生活習慣病科
診療内容・診療目標
診療内容
生活習慣病科は、病気の症状が明らかでない未病の段階から受診される皆様の健康維持を支援する診療科です。聖マリアヘルスケアセンター国際保健センターをはじめとして人間ドックを受診された方で生活習慣病の疑いのある方の2次精密検査を行っています。生活習慣病(耐糖能異常・糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、脂肪肝など)は、必ずしも生活習慣要因だけで生じる病気や病態ではなく、健康のさまざまな社会的要因に関連して生じる病気です。しかしこれらの病気は将来的に動脈硬化疾患につながり、日本人の死亡原因の2位、4位に位置する心疾患、脳血管障害を発症する危険性が高くなります。当外来では、種々の専門領域を有する担当医師が、病院内の施設を利用し、保険診療による採血、画像、生理検査等の精密検査を実施し、説明を行うだけでなく、慢性疾患看護専門看護師、保健師、管理栄養士、運動療法を指導するトレーナーがチームを組み、その方に合った、生活習慣指導、栄養指導も行っています。また外来担当医師のみでなく、糖尿病内分泌内科の兼任医師からの適格なアドバイスを受けることができます(図1)。健康維持に生活習慣の改善が望ましい方の場合、3カ月から6カ月をかけて生活習慣を見直すための支援も行っています。また、生活習慣の改善だけでは難しい薬物療法が必要な方については、他科と連携して専門診療科で治療を行います。患者さんの状態によっては、連携登録医の先生方にご紹介して、継続的な加療をお願いしています。
診療目標
健康診断後の再検査・精密検査に質の高い医療を提供し、受診者の健康維持を支援します。 「健康寿命」(一生のうち日常生活を支障なく過ごせる期間)を延ばすためには、生活習慣病を予防、改善することが大切です。そのために、定期的に日頃の健康管理を見直し、早期発見、早期治療をキーワードに健康診断を受けていただきます。また、異常が認められた場合は当院でその後のフォローアップを行い、病気の進行や重症化を見逃さないことを目標にしています。皆様お一人お一人が、健康寿命を延ばすことで、長く有意義な人生を送れるようお手伝いいたします。
図1.聖マリアヘルスケアセンターから聖マリア病院への二次検診とその後の対応
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取り扱う主な疾患
糖尿病、耐糖能異常、肥満症、脂質異常症、高血圧症、高尿酸血症、慢性腎臓病、蛋白尿、肝機能異常、脂肪肝、甲状腺疾患、心電図異常(虚血性心疾患疑い、不整脈、弁膜症疑いなど)、頭部MRI検査異常(深部白質病変、脳梗塞疑い)、鉄欠乏性貧血、胸部レントゲン異常(肺腫瘍疑いなど)
症例実績
※症例データはありません。
手術実績
※手術実績はありません。
外来体制
聖マリアヘルスケアセンターでの健康診断で、生活習慣病の疑いがある方に対する2次精密検査や生活習慣病指導を完全予約制で行っています。糖尿病内分泌内科および腎臓内科・循環器内科兼任医師が所属し、速やかなコンサルテーションができる体制を整えています。
所属医師(兼任医師含む)
(※福井医師は聖マリア病院では、火曜午前のみ勤務しております)


















