信仰上の理由により輸血を拒否する患者の皆様へ
私どもの病院では、診療を受けることを目的で当院に来られ、「信仰上の理由で輸血を拒否される患者」の皆様に対しましては、以下のような取り決めを致しておりますので、あらかじめ御承知おき下さい。
- 1. 「信仰上の理由で輸血を拒否する患者(「エホバの証人」派信者)」の皆様の診療に当たっては、他の患者さんと同様に区別することなく、ましてその診療を拒否するものではありません。
- 2. 「基本的には、輸血を含む臓器の移植を受けない。」という信仰の自由を尊重するものであります。しかし、輸血を行わないことにより多くの危険が予測される場合は、輸血の必要性及び輸血を行わないことで生じうる事態について、充分かつ丁寧に説明します。
- 3. そして万やむを得ない救急の事態に立ち入った場合には、人命尊重のため輸血を行わせていただきます。
- 4. 以上の取り決めに例外はございません。
2016年4月1日
雪の聖母会 理事長
雪の聖母会臨床倫理委員会
雪の聖母会臨床倫理委員会では、①初回審査・審議(1994年度)、②再審査・審議(2007年度)、③再審査・審議(2008年度)、④再審査・審議(2015年度)と審議を重ねておりますが指針の変更はありません。