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臨床検査室

概要

1.人員

2.活動内容

 中央臨床検査センターは、患者の聖マリア病院に対する信頼性と満足度の向上を目的とし、国際規格 ISO15189に基づくQMS:Quality Management Systemを構築しました。また、診療支援である糖尿病教室、AST活動、心カテ業務などのチーム医療にも積極的に加担しています。

部署目標

1.事業計画
  • ● バイオバンク事業の本格的始動に伴い、検査室としての体制の構築
  • ● 検査項目の国際標準として、ALP、LDをIFCC法へ変更を行う。また、TSHはハーモナイゼーションでの国際標準化が推奨されているので、基準値の変更で対応する予定である。
  • ● 生理検査予約枠、検査体制の再考
  • ● 質量分析装置導入の検討、血液培養陽性患者の報告日数の短縮、導入による試薬代のコスト削減
  • ● 院内、院外からの超音波研修依頼への対応
2.教育
  • ● 臨床検査室の質の向上のため各検査に関連する専門認定資格取得技師を養成する

2021年度実績

1.新規業務
  • ● ATL HAS-Flow法 院内測定開始
  • ● 染色体:MYD88を院内測定開始
  • ● インターフェロンλ3院内測定開始
  • ● 微量元素(亜鉛・銅)の院内測定開始
  • ● 薬剤部よりアルブミン管理の移管
  • ● コロナウイルス抗原検査CLEIA法導入
  • ● EBER-ISH法の導入
  • ● 新型コロナウイルス全自動核酸精製装置導入
  • ● 新型コロナウイルス遺伝子検査(PCR法)測定開始
  • ● 抗酸菌培養装置設置ならびに抗酸菌液体培養法開始
2.検査依頼件数

3.学術活動
  • ● 論文  :1編
  • ● 学会報告:12件
  • ● 依頼講演:4件
  • ● 院内研修会(臨床検査セミナー):開催7回

主な業務内容

検査室の業務内容には、生化学・免疫検査血液学・染色体遺伝子検査微生物学検査病理・細胞診検査一般検査生理機能検査輸血検査があります。
(業務内容をクリックしてください。各々の検査内容がご覧になれます。)

生化学・免疫検査

・ 【採血から検査までの流れ】

採血から検査までの流れ

 採血された血液は遠心分離をして図のように成分を分けます。検査の内容によって採血管の種類はさまざまあります。

・ 【正確かつ信頼できる検査データ管理を目指して(精度管理)】

 2007年12月に国際的な認定制度であるISO15189認定を取得し、日々のデータの信頼性を認められ、信頼できるデータを提供できる事が認められました。また、2011年に日本臨床衛生検査技師会による精度保証認定を取得しました。その他、日本医師会主催、日本臨床衛生検査技師会による外部精度管理など積極的に参加して、より診療に役立つ正確な検査データの報告が出来るよう努め、個々の技術向上のために講演会や勉強会にも積極的に参加しています。

正確かつ信頼できる検査データ管理を目指して

検査

・ 【どんな検査があるの?(検査内容)】

肝機能検査 AST、ALT、γGTP、ALP、ビリルビンなど
腎機能検査 尿素窒素、クレアチニンなど
脂質検査 総コレステロール、中性脂肪、HDL、LDLコレステロールなど
糖尿病検査 血糖、尿糖、ヘモグロビンA1cなど
栄養状態 TP、ALBなど
心筋マーカー CK、CK-MB、AST、LDH、BNPなど
感染症検査 梅毒、肝炎ウイルス、HIV、など
免疫検査 リウマチ因子、抗核抗体など
腫瘍マーカー検査 CEA、CA19-9、PSAなど

 その他の検査に関しましても委託検査等にて対応しています。

 緊急検査室にて緊急検査項目は24時間対応し、緊急搬送等の患者さんのための検査にも対応できる体制を構築しています。

検査

血液学・染色体遺伝子検査

血液検査は数多くの臨床検査のなかで、最も基本的な検査のひとつです。様々な病気の診断や治療効果の判定、経過観察に欠かすことができません。血液検査は大きく血球算定検査・形態検査(末梢血・骨髄血)、凝固検査、フローサイトメトリーに分けることができます。また、当検査室では、一般病院では委託することが多い染色体・FISH検査についても院内で実施しています。

