小児歯科
診療内容・診療目標
成長過程にある小児の歯・口および顎顔面領域の疾患の治療および予防を行うことにより、健全な口腔機能の育成を行っています。また、障害児および有病児の歯科治療および口腔ケアを行っています。さらに、専門外来として口唇口蓋裂外来を毎週火曜日に行っています。 治療は、年齢や協力状態に応じた適切な治療を行います。笑気吸入鎮静法、静脈内鎮静法、全身麻酔下での歯科治療なども応用しています。全身麻酔下での治療は、年間約150例行っています。 また、成長過程に見られる歯列や咬合異常に対する咬合誘導治療は矯正歯科と連携して治療を行っています。 新生児期の唇顎口蓋裂児には、Hotz型人工口蓋床やPNAM(鼻歯槽形成法)を用いて、哺乳障害の除去および上顎歯槽弓および外鼻形態の改善を行います。
当科での治療終了後、速やかにかかりつけ歯科医院に逆紹介し、地域でフォローできるようなシステムを確立しており、近年紹介率の向上とともにこの体制が浸透してきています。今後も、一人でも多くの開業医の先生と連携が取れるよう努力し、近隣地域の歯科保健を充実させていきたいと思います。 口唇顎口蓋裂児に対する治療としては、病院内でのチーム医療体制が確立しており、適切な時期に適切な治療が行えるよう、スムーズな連携が行われています。また、近隣地域の産科の先生方に小児歯科での早期治療の目的と効果を理解していただいており、今後も連携を深めていきたいと思います。 今後も、患者さんの利益を最優先に考えた医療を追求してまいります。
取り扱う主な疾患
小児の虫歯治療、小児の口腔内小手術、口唇口蓋裂児の早期治療、有病児・障害児の歯科治療、入院中の口腔ケアなどを行っています。
症例実績
2021年度の手術件数は158例(20年度は171例、19年度は173例)で、新型コロナの影響を受け、入院手術の中止や延期がありました。主な手術内容ですが、2021年度は、齲蝕治療(65%)、埋伏過剰歯抜歯(27%)、舌小帯形成術(2.5%)、埋伏歯開窓(5%)、歯牙腫摘出(1%)を行いました。
手術実績
※症例数をご覧ください。
学会発表・論文など(2020年度)
外来体制
診察ブロック 小児総合 |
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 |
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午前 |
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- |
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午後 (予約制) |
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- |
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診察ブロック 小児総合 |
午前 | 午後 (予約制) |
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月曜 |
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火曜 |
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水曜 |
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木曜 | - | - |
金曜 |
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土曜 |
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*診療受付時間は8時30分~11時30分まで。診察開始は9時からです。
*完全紹介電話予約制で、新患は事前の予約が必要です。
*北田医師の外来は、手術などの都合によりますので、事前にご相談ください。
*夜間救急は地域医療支援棟1階で受け付けます。
所属医師
小児歯科診療部長
丹野 真紀子たんの まきこ
- 出身大学
- 長崎大学歯学部
- 卒業年
- 2006年
- 学位(取得大学)
- 歯学博士(東北大学)
- 専門医等の資格
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- ・日本小児歯科学会専門医
- ・緩和ケア研修会修了
- ・歯科医師の臨床研修に係る指導歯科医講習会修了