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化学療法プロトコール委員会

 がん治療に使用される薬剤の開発は目覚ましく、多くの薬剤が臨床の場で使用され、がん治療に大きな貢献をもたらしています。その一方で抗がん剤による副作用も、従来の骨髄抑制(易感染、貧血、出血)、消化器症状(吐き気、下痢、便秘)、脱毛などだけでなく、皮疹、高血圧、糖尿病など多様化し、対応が複雑になってきています。キャンサーケアセンターでは、がん化学療法が円滑に行われるよう、また患者さんの副作用が軽減できるように支援しています。

安全安心な抗がん剤の調製~外来化学療法室への運搬まで

 安心安全な抗がん剤の調製のため、院内で使用される抗がん剤は、全て薬剤部内の安全キャビネットを用いて混合作業をしています。閉鎖式薬物移送システムも全薬剤に導入しており、投与現場での患者さんや看護師への抗がん剤の曝露防止に努めています。また、投与量や投与間隔、投与方法が計画通りであるか照合するだけでなく、当日の検査値も確認して投与が可能かどうか、また吐き気止めなど抗がん剤の副作用に対する薬剤が適切に処方されているかどうか、確認しています。

抗がん剤調製室

抗がん剤調製室

患者さんへの服薬指導

 外来での治療後、患者さんは自宅に帰ることになります。副作用の重篤化を未然に防ぐには、患者さんの自己管理も必要となるため、副作用への対処方法、普段からの生活指導を行っています。

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