・ 【血球算定】

検査

血球算定は白血球数・赤血球数・血色素・ヘマトクリット・血小板・血液像を測定します。この検査は、貧血の有無や種類の判定、治療の効果判定、炎症の推定、血液疾患の診断等に用いられます。

・ 【形態検査】

末梢血
末梢血
骨髄血
骨髄血

 顕微鏡による血液像観察では赤血球の形態や白血球を分類します。また異常細胞の有無をみます。
顕微鏡観察

・ 【凝固検査】

凝固検査

 凝固検査は、血液の固まりやすさや出血の止まりにくさを検査します。項目はPT・APTT・フィブリノーゲン・FDP・Dダイマー・ATⅢ・TAT・クロスミキシング試験・ループスアンチコアグラントがあります。

・ 【フローサイトメトリー】

フローサイトメトリー

 フローサイトメーターCytomicsFC500を用い、細胞の表面マーカーを検査します。AIDS検査に必要なリンパ球サブセットや、白血病解析のため細胞表面マーカー・細胞質内マーカーの検査を行っています。
マーカー検査

・ 【染色体検査・FISH検査】

染色体

 染色体検査室では、造血器腫瘍(白血病、悪性リンパ腫など)を中心に染色体分析・FISH検査を行っています。
FISH

微生物学検査

微生物検査

 患者さんに下痢、嘔吐、発熱などの症状があり、微生物感染症と疑われた場合に「微生物検査」を実施します。当検査室では主に細菌(大腸菌等)・真菌(カビの仲間)についての検査を行っています。
 微生物検査の検体は喀痰・咽頭液・鼻咽喉液等の呼吸器検体、便・胆汁等の消化器検体、髄液・胸水・腹水等の穿刺液、血液、膿、組織、臓器など、多岐にわたります。この患者さんより採取された検体について微生物検査室では以下のようなことを実施し、感染症の原因となる細菌・真菌の検査を行います。

塗抹検査

塗抹検査1

塗抹検査2

 まず検査材料をスライドガラスに薄く塗り、染色を行って顕微鏡で観察、菌の存在の有無や形態などから菌の名前の推定を行います。

培養、同定検査

培養、同定検査1

培養、同定検査2

 検査材料を培地(菌の発育に必要な養分の入った寒天)に広げ、孵卵器にて培養、菌の集落(コロニー)が肉眼で見えるくらいまで増殖させます。増殖期間は菌によって1日~数週間を要します。そして、培養条件、菌の代謝産物、増殖時に必要な栄養分等から菌の名前を決定します。

薬剤感受性検査

 感染症の原因となる菌にどの種類の抗生物質が効き、どの程度の薬剤量が必要かを調べる検査です。
 この検査は最近話題となっているMRSA、VREなどの各種耐性菌の検出の役割もあります。

 微生物検査室では以上の検査結果を基に院内感染対策においても重要なデータを提供しています。また院内感染対策チームにスタッフを派遣するなど院内感染の防止に努めています。
 微生物検査室は患者さんの検体よりの検査結果を報告するだけではなく、院内感染対策を遂行する上で、重要な役割を担っています。

微生物検査室

病理・細胞診検査

・ 【病理組織検査】

 病理検査は注射針や視鏡鉗子などで採取した“生検”と手術で摘出された“手術臓器”を顕微鏡レベルで組織の状態を観察します。この生検材料や手術材料を提出された状態から、顕微鏡でみられる標本の状態にするのが病理検査室で働く臨床検査技師の仕事です。組織標本を作製するまでには、提出臓器の写真撮影後、いろいろな薬液処理をしてパラフィンで固められた組織をミクロトームという装置を使い、3~5μmの厚さに切ってスライドガラスに貼り付けます。この標本にヘマトキシリン・エオジン染色や特殊染色、免疫組織化学染色を行います。

