診療放射線室
概要
診療放射線室は、最新の医療機器と検査技術を駆使し、24時間体制の救急診療を含め高度な放射線診療業務に従事しています。検査技術や疾患に関する専門的知識の向上のため、研究活動や勉強会の開催、各種認定資格取得を行い医療の質の向上を目指しています。また、部門内に放射線管理、医療安全、QI活動の専門チームによる医療の質改善活動の取り組みを積極的に行い、患者さんが安心して検査を受けられる体制を構築しています。地域医療に貢献すべく、質の高い医療の提供が目標です。
人員構成
診療放射線技師46人、事務3人が在籍。診療放射線技師は一般X線撮影、透視・造影、CT、MRI、血管造影・心カテ、放射線治療、核医学検査に配置され、放射線診療業務を行っています。また、聖マリアヘルスケアセンターの一般X線撮影とCT検査、検診業務などに人員を派遣しています。
画像診断機器について
3.0TMRI装置や256列面検出器CT装置、ハイブリッド血管造影装置をはじめ多数の医療機器を所有し、診療科からの検査や治療のニーズに対応しています。また、クライアント方式のサーバー型画像解析ワークステーション(SYNAPSE VINCENT)を導入し、読影や手術・治療方針の決定など診療に大きく貢献しています。
品質目標
1. 医療の質向上の為のQI活動による業務改善実施
2. 新規業務手順書と業務改善の手順書作成および改訂の検討
3. チーム医療のため、他部署へ情報発信
4. 医療安全管理、医療放射線管理、医療機器管理、教育および研究の強化活動実施
5. 高度医療機器更新に向けた準備および円滑運用の実施
実績
機器更新
● 移動型デジタル式汎用一体型X線透視診断装置(OEC One CFD31 ESP:GEヘルスケア・ジャパン)
● リモートアフターローディングシステム(SagiNova:BEBIG An Eckert&Ziegler Company)
● 3D画像解析システム(VINCENT:富士フイルムメディカル)
技師の育成・要員の質の維持
特殊部門担当者の教育においてISO教育マネジメント(特定業務認定資格制度)に基づき力量評価を実施。タスクシフト・タスクシェアに対応するため、造影CTおよび核医学検査における静脈路確保のスキル習得、告示研修への参加と院内教育による質の確保。
ISO9001ならびにQI活動による業務改善
ISO関連の手順書の作成と改訂による業務改善を実施。QI活動は「検査の質の向上」を目標に指差呼称の徹底活動を実施。各モダリティにおいても検査時間の効率化や被ばく低減の取り組みなどの業務改善活動を実施。
チーム医療のための情報発信
造影剤およびMRI安全教育や放射線障害防止教育、放射線関連の検査に関する院内向け勉強会を8回開催。
放射線および機器の管理業務
画像診断装置日常・定期点検、放射線漏えい線量測定、画像診断モニター精度点検、放射線治療装置精度管理、放射線治療施設点検、マンモ・胸部X線撮影検診精度管理、放射線被ばくの最適化管理を実施。
部門内チーム活動
医療安全管理、医療機器管理、教育管理、MRI検査安全管理、医療放射線管理、被ばく線量・撮影プロトコル管理、個人被ばく線量管理、急変時対応活動、QI活動、学術活動奨励活動

2023年度年報より/更新日時:2025年6月20日


















