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ロボット手術への取り組み

概要

 聖マリア病院は2017年7月に「ロボット手術センター」を開設し、手術支援ロボット「ダビンチXi」(正式名称:da Vinci Xi サージカルシステム、米国Intuitive Surgical社製)を導入。18年1月に、福岡県南部では初となるロボットによる胃がん手術を実施しました。ロボット手術という新しいがん治療の健全な発展のために、今後もさらに症例数を重ね、多くの患者さんにより安全で質の高いがん治療が提供できるように努めてまいります。

ロボット手術とは

 ロボットというと、人型の機械が意思をもって手術するシーンを想像される方も多いかもしれませんが、手術をおこなうのはあくまでも人(医師=術者)です。この手術で使うロボットには、人間の手では不可能な、自由自在な動きができる手術器具が搭載されています。その手術器具を、術者が遠隔で操作しておこなう手術をロボット手術といいます。
 実際の手術では、最初に患者さんの腹部に小さな穴を数カ所(通常は5カ所)あけ、そこからロボットに搭載されている細長い医療用のカメラと鉗子(手の代わりになるもの)を挿入します。術者は患者さんの近くに置かれた操作席から、カメラが映し出す患者さんの腹部の中を見ながら、鉗子を操作し手術をおこないます。手術の助手は、患者さんのすぐそばで術者のサポートをおこない、万一不測の事態が起きた場合にすぐ対応できるように待機します。
 近年の手術は「患者さんのからだへの負担をいかに軽くするか」を最重要課題とし、発展しています。ロボットを用いた手術では、これまで患者さんの負担が少ない術式として導入されてきた鏡視下手術の特徴を生かし、さらに人の手よりも自在で精密な動きができる機能を付加したことで、より低侵襲な(負担が少ない)手術が可能になりました。

  • 操作席で鉗子を遠隔操作する術者

  • ロボット本体と術者をサポートする助手

世界の現況

 手術支援ロボット「ダビンチ」は第一世代から第四世代(Xi)まで市場に投入され、2017年までに米国約2,770台、欧州約720台、アジア約560台、全世界で約4,270台が導入されています。日本では大学病院を中心に約290台が導入されており、世界で最も普及している手術用ロボットです。
 ダビンチによる全世界の手術件数は年々増加の一途を辿っており、2017年の年間手術件数は80万件を上回る見込みです。
 2014年の米国では年間約44万9千件の手術が実施されました。内訳は、婦人科手術が約23万5千件(全体の約50%)、泌尿器科手術が約9万1千件(全体の約25%)、消化器手術が約10万7千件(全体の約25%)、その他の手術が約1万6千件です。

日本の現況

 日本では2012年4月、前立腺がんに対する前立腺全摘除術で、「内視鏡手術用支援機器加算」として保険適用となりました。これによりロボット手術は、日本における前立腺がん手術の標準術式としての地位を確立しました。以降、泌尿器科手術を中心に症例数も増加し、2015年のデータでは、泌尿器科手術は約1万2千件にのぼるものの、消化器科手術約500件、婦人科手術約170件、胸部外科手術約110件にとどまっています。泌尿器科手術以外は、まだ限定された施設でしか行われていないのが実状です。
 2018年4月より、ロボット手術の12種類の術式が保険適用となることが決まりました。今後は日本でもロボット手術は、各分野で急激に増加することが予想されます。

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