救命救急センター
当センターの4つの柱
1.初期診療
救急患者が搬入されてくるERには5室8床を準備しており、同時に多くの患者さんの診療が行えるようになっています。ER内には救急患者専用のCT室を設置しており、迅速な検査体制を整えています。
2.集中治療
救命救急センターの指定病床数は、ICU(旧E-ICU)12床、HCU17床、小児専用2床の計31床です。当センターのICUではICUベッドが10床と、別に熱傷用に2床を有しています。各診療科の先生が主治医となり集中治療医・救急医が呼吸循環管理のサポートを行う、Open ICUの形態で運用をしています。
3.災害医療
災害派遣医療チームDMATを3チーム有しています。東日本大震災(2011年)、熊本地震(16年)、九州豪雨(17年)にDMATチームの災害派遣を行いました。災害は過去の経験から学び、準備をすることで、被害をより小さくできます。当センターも過去の派遣経験を生かし地域のために災害への備えを行っていきます。
4.病院前救護
20年11月より久留米市ドクターカー事業に参入しています。曜日限定ではありますが、医師・看護師・救命士の1チームが久留米市の救急車に同乗し、より早く傷病者に接触し診療を開始します。また、地域のメディカル協議会と協力し救急救命士の育成・教育に参画しています。
所属診療科・部署
指導医・専門医取得状況
日本救急医学会指導医2人、日本救急医学会救急科専門医7人、日本集中治療医学会専門医2人、日本外科学会専門医2人、日本脳神経外科学会専門医1人、日本内科学会総合内科専門医2人、日本循環器学会循環器専門医2人、日本外傷学会専門医1人
救命救急センター医師・看護師・スタッフ
スタッフ
副院長/救命救急センター長/救急科診療部長/
患者・家族サポートセンター長/初期臨床研修プログラム責任者
古賀 仁士こが ひとし
- 出身大学
- 佐賀医科大学
- 卒業年
- 1999年
- 学位(取得大学)
- 医学博士(九州大学)
- 専門医等の資格
-
- ・日本救急医学会救急科専門医
- ・日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
- ・日本病院学会病院総合医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会
- ・緩和ケア研修会修了
- 学会役員等
-
- ・日本DMAT
- 専門・研究分野
-
- ・脳神経
聖マリア教育・研修センター長/
循環器センター長/救命救急センター副センター長
田代 英樹たしろ ひでき
- 出身大学
- 宮崎医科大学
- 卒業年
- 1987年
- 所属医局
- 九州大学循環器内科学
- 学位(取得大学)
- 医学博士(九州大学)
- 専門医等の資格
-
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本内科学会総合内科専門医
- ・日本循環器学会循環器専門医
- ・日本心血管インターベンション治療学会認定医
- ・日本心血管インターベンション治療学会心血管インターベンション専門医
- ・日本心エコー図学会認定心エコー図専門医
- ・日本高血圧学会指導医
- ・日本病院会病院総合医
- ・JMECCインストラクター
- ・ICLSコースインストラクター
- ・ICLSコースディレクター
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会
- 学会役員等
-
- ・日本超音波医学会九州地方会運営委員
- ・日本循環器学会九州地方会評議員
- 専門・研究分野
-
- ・循環器一般
- ・心エコー
- ・心血管インターベンション
- ・睡眠時無呼吸
第1診療部(外科系)・第5診療部(中央診療系)副院長/
中央手術センター長/救命救急センター副センター長
藤村 直幸ふじむら なおゆき
- 出身大学
- 札幌医科大学
- 卒業年
- 1990年
- 所属医局
- 九州大学麻酔・蘇生学講座
- 学位(取得大学)
- 医学博士(札幌医科大学)
- 専門医等の資格
-
- ・日本麻酔科学会麻酔科指導医
- ・日本麻酔科学会麻酔科専門医
- ・厚生労働省認定麻酔科標榜医
- ・日本救急医学会救急科専門医
- ・日本集中治療医学会集中治療専門医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会
- 学会役員等
-
●日本麻酔科学会
- ・理事
- ・代議員
- ・安全委員会
- ・周術期管理チーム委員会
- ・特定行為研修管理委員会
- ・特定行為研修審査委員会
- ・特定行為に関する安全性の検討WG
- ・特定行為研修修了看護師活用WG
- ・臨床工学技士に関する安全管理指針WG
- ・歯科医師の医科麻酔科研修ガイドライン 事前研修コンテンツ作成WG
- ・肺塞栓WG
- ・全身麻酔用医薬品投与制御プログラムの使用指針作成WG
- ・JSAーPIMS WG
- ・新規PIMSの安全管理・偶発症検討WG
- ・九州支部運営委員会 広報委員
- ・第72回学術集会実行委員会(2024年度支部)第2呼吸WG
- ・評議員
- ・集中治療タスクシェアに関する安全指針作成WG
- 専門・研究分野
-
- ・人工呼吸
- ・横隔膜に関する基礎的、臨床的研究
- ・呼吸筋疲労に関する研究
小児科診療部長/救命救急センター副センター長
秋田 幸大あきた ゆきひろ
