心臓血管外科
診療内容・診療目標
心臓血管外科では成人心臓、大血管、末梢血管疾患全般の外科治療を行っています。当院は多くの救急疾患を受け入れる施設であることと、この領域の特徴でもありますが緊急症例の割合が多く、約3割の症例は緊急・準緊急で手術を行っています。少人数のスタッフで対応していますが、循環器内科の先生方にも協力いただきながら診療に当たっています。緊急疾患は大動脈解離、大動脈瘤破裂、心筋梗塞、心室中隔穿孔・心破裂、不安定狭心症、急性動脈閉塞症、感染性心内膜炎、肺塞栓などが挙げられ、重症例では術後補助循環(ECMO、IABP、インペラ)を必要とする場合もあります。緊急以外の心臓、大血管手術症例は主に循環器内科より紹介いただいた症例でハートカンファレンスで治療方針を決定しています。術前は麻酔科、臨床工学技士、看護師とのカンファレンスにて具体的な術式、使用機器、手順の確認を行うことで情報共有し、安全で迅速な治療を行うことができるよう努めています。末梢血管手術症例は、従来の外科手術に加え血管内治療(ステントグラフト、ステント、コイル塞栓)の適応となる患者さんも増加傾向で、循環器内科の先生方と治療を行う機会もあります。補助循環デバイス抜去は血管形成や血栓除去の併施が必要となるケースがあり当科で施行しています。近年は高齢でハイリスクの患者さんが増加しており、低侵襲治療である心拍動下冠動脈バイパス、大動脈ステントグラフト、胸腔鏡下心臓手術、左心耳閉鎖術、静脈塞栓療法などの選択肢が増えていることもあり、適応があれば積極的に施行していきたいと考えています。これらに加え、当院では2023年6月より大動脈弁狭窄症に対する経皮的大動脈弁留置術(TAVI)を開始いたしました。これにより、人工心肺手術を使用することがためらわれるような超高齢の患者さんに対しても低侵襲の治療が可能となり、さらに多くの患者さんに受診いただきたいと思っています。
また日常業務はリハビリテーション部門、薬剤部門とも回診を行い、術直後からの早期離床、安全な薬物療法に心掛け診療を行っています。
取り扱う主な疾患
成人心臓、大血管、末梢血管疾患など心臓・血管領域の外科的治療。
成人心疾患
虚血性心疾患では外科的治療(冠動脈バイパス術)が必要となるものは、重症で複雑病変を有する症例が増えています。心停止下の手術に加え、超高齢者や人工心肺装置を使いづらい症例に対しては、人工心肺装置を使用しないオフポンプ冠動脈バイパス術を行っています。
弁膜症では変性疾患、中でも大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症は増加しています。大動脈弁狭窄症・閉鎖不全症では一般的に人工弁置換を行い、基部拡大症例などでは自己弁温存法を行う場合もあります。大動脈弁狭窄症に対しては23年6月より経皮的大動脈弁留置術(TAVI)の実施施設となったため、治療の選択肢も増えたことにより症例数の増加につなげていきたいと思っています。僧帽弁閉鎖不全症の治療は自己弁を温存した弁形成術を第一選択としています。
大血管疾患
胸部大動脈瘤、大動脈解離に関しては基部・上行・弓部および肋間開胸の必要な下行・胸腹部大動脈も含め大動脈全域に対する治療を行っています。ステントグラフトによる血管内治療はハイブリッド手術室にて行っています。
末梢血管疾患
生活習慣病の増加に伴い、動脈硬化性疾患は増加しています。腹部大動脈瘤に対する人工血管置換、ステントグラフトによる血管内治療、閉塞性動脈硬化症に対しては人工血管バイパス術、ステント留置術を行っています。その他、下肢静脈瘤に対する静脈抜去術・静脈瘤切除、静脈塞栓療法は1泊2日入院で行っています。
先天性心疾患
近年の少子化による症例数減少、施設集約化、外科医減少などにより、22年4月以降は近隣の久留米大学病院や福岡こども病院などで手術対応いただく方針としています。過去に当院での治療歴のある患者さんやカテーテル治療適応外の心房中隔欠損症、新生児動脈管開存症などの症例では当科で治療を行う場合があります。
症例実績
※手術実績をご覧ください。
手術実績

2023年度年報より/更新日時:2025年7月7日
外来体制
| 診察ブロック S |
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 |
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| 午前 | - |
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- | - |
| 診察ブロック S |
午前 |
|---|---|
| 月曜 | - |
| 火曜 |
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| 水曜 |
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| 木曜 |
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| 金曜 | - |
| 土曜 | - |
*診療受付時間は8時30分~11時30分まで。診察開始は9時からです。
*夜間救急は地域医療支援棟1階で受け付けます。
所属医師

心臓血管外科診療部長
飛永 覚とびなが さとる
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 1996年
- 所属医局
- 久留米大学外科学講座
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
-
- ・三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医
- ・三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科修練指導者
- ・日本外科学会指導医
- ・日本外科学会外科専門医
- ・日本外科学会認定医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- 学会役員等
-
- ・日本胸部外科学会評議員
- ・日本胸部外科学会九州地方会評議員
- 専門・研究分野
-
- ・成人心臓・大血管外科
- ・血管外科

シミュレーションセンター長
安永 弘やすなが ひろし
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 1985年
- 所属医局
- 久留米大学外科学講座
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
-
- ・三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医
- ・日本外科学会外科専門医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- 学会役員等
-
- ・日本胸部外科学会評議員
- ・日本胸部外科学会九州地方会評議員
- 専門・研究分野
-
- ・先天性心疾患
- ・心臓外科一般

心臓血管外科医長
中村 英司なかむら えいじ
- 出身大学
- 佐賀医科大学
- 卒業年
- 2002年
- 所属医局
- 久留米大学外科学講座
- 専門医等の資格
-
- ・日本外科学会外科専門医
- ・日本脈管学会脈管専門医
- ・下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による指導医
- ・下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会下肢静脈瘤に対する血管内治療実施基準による実施医
- ・三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医
- ・日本ステントグラフト実施基準管理委員会腹部ステントグラフト指導医
- ・日本ステントグラフト実施基準管理委員会胸部ステントグラフト実施医
- ・日本ステントグラフト実施基準管理委員会腹部ステントグラフト実施医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了

朔 浩介さく こうすけ
- 出身大学
- 川崎医科大学
- 卒業年
- 2011年
- 所属医局
- 久留米大学外科学講座
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
-
- ・日本外科学会外科専門医
- ・三学会構成心臓血管外科専門医

福田 倫史ふくだ ともふみ
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2012年
- 所属医局
- 久留米大学外科学講座
- 専門医等の資格
-
- ・日本外科学会外科専門医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了

中村 幸暉なかむら こうき
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2021年
- 所属医局
- 久留米大学外科学講座


