臓器撮影
臓器撮影
提出臓器の中で、病理診断に必要と考えられる部分の肉眼写真を撮影します。

薄切
薄切
ミクロトームという装置を使い、パラフィンで固められた組織を3~5μmの厚さに切ってスライドガラスに貼り付けます。

染色 染色
染色
ヘマトキシリン・エオジン染色を施行します。
左が胃がんの組織標本  右が正常の胃組織

術中迅速
術中迅速
術中迅速の切り出し風景

・ 【細胞診検査】

 細胞診検査は細胞を診るので体の外に出てくる細胞を検査して、その細胞のあった所の病変を推察することができます。喀痰に出てくる肺の細胞、尿に出てくる膀胱の細胞などがそうです。
 また、婦人科や子宮がん検診のように、子宮内の細胞を擦過して採取し調べます。乳腺の細胞、甲状腺やリンパ節の細胞は穿刺針を用いて細胞を吸引します。胸水や腹水では癌細胞の体腔への浸潤を調べたり、脳脊髄液では髄膜炎の疑いやある種の感染症を指摘できる場合もあります。
 細胞の診断は細胞診の勉強をした臨床検査技師(細胞検査士)が行いますが、5段階のクラス分類のうち、クラスⅡb以上の症例や感染症に関して細胞診専門医が最終的に細胞診断を行います。
 年間約1万件の細胞診検査が行なわれ9名の細胞検査士と2名の細胞診専門医が携わっています。

染色

 パパニコロウ染色を施行します。

検鏡

検鏡

検鏡

 顕微鏡で細胞をみて細胞判定が行われます。写真は子宮頸がん検診の標本中のHPV感染を疑う細胞です。
 子宮頸がんの原因と言われています。

一般検査

・ 【尿一般検査】

 検査薬の進歩によって、尿ウロビリノーゲン、尿潜血反応、尿ビリルビン検査、尿ケトン体検査、尿糖検査、尿たんぱく検査、尿pH検査、尿比重検査、尿白血球反応など試験紙の変色した色調を調べるだけで、いろいろな病気を見つけることができるようになりました。
 また尿を遠心分離器にかけたときに沈殿してくる赤血球や白血球、細胞、結晶成分などの固形成分を顕微鏡で観察し、数の増加や有無を調べて、腎臓などの異常の診断や病状の経過観察を行う尿沈渣検査があります。下は尿沈渣の顕微鏡観察風景と尿沈渣にみられた[ろう様円柱]です。[ろう様円柱]は腎実質障害があるときに高率に認められます。

尿一般検査 尿一般検査

・ 【尿肺炎球菌検査】【尿レジオネラ検査】

 重症肺炎の原因として重要な肺炎球菌やレジオネラに対する尿中に出現する抗原を検査します。

・ 【尿妊娠反応】

 尿中に排泄されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)という妊娠ホルモンを測定する検査です。

・ 【便検査】

 便中トランスフェリン・ヘモグロビン検査、便ヘリコバクター・ピロリ抗原検査、寄生虫検査、便ロタウイルス検査

・ 【髄液検査】

 脊髄液の炎症細胞の数や成分を調べる検査です。

・ 【胸水・腹水・関節液検査】

 胸水、腹水、関節液の炎症細胞の数や成分を調べる検査です。

・ 【尿素呼気試験】

 ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無を調べる検査です。ヘリコバクター・ピロリ菌は、尿素を炭酸ガスとアンモニアに分解するウレアーゼという酵素をもっています。ヘリコバクター・ピロリ菌感染者は、13C―尿素(ピロニック錠)を服用すると、この酵素により尿素が分解され、13C―炭酸ガスのみが、呼気中に含まれるのです。つまり、13C―尿素(ピロニック錠)服用後の呼気に13C―炭酸ガスが含まれるか、否かを調べることにより、ヘリコバクター・ピロリ菌感染を調べる検査です。

生理機能検査

 生理機能検査とは特殊な診断装置を使用して、直接人体を調べる検査です。様々な検査を行っておりますが、検査の種類によっては正確な情報を得るため息を止めていただいたり、運動をしていただく場合などもございます。生理機能検査の種類は多岐にわたりますが、それぞれに専門的知識、技能を有したスタッフが対応いたしております。また、診療支援業務として術中モニタリングや心臓カテーテル検査にも携わっております。

