精神科
診療内容・診療目標
総合病院精神科の役割として、精神科疾患患者の身体合併症の治療に重点を置いています。当科は医師3 人(うち精神保健指定医は1人)、精神科病床は60 床の閉鎖病棟のみですが、筑後地区および周辺地域から身体加療が必要な症例を受け入れ、必要時には、精神科病棟管理が必要な終末期がん患者にも対応しています。外来では身体科に通院している患者のさまざまな精神科疾患の加療の他、周産期、緩和ケアなど院内他科との連携が必要な患者さんの治療も行っています。不登校など思春期の相談、必要時には心理士によるカウンセリングも併用して治療に当たっています。また、入院患者の高齢化によるせん妄・認知症や不眠症、うつ病患者の増加により、精神科リエゾンコンサルテーションの重要性が増しています。当科では2012 年11 月から精神科認定看護師、精神保健福祉士(PSW)、臨床心理士など多職種で構成される精神科リエゾンチームを立ち上げ、「せん妄・抑うつ・精神疾患を有する患者さん、自殺企図の患者さん」を対象としてチーム医療を行っています。身体各科からリエゾンチームへの依頼件数は年間1,200 件を超え、毎日往診して多様なニーズへ対応しています。当院の特徴である救急医療の分野では、救命救急センターに搬送される自殺未遂患者に救急科と共同で対応しています。毎年120 人前後の自殺未遂者に対して、初期対応では混乱した精神状態の病状を評価し、自殺防止の観点より精神科的治療導入を行います。かかりつけ医との連携など精神科治療の継続に努め、希死念慮が強い場合には入院調整も行っています。興奮・不穏や過呼吸、昏迷などの状態にもER で初期対応することも少なくありません。
総合病院精神科の特色を生かし、今後も身体合併症や周産期メンタルヘルスなどについて、精神科医療の地域連携の推進を行っていきたいと思います。
取り扱う主な疾患
- ● 統合失調症などの精神病圏、うつ病、躁うつ病、神経症(不安障害、パニック障害など)、適応障害、不眠症、認知症などの精神科一般の疾患
- ● がんや周産期など身体科と併診が必要な精神科患者
- ● 思春期の不登校、引きこもりなどの相談
症例実績

2023年度年報より/更新日時:2025年7月7日
手術実績
※症例実績をご覧ください。
外来体制
| 診察ブロック E |
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 |
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| 午前 (予約制) |
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| 診察ブロック E |
午前 (予約制) |
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| 土曜 |
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*診療受付時間は8時30分~11時30分まで。診察開始は9時からです。
*夜間救急は地域医療支援棟1階で受け付けます。
所属医師

精神科診療部長
塚本 竜生つかもと たつお
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 1999年
- 所属医局
- 久留米大学神経精神医学講座
- 専門医等の資格
-
- ・日本精神神経学会精神科専門医
- ・日本精神神経学会精神科指導医
- ・日本総合病院精神医学会一般病院連携精神医学専門医
- ・日本総合病院精神医学会一般病院連携精神医学指導医
- ・厚生労働省精神保健指定医
- ・精神腫瘍学の基本教育に関する指導者研修会修了
- ・精神科薬物療法研修会修了
- ・産業医科大学産業医学基礎研修会夏季集中講座修了
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- ・緩和ケア研修会修了
- 専門・研究分野
-
- ・精神科一般、せん妄の治療、リエゾン精神医学

吉村 絵美よしむら えみ
- 出身大学
- 高知大学
- 卒業年
- 2018年
- 所属医局
- 久留米大学神経精神医学講座
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了

長田 和也ながた かずや
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2019年
- 所属医局
- 久留米大学神経精神医学講座
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了


















