めました。
病院ゆるキャラ総選挙は、「病院マーケティングサミットJAPAN2024」の前夜祭として今回初めて開催された企画です。決勝ラウンドのプレゼンテーションでは、最も身近で日常的な予防医療である「手洗い」の意味と価値を久留米に普及させようと約10年にわたり活動を続けてきたアワオくんを紹介しました。
審査員からは「世界手洗いの日を初めて知った。手洗いはとても重要な予防医療だから、久留米地区を飛び出して、全国で活躍してほしい」とコメントをいただきました。参加者に手洗いの大切さを改めて感じていただく良い機会となりました。
今回の出場経験を生かして、これからも久留米を予防医療の先進都市を目指して、安全・感染対策チームとアワオくんはさまざまな活動に励んでいきます。
病院ゆるキャラ総選挙の授賞式

アワオくんのイラストイメージ

病院ゆるキャラ総選挙の賞状 -
2024.11.18 メリーランド大学ボルチモア校と国際協力で基本合意
聖マリア病院を運営する社会医療法人雪の聖母会(井手義雄理事長)と米国のメリーランド大学ボルチモア校(UMB、ブルース・ジャレル学長)は11月18日、両者の関心分野についての協力促進を図る基本合意書を締結しました。教育・研究の学術交流、スタッフ育成、共同シンポジウム開催などを行う予定です。
締結式には、当院から井手理事長、井手大志副理事長、福井次矢常務理事、谷口雅彦病院長、古賀仁士副院長ら7人、UMBからジェームズ・ヒューズ副学長ら3人が参加しました。
井手理事長は「先進的な取り組みをしているメリーランド大学と連携できることを光栄に思います。グローバルな医療課題の対応などを一層推進できると確信しています」とあいさつ。ヒューズ副学長は「2カ月後には大学にスタッフ6人を迎え入れることは光栄です。学長も聖マリア病院と同じく臨床と教育、研究を重視しています。皆さまから学び、有益な交流が行えることを願っています」と述べました。
ヒューズ副学長に同行したマルセロ・リベイロ外科教授は同日、井手一郎ホールで特別講演し、ハイチやブラジルなどでの臨床経験や同大のショック外傷センターなどについて話しました。

調印する井手義雄理事長とジェームズ・ヒューズ副学長

メリーランド大学副学長一行と井手義雄理事長ら法人関係者
講演するマルセロ・リベイロ外科教授

真剣に耳を傾ける職員ら
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2024.11.15 聖マリア合同慰霊祭を開催
社会医療法人雪の聖母会(井手義雄理事長)は11月15日、雪の聖母聖堂において合同慰霊祭を執り行いました。
この慰霊祭は、聖マリア病院をはじめ当法人の病院・施設で亡くなられた方々をしのび、また医学の進歩のためにご遺体を献体された方々に感謝する式典で、毎年11月に開催しています。
昨年までは新型コロナウイルス感染症の影響で規模を縮小して開催していましたが、今年からは聖歌隊も復活。7家族15人のご遺族と聖マリア病院の谷口雅彦病院長、檜垣浩一病理診断科診療部長ほか職員約60人が参列し、お祈りと献花を行いました。
献花と祈りを捧げる谷口雅彦病院長


