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 1996年
- 所属医局
- 久留米大学小児科学講座
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
-
- ・日本小児科学会小児科専門医
- 専門・研究分野
-
- ・小児総合診療
- ・小児内分泌
脳神経センター長/救命救急センター副センター長
福嶌 由尚ふくしま よしひさ
- 出身大学
- 九州大学
- 卒業年
- 1997年
- 所属医局
- 九州大学病態機能内科学脳循環代謝研究室
- 専門医等の資格
-
- ・日本内科学会総合内科専門医
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本神経学会神経内科専門医
- ・日本神経学会指導医
- ・日本脳卒中学会脳卒中専門医
- ・日本脳神経血管内治療学会脳血管内治療専門医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- 専門・研究分野
-
- ・脳卒中
- ・神経内科
- ・脳神経血管内治療
集中治療科診療部長
吉富 宗宏よしとみ むねひろ
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2002年
- 所属医局
- 久留米大学外科学講座
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
-
- ・日本救急医学会救急科専門医
- ・日本消化器病学会消化器病専門医
- ・日本外科学会指導医
- ・日本外科学会外科専門医
- ・日本肝臓学会肝臓専門医
- ・日本消化器外科学会指導医
- ・日本消化器外科学会消化器外科専門医
- ・日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
- ・日本胆道学会指導医
- ・日本腹部救急医学会腹部救急教育医・腹部救急認定医
- ・日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- ・緩和ケア研修会修了
- 学会役員等
-
- ・JATECインストラクター
- ・日本腹部救急医学会評議員
救急科主任医長/初期臨床研修プログラム副プログラム責任者
相良 秀一郎さがら しゅういちろう
- 出身大学
- 琉球大学
- 卒業年
- 2003年
- 専門医等の資格
-
- ・日本救急医学会救急科専門医
- ・日本内科学会総合内科専門医
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本循環器学会循環器専門医
- ・日本心血管インターベンション治療学会認定医
- ・日本心不全学会HEPT指導者講習会受講
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会
- ・緩和ケア研修会修了
- 専門・研究分野
-
- ・循環器一般
- ・心血管インターベンション
集中治療科医長
井上 智博いのうえ ともひろ
- 出身大学
- 琉球大学
- 卒業年
- 2013年
- 専門医等の資格
-
- ・日本救急医学会救急科専門医
- ・日本蘇生学会指導医
- ・歯科医師免許
- ・BLS/ACLSプロバイダー、インストラクター
- ・JATECプロバイダー
- ・JPTECプロバイダー
- ・日本DMAT隊員
- ・福岡県DMAT隊員
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会
- 学会役員等
-
- ・日本救急医学会
- ・日本蘇生学会
- ・日本中毒学会
- ・日本腹部救急学会
- ・日本集中治療学会
- ・日本静脈経腸栄養学会
- 専門・研究分野
-
- ・救急医療
財津 昭憲ざいつ あきのり
- 出身大学
- 九州大学
- 卒業年
- 1968年
- 所属医局
- 九州大学麻酔・蘇生学講座
- 学位(取得大学)
- 医学博士(九州大学)
- 専門医等の資格
-
- ・日本麻酔科学会麻酔科指導医
- ・日本麻酔科学会麻酔科専門医
- ・日本救急医学会指導医
- ・日本救急医学会救急科専門医
- ・日本集中治療医学会集中治療専門医
- ・日本呼吸療法医学会呼吸療法専門医
徳田 裕二とくだ ゆうじ
- 出身大学
- 浜松医科大学
- 卒業年
- 2010年
- 所属医局
- 日本医科大学救急医学教室
- 専門医等の資格
-
- ・日本救急医学会救急科専門医
- ・日本外科学会外科専門医
- ・緩和ケア研修会修了
上瀧 善邦こうたき よしくに
- 出身大学
- 長崎大学
- 卒業年
- 2014年
- 所属医局
- 久留米大学脳神経外科学講座
- 専門医等の資格
-
- ・日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
- ・緩和ケア研修会修了
徳山 尚之とくやま なおゆき
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2017年
間部 剛章まべ たかあき
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2018年
久下 舜介ひさか しゅんすけ
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2020年
