消化器内科
診療内容・診療目標
当院消化器内科は日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会の指導施設であり、11人の医師で診療を行っています。診療の柱は「外来診療(救急診療含む)」「入院診療」「内視鏡診療」の三つです。
外来診療
通常の外来では1日平均約40人、年間延べ約12,000人の患者さんの診療を行っています。疾患の内容は胃や大腸の疾患を中心に肝臓、胆のう、膵臓疾患など、多岐にわたっています。また、炎症性腸疾患に関して専門外来を開設し、潰瘍性大腸炎やクローン病などの診療を行っています。救急診療では外来診療時間外に他の医療機関から紹介していただいた患者さんや救急車で搬入された患者さんの診療を行っています。
入院診療
当科には1日平均30 ~ 35人の患者さんが入院しています。胃、大腸をはじめとした消化管腫瘍性病変の内視鏡的治療は、年間約600人を数えます。中でも大腸腫瘍性病変の治療が多く、年間延べ約500人に対して内視鏡的治療を行っています。通常、2 ~4日程度の入院が必要ですが、病変が1cmまでの小さな病変に対しては外来での日帰り治療も行っています。また近年多くなってきた抗血栓薬を内服されている患者さんに対しても、条件付きですが薬剤を内服継続下で内視鏡下摘除を行っています。
2cm以上の大きな早期がんに対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という手法により内視鏡を用いた切除を行うことが可能です。また、食道や胃のがんに対しても内視鏡治療ガイドライン適応範囲内の早期胃がんに対してESDを行っています。内視鏡で摘除できないがんに関しては外科的な手術や薬剤を用いた治療を外科、腫瘍内科と連携して行っています。消化管出血や胆のう炎、胆石性胆管炎などの疾患で救急搬送される患者さんも数多く入院されています。消化管出血では胃・十二指腸潰瘍や大腸憩室がその原因の多くを占め、緊急内視鏡による止血処置を行っています。また小腸出血に対してもカプセル内視鏡やバルーン内視鏡という特殊な内視鏡を用いた診断、治療を行っています。胆のう炎や胆管炎に対しては経皮的なドレナージ(減黄術)や、内視鏡を用いたドレナージを行います。胆管結石を認めた場合は採石術を行っており、その数は年間約200件を数えます。
近年増加傾向にある膵臓がんですが、その疑いがある場合には超音波内視鏡下穿刺吸引法という方法を用いて組織学的な診断を行い、その結果から治療方針を決定するという検査を行っています。
肝臓疾患に関しては、肝炎、肝硬変症、肝細胞がんに対する治療を行っています。その内訳は肝炎、肝硬変症に関してB型およびC型肝炎に対する抗ウイルス薬を用いた治療、肝硬変症に伴う食道や胃の静脈瘤や胸腹水の治療、肝細胞がんに対する経皮的ラジオ波焼灼療法や分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬などの新しい薬剤を用いた治療を行っています。
その他、膵炎、感染性腸炎、虚血性大腸炎や腸閉塞などの疾患に対する治療を行っています。
内視鏡診療
内視鏡診療は、外来や入院患者のスクリーニング検査から、消化管や胆道・膵臓の腫瘍性病変の診断・治療、消化管出血に対する止血術などが中心です。2023年度においては、上下部消化管腫瘍性病変に対する内視鏡下摘除術<polypectomy、粘膜切除術(EMR)、粘膜下層剥離術(ESD)>は約600件と年々増加しており、特に大腸腫瘍性病変に対する治療は500件を超え、その多くを占めています。
取り扱う主な疾患
外来診療
以下のような疾患の検査と治療を行っています。
上部消化管非腫瘍性疾患(逆流性食道炎、胃十二指腸潰瘍、ヘリコバクターピロリ感染症、機能性ディスペプシアなど)
上部消化管腫瘍性疾患(食道がんや胃がんなど)
下部消化管非腫瘍性疾患(腸炎、慢性便秘、過敏性腸症候群など)
下部消化管腫瘍性疾患(大腸ポリープや大腸がんなど)
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病など)
肝臓非腫瘍性疾患(ウイルス性肝炎、非アルコール性脂肪肝疾患など)
肝臓腫瘍性疾患(肝細胞がんや胆管細胞がんなど)
胆道・膵臓の非腫瘍性疾患(胆石症や慢性膵炎など)
膵臓疾患(膵炎や膵腫瘍など)
入院診療
消化管腫瘍性疾患(食道や胃、十二指腸、大腸などの良性、悪性腫瘍)
消化管出血(食道、胃十二指腸の潰瘍、食道胃静脈瘤、大腸憩室など)
消化管炎症疾患(腸炎、憩室炎、腸閉塞など)
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)
肝疾患(肝炎、肝硬変、肝臓がんなど)
胆のう、胆管疾患(胆のう結石や胆管結石を原因とする胆のう炎や胆管炎、良性、悪性腫瘍など)
膵臓疾患(膵炎や膵臓腫瘍など)
内視鏡診療
一般的な内視鏡検査以外に以下のような特殊内視鏡検査・治療を行っています。
- ▽食道
- ● 内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS)や結紮術(EVL)
- ● 食道狭窄に対する内視鏡下拡張術
- ● 異物摘出術
- ● 早期食道がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
- ▽胃
- ● 早期胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
- ● 胃静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法(EIS)やバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(B-RTO)
*B-RTOは放射線科医師協力の下 - ● 出血性消化性潰瘍に対する止血術
- ● 胃ろう造設術
- ● 異物摘出術
- ▽小腸
- ● カプセル内視鏡やバルーン内視鏡を用いた小腸疾患の診断・治療
- ▽大腸
- ● 大腸病変に対する内視鏡下摘除術(ポリペクトミー、内視鏡下粘膜切除術(EMR)、コールドポリペクトミー)
- ● 20mm以上の早期大腸がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
- ● 大腸出血(憩室や血管拡張症)に対する止血術
- ● 大腸がんに伴う腸閉塞に対するステント挿入術
- ▽胆道
- ● 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
- ● 内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)
- ● ESTの手技やバルーン拡張術を用いた胆管結石の治療や胆道ステント
- ● 胆嚢炎症例に対する経皮経肝胆のうドレナージ術(PTGBD)
- ● 胃切除後で通常ERCP手技では困難な症例に対するバルーン内視鏡下ERCP関連処置
- ● 膵腫瘍に対する超音波内視鏡下穿刺吸引法
症例実績
2023年度
新入院患者数1,204人
退院患者数1,401人
述べ入院患者数11,914人
外来患者数14,170人
総救急患者数381人
2023年度年報より/更新日時:2025年7月8日
手術実績
※症例実績をご覧ください。
外来体制
| 診察ブロック A |
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 |
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| 午前 |
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| 診察ブロック A |
午前 |
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| 月曜 |
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| 火曜 |
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| 水曜 |
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| 木曜 |
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| 金曜 |
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| 土曜 |
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*診療受付時間は8時30分~11時30分まで。診察開始は9時からです。
*夜間救急は地域医療支援棟1階で受け付けます。
所属医師

