NASVA委託病床について
概要
NASVA(ナスバ:独立行政法人自動車事故対策機構)は、自動車事故により脳損傷を生じ、重度の意識障害が継続する状態にある方のための専門療護施設を開設、運営しています。
療護施設は国内に11カ所あります。4カ所は治療と看護を行う重度後遺障害者(蔓延性意識障害者)専門の療護センター。残る7カ所は療護センターに準じた治療と介護を行う療護施設機能委託病床(NASVA委託病床)です。
いずれも入院期間はおおむね3年以内とし、入院の承認は、治療および介護の必要性、回復の可能性などを総合的に判断して行われます。
聖マリア病院は九州で唯一、NASVAの委託を受け、自動車事故による脳損傷によって後遺障害を負われた方を専門に受け入れる療護施設機能委託病床(20床)を運営しています。
2007年11月の開設以来、福岡県を中心に九州各県および山口県から入院患者を受け入れています。ご希望があれば、九州・山口各県以外からも受け入れを行います。
小児、人工呼吸器を装着されている患者さんの受け入れについて
人工呼吸器を装着された方の入院はお受けすることができません。
小児(15歳以下)の入院はお受けできる可能性がございます。詳しくはご相談ください。
聖マリア病院NASVA委託病床の特徴
特徴1:ワンフロア病棟システム
病室の仕切りを最小限にし、常に患者さんの状態を確認できるワンフロア病棟システムを取り入れています。ベッドの間隔は1.5mとゆとりのある配置となっています。
特徴2:手厚い看護体制とプライマリーナーシング
患者さん1人に対し、1.3人の看護師を配置しており、それぞれの看護師が担当患者を受け持つプライマリーナーシング方式を採用しています。
特徴3:リハビリテーション
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が患者さんの状態に合わせて、機能の維持・拡大を目的としたリハビリテーションを実施しています。
特徴4:専任ソーシャルワーカー
患者さんや家族をサポートするメディカルソーシャルワーカーを配置しています。入院時の各種調整や、退院時に利用できるさまざまな制度の相談に応じます。
特徴5:聖マリア病院内の各種連携
病棟ならびに担当する脳神経外科医に加え、他の診療科による治療が必要となる場合の連携体制が整っています。また最新鋭の320列CT、MRI、多人数用の高気圧酸素療法装置などの高度先進医療機器を整備しています。
特徴6:短期入院も可能
NASVAの介護料受給資格を持つ在宅介護の方を対象に原則14日以内の短期入院の受け入れも行っています。
申し込み手順
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- お気軽にご相談ください。
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- 入院の申し込みには、以下の書類が必要です。
- ・入院申込書
- ・住民票(世帯全員)
- ・重度意識障害者診断書(精神神経障害に関し医師が診断した証明書)
- ・自動車事故証明書
- ・費用支払証明書(治療、介護等に関する費用の支払い状況を証する書面)
- ・その他病院長が特に必要と認める書類
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- 担当医師・看護師が訪問し、患者さんの容態などを確認します。
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- 入院要件に該当するか、外部の専門家による審査が行われます。
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- 入院審査の結果をもって判断され、承認されれば入院日の調整を行います。
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- 入院期間は、最大おおむね3年以内です。