心電図検査
心電図検査

【実施検査項目一覧】

心電図全般 心臓の電気的活動を調べ、不整脈や心筋梗塞の診断を行います。
脳波 脳の電気的活動を調べ、てんかんや脳血管障害を判断します。
肺機能 息を吸ったりはいたりすることで肺の大きさや働きをみます。
聴力 直接音を聴いてもらうことで難聴の程度を調べます。
超音波検査 超音波を利用して体内の様子を画像化し、肝臓や心臓などの病気や機能、胎児の発育などを調べます。
足関節・上腕血圧比 手足の血圧を同時測定し、血管のつまりや動脈硬化の程度を調べます。
皮膚潅流圧 圧迫解除後の皮膚血流の潅流状態を調べ、皮膚レベルの血流を評価し、重症虚血肢の評価に有用です。
終夜睡眠ポリグラフ 睡眠中の呼吸や脳の活動状態を調べ、様々な睡眠障害の判定を行います。
筋電図 筋肉の活動電位を調べ、運動障害など筋によるものか神経の異常によるものか、また、その障害の程度を判断します。
神経伝導速度 神経を電気刺激して運動障害や知覚障害の部位や程度を調べます。
聴性脳幹反応 耳から入った音が脳で音として認識される速度を調べ、難聴や脳幹障害を診断します。

 今日の医療は目覚ましく進歩しております。患者さんの健康を守るため、今後も新しい検査法など積極的に導入を行う予定です。

輸血検査

※輸血検査についてはこちらをご覧ください

トピックス

 臨床検査はチーム医療における重要な役割を担っています。検査結果は診断に直結する事が多く、臨床検査技師には高度な専門知識と最新技術が要求されます。そのため、より高い専門性を求めた、多くの資格認定制度が導入されています。

取得資格一覧(2016年9月現在)
細胞検査士(12)/国際細胞検査士(9)/認定病理検査技師(1)/超音波検査士(12)/心血管インターベンション技師(1)/心電認定技師(1)/緊急検査士(3)/認定臨床染色体遺伝子検査士(2)/染色体分析技術認定士(2)/臨床細胞遺伝学認定士(1)/認定血液検査技師(3)/認定輸血検査技師(2)/I&A(視察と認定)/視察員(2)/認定一般検査技師(1)/二級臨床検査士(2)/福岡県糖尿病療養指導士(4)/日本糖尿病療養指導士(2)/栄養サポートチーム専門療法士(1)/NST専門療法士(1)/毒物劇物取扱者(7)/危険物取扱者乙種4種(3)/有機溶剤作業主任者(4)/特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者(3)

※()内の数字は有資格者の人数です。

症例実績

 精神科病棟で入院治療を行った身体合併症患者は39人(新入院患者の75.8%)。骨折など整形外科の患者が10人、手術目的の外科疾患が10 人でした。そのほかICU 系病棟からの転入患者が11人(不穏・興奮、自殺企図など)でした。
 院内他科からの精神科リエゾンへ紹介された患者数は年間883人。リエゾンの往診件数は年間のべ3314件でした。

手術実績

※手術実績はありません。

学会発表・論文など

※2015年4月1日~2016年3月31日の実績です。

学会発表

外来体制

診察ブロック
E
月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
午前
(予約制)
  • ・小林 雄大
  • ・塚本 竜生
  • ・小林 雄大
  • ・児玉 英也
  • ・塚本 竜生
  • ・小林 雄大
  • ・児玉 英也
  • ・塚本 竜生
  • ・児玉 英也
診察ブロック
E
午前
(予約制)
月曜
  • ・小林 雄大
火曜
  • ・塚本 竜生
  • ・小林 雄大
水曜
  • ・児玉 英也
木曜
  • ・塚本 竜生
金曜
  • ・小林 雄大
  • ・児玉 英也
土曜
  • ・塚本 竜生
  • ・児玉 英也

*診療受付時間は8時30分~11時30分まで。診察開始は9時からです。
*夜間救急は地域医療支援棟1階で受け付けます。

所属医師

塚本 竜生

精神科診療部長
塚本 竜生つかもと たつお

出身大学
久留米大学
卒業年
1999年
所属医局
久留米大学神経精神科
専門医等の資格
  • ・日本精神神経学会専門医・指導医
  • ・精神保健指定医
  • ・日本総合病院精神医学会 特定指導医
専門・研究分野
  • ・精神科一般、せん妄の治療、リエゾン精神医学
小林 雄大

小林 雄大こばやし ゆうだい

出身大学
佐賀大学
卒業年
2011年
所属医局
久留米大学神経精神科
児玉 英也

児玉 英也こだま ひでや

出身大学
福岡大学
卒業年
2013年
所属医局
久留米大学神経精神科

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