消化器内科診療部長
河野 弘志かわの ひろし
- 出身大学
- 福岡大学
- 卒業年
- 1988年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会終了
- ・緩和ケア研修会修了
- ・肝臓がん検診講習会修了
- ・大腸がん検診講習会修了
- ・胃がん検診講習会修了

肝臓内科診療部長
岡村 修祐おかむら しゅうすけ
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2003年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
- ・日本内科学会総合内科専門医
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本消化器病学会指導医
- ・日本消化器病学会消化器病専門医
- ・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
- ・日本消化管学会胃腸科専門医
- ・日本肝臓学会指導医
- ・日本肝臓学会肝臓専門医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- ・緩和ケア研修会修了
- 学会役員等
- ・日本肝臓学会西支部評議員

炎症性腸疾患センター長
光山 慶一みつやま けいいち
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 1982年
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
- ・日本消化管学会胃腸科指導医
- ・日本消化管学会胃腸科専門医
- ・日本炎症性腸疾患学会IBD指導医
- ・日本炎症性腸疾患学会IBD専門医
- 学会役員等
- ・日本炎症性腸疾患学会学術委員

内視鏡センター長
上野 恵里奈うえの えりな
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2004年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
- 専門医等の資格
- ・日本内科学会総合内科専門医
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本消化器病学会消化器病専門医
- ・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
- ・日本消化器内視鏡学会指導医(指導施設:聖マリア病院)
- ・日本消化管学会胃腸科指導医
- ・日本消化管学会胃腸科専門医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会修了
- ・緩和ケア研修会修了
- 学会役員等
- ・日本消化器病学会九州支部評議員
- ・福岡県北筑後保健所感染症の診査に関する協議会委員

消化器内科主幹
鶴田 修つるた おさむ
- 出身大学
- 金沢医科大学
- 卒業年
- 1980年
- 学位(取得大学)
- 医学博士(久留米大学)
- 専門医等の資格
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本消化器病学会指導医
- ・日本消化器病学会消化器病専門医
- ・日本消化器内視鏡学会指導医
- ・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
- ・日本消化管学会胃腸科指導医
- ・日本消化管学会胃腸科専門医
- ・日本消化管学会胃腸科認定医
- ・日本消化器がん検診学会総合認定医
- ・日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医
- ・緩和ケア研修会修了
- 学会役員等
- ・日本消化器病学会功労会員
- ・日本消化器内視鏡学会名誉会員
- ・日本消化管学会功労会員
- ・日本大腸肛門病学会特別会員
- ・日本大腸検査学会理事
- ・大腸癌研究会会計監事

消化器内科医長
柴田 翔しばた しょう
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2012年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
- 専門医等の資格
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本消化器病学会消化器病専門医
- ・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
- ・緩和ケア研修会修了

深水 航ふかみ わたる
- 出身大学
- 東京慈恵会医科大学
- 卒業年
- 2013年
- 専門医等の資格
- ・日本内科学会認定内科医
- ・日本消化器病学会消化器病専門医
- ・医師の臨床研修に係る指導医講習会
- ・緩和ケア研修会修了

渡辺 大将わたなべ ひろまさ
- 出身大学
- 山口大学
- 卒業年
- 2017年
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了

青木 佑介あおき ゆうすけ
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2020年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了

中村 優介なかむら ゆうすけ
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2022年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了

長谷川 恵理はせがわ えり
- 出身大学
- 久留米大学
- 卒業年
- 2023年
- 所属医局
- 久留米大学内科学講座消化器内科部門
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了

西田 大輝にしだ ひろき
- 出身大学
- 佐賀大学
- 卒業年
- 2023年
- 専門医等の資格
-
- ・緩和ケア研修会修了


