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了
市川 碧衣いちかわ あおい
- 出身大学
- 福岡大学
- 卒業年
- 2020年
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了
當山 清士郎とうやま きよしろう
- 出身大学
- 琉球大学
- 卒業年
- 2020年
森 竜もり りゅう
- 出身大学
- 名古屋大学
- 卒業年
- 2021年
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了
古賀 直斗こが なおと
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2021年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
林田 匡晴はやしだ まさはる
- 出身大学
- 福岡大学
- 卒業年
- 2022年
境 海斗さかい かいと
- 出身大学
- 福岡大学
- 卒業年
- 2022年
謝名堂 星也じゃなどう せいや
- 出身大学
- 佐賀大学
- 卒業年
- 2022年
救急業務室(救急搬送担当)
※こちらのページをご覧ください。
活動
外来部門(北米型ER)
急患搬入
ERでの診察
外来での診察
専攻医 | 卒後3年目以降の専攻医が、救急科以外の診療科に専従しながら救急外来での研修も行います。月に1・2回、救急外来の夜勤を担当し、救急診療のスキルを磨いています。 |
研修医 | 常時5人が救命救急センターに専従勤務しています。月に5回だけ夜勤を担当します。夜勤明けはオフとなり、有意義な研修生活を送ることができます。 |
入院部門(PCC/E-ICU・CCU/E-HCU・SCU)
E-ICU・CCUのフロア
患者さんを観察しやすいようにオープンベッド方式を取り入れていますが、プライバシーにも配慮した構造です。感染対策として陰陽圧切替機能を備えた個室もあります。
救急搬送部門
ドクターカー出動
母子搬送
新生児専用の救急車も導入しています。
高気圧酸素治療装置
当院は日本臨床高気圧酸素・潜水医学会専門医指定施設です。高気圧酸素治療についての詳細はこちらのページをご覧ください。
DMAT活動
DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)は、災害急性期に活動できる機能性を持ち、専門のトレーニングを受けた医療チームです。医師、看護師、業務調整員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故現場で48時間以内に医療活動を開始します。福岡県は2008年に「福岡県DMAT」の運用を開始しており、当院は運用開始と同時に福岡県知事より認定証が交付されています。
東日本大震災(陸前高田市での活動)
教育部門
- ● BLS
- ● ACLS
- ● ISLS
- ● 病棟急変時対応教育コース
- ● JPTECコース
- ● JATEC研修
- ● DMAT研修
- ● 脳死臓器移植シミュレーション研修
- ● 各種救急教育研修
- ・医学生の見学コース
- ・看護師、救命士学生の見学コース
- ・救命士学校の臨床実習
- ・看護学生の臨床実習
- ・救命士の就業前・就業中の臨床実習
救急医療
昭和39年より24時間365日、すべての患者さんを断わらないをモットーに救急医療を展開しています。
聖マリア病院は救急告示制度が制定された昭和39年より24時間365日すべての患者さんを断わらないをモットーに救急医療を展開、現在では初期から三次まで、産科・新生児・小児救急から脳神経・心臓疾患まであらゆる分野の救急を引き受けることのできる病院へと成長してきました。
本院の救急医療に対する基本理念としては、他の医療機関で診療できない三次医療を必要とする患者さんのみを選別して受け入れるのではなく、救急医療が必要な患者さんすべてをまずは引き受けた上で、近医で治療の可能な患者さんは改めて近医にお願いする方が、本当の緊急治療を必要とする最重症の患者さんの初診が早期かつ的確に開始可能であるという考え方に基づいております。
従って入院を伴わない患者さんに初診を提供する初期救急から、広域を対象とする生命の危機が切迫している重篤な患者さんに対して24時間体制で救命措置や入院治療等の専門的な医療を提供する三次医療まで、内科系・外科系・母子系の3系列で地域の救急患者さんに対する役割を担っております。平成18年8月には福岡県より救命救急センターの指定を受け、筑後地域における三次救急医療体制を支えています。
診療圏は本院を中心に半径50Kmにもおよび、医師・看護師・ドライバーによる救急搬送チームを確立、専任医師が24時間救急室に待機し、全ての救急搬入症例に対応する体制を整えています。地域の先生方より依頼される救急医療を必要とする患者さんの受入れに迅速に対応し、救命救急医療を通じた地域医療の実践に努めています。
診療圏のエリアマップ
診療圏は本院を中心に半径50㎞にもおよび、医師、看護師、ドライバーによる救急搬送チームを確立。専任医師が24時間救急室に待機し、全ての救急搬入症例に対応する体制を整えています。地域の先生方より依頼される救急医療を必要とする患者さんの受け入れに迅速に対応し、救命救急医療を通じた地域医療の実践に努めています。