脳血管内科
臨床部長 福嶌 由尚
脳血管内科は、平成元年より現体制となり、以後の退院患者は3,000例を越えています。当科は、脳神経センターの一部として機能しており、脳神経センターの病床数は約230床で、うち脳血管内科は120床を占めます。神経疾患の救急から慢性期リハビリ、寝たきり患者の診療まで、幅広く診療しています。頭部に関連があると思われる疾患はすべて診療範囲に入れています。動脈硬化に関連するリスクファクターを持つ患者も多く、内科的合併症の管理も重視しています。脳外科との連携は緊密で、手術を要す病態でも迅速に対応しています。
また、平成12年より開始される介護保険に対応するため、介護支援専門員やソーシャルワーカーの養成、本院に併設された療養型病床群や老人保健施設、在宅介護支援センターとの連携も深めています。
入院患者の疾患構成では、脳梗塞、脳出血等の脳血管障害患者が3分の2を占めます。他に髄膜脳炎、ギランバレー症候群、重症筋無力症、変性疾患(多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症)、パーキンソン病、てんかん、痴呆、中毒等があります。意識障害を中心とした重症患者も多く、SCU(Stroke Care Unit)は常時15床稼働しています。
外来でのめまい、頭痛、感覚障害、不随意運動、意識消失発作なども、検査機器を生かし、原因の鑑別に重点を置き診療しています。一次予防の観点から、脳ドックも行っています。
MRI、ヘリカルCT、脳血管撮影、脳血流SPECT、頚部経頭蓋超音波カラードップラーなどの検査は、重症度に応じ実施しています。
得意とする専門分野
脳血管障害の診断治療を中心としています。他の神経疾患は特殊再来を設けています。
- 発症6時間以内の脳梗塞における超早期血栓溶解療法をはじめとする、脳卒中の急性期治療。低体温療法や高圧酸素療法にも取り組んでいます。
- 抗凝固療法、抗血小板療法、降圧療法、食事療法などの脳血管障害の二次予防。
- 失語、失認、痴呆等の高次脳機能障害の評価および治療。これらは心理療法士や言語療法士と連携しています。
- 理学療法および作業療法。
- 脳ドック受診者等で偶発的に発見される無症候性脳病変の評価および治療方針決定。他に、中枢神経感染症?の治療、脳に関連があると思われる症候の鑑別診断も重視しています。パーキンソン病、変性脱髄疾患、てんかんや末梢神経筋疾患を中心とした神経疾患は神経内科特殊再来を設けています。県の神経難病ネットワークに参加しています。