診療放射線室
概要
診療放射線室は、最新の医療機器と検査技術を駆使し、24時間体制の救急診療を含め高度な放射線診療業務に従事しています。検査技術や疾患に関する専門的知識の向上のため、研究や勉強会の開催、各種認定資格取得し医療の質の向上を目指します。また、安全・安心な医療サービスを提供するため、部門内に放射線管理、医療安全、QI活動の専門チームによる医療の質改善活動の取り組みを積極的に行い、患者さんが安心して検査を受けられる体制を取っています。地域医療に貢献すべく、質の高い医療の提供が目標です。
人員構成
診療放射線技師44人、受付事務2人、助手1人が在籍。診療放射線技師は一般撮影、透視・造影、CT、MRI、血管造影・心臓カテーテル、放射線治療、核医学検査に配置され、放射線診療業務を行っています。また、聖マリアヘルスケアセンターの一般撮影とCT検査、検診業務のため、午前4人、午後1人を派遣しています。
画像診断機器について
3.0TMRI装置や320列CT装置、ハイブリッド血管造影装置をはじめ多数の医療機器を所有し、診療科からの検査や治療のニーズに対応しています。また クライアント方式のサーバー型画像解析ワークステーション(SYNAPSE VINCENT)を導入し、救急室、手術室、外来の一部、読影室、 各科のカンファレンス室の電子カルテ端末で、画像を3次元画像・薄いスライス画像・解析画像が作成可能な環境を構築し、読影や手術・治療方針の決定など診療に大きく貢献しています。
2019年度活動実績
機器更新
装置の更新計画に基づき、3.0TMRI装置(Philips Ingenia Elition)、放射線治療装置(ELEKTA Infinity)、一般撮影装置(CANON RADREX)を導入し、検査の安全を確保、診断能および検査技術向上に努め、地域医療機関との高額医療機器の共同利用も促進しています。
技師の育成・要員の質の維持
核医学検査担当者1人をISO教育マネジメント(特定業務認定資格制度)に基づき力量評価を実施。また、新入職員1人に対し月1回力量評価を行い要員の質を維持しています。
ISO9001ならびにQI活動による業務改善
ISO関連の手順書の作成と改訂による業務改善を実施。QI活動は部署内の職業被ばく低減のため、診療放射線技師の実効線量を前年度平均値から10%以上の低減目標を達成しました。
チーム医療のための情報発信
地域医療機関向け勉強会を3回含む、放射線に関する勉強会を11回開催しました。
放射線および機器の管理業務
画像診断装置日常・定期点検、放射線漏えい線量測定、画像診断モニター精度点検、放射線治療装置精度管理、放射線治療施設点検、マンモグラフィ・胸部X線撮影検診精度管理を実施。
検査・治療件数(健診含む)
- ● 一般撮影:127,653件
- ● 透視・造影:10,043件
- ● CT:39,161件
- ● MRI:11,067件
- ● 核医学検査(PET-CT含む):1,573件
- ● 心臓カテーテル(IVR含む):1,056件
- ● 血管造影(IVR含む):822件
- ● 放射線治療(腔内治療含む):5,359件
- ● 院外依頼:1,332件
学会発表・論文など(2019